ハーレー の フライホイール の話

フライホイール、クランクなんなん?

えー、書けと言われたので書いてみます。ちなみに大した知識がないのであんまり面白い事書けないかもしれません。

ハーレーというかバイクの場合はそのスペースの問題でフライホイールはクランクに組み込まれている事が多い。ハーレーの場合はフライホイールにスプロケットシャフト、クランクピン、ピニオンシャフトを組み立ててクランクとして成り立つ。

スペースに余裕のある車の場合フライホイールはエンジンの外に飛び出し、外径も巨大なものとなる。本当に鉄でできた円盤みたいになってクラッチが付いたりするのかな?
クランクは単純にピストンの往復運動から回転運動を取りだすための機能となり、ウエイトは付くもののフライホイールとは別の仕事をする。
この構造的差異は時に車のメカニックと話すとお互い腹の中で「…何言ってるんだこいつ」状態となることがあり、注意が必要である。

今回は完全にハーレーの話のみでこのフライホイールの重さについて考えてみようと思います。

ちなみにフライホイールは日本語で弾み車です!どんな仕事をしてるかこれで大体わかる。

純正でのフライホイール

スポーツやSVのことはよくわからんけど、ビッグツインの場合少なくともEVOまではフライホイールは新しいエンジンになればなるほど軽くなっている。
それはもう見た目でわかるほどで、ナックルのフライホイールたるや、俺が普段寝ている布団より厚いんじゃないかってぐらいだった。
このナックルとEVO純正の厚さを比べるとプリマリー側のやつは半分ぐらいになっててんじゃなかろうか?

実際の重さも測ってメモってたんだけど、なくなってしまってはっきりとどれぐらい軽くなったって言えないんだけど、1/2とは言わないがそれに近いぐらい軽くなっていったと思う。

こんな感じでハーレーのフライホイールはどんどん軽くなっていった。
なんで軽くしていったのか、ホントの理由はしならいが、ナックル、パン時代は世界最速の威信がかかっていたからハイパワー化するために軽くしたのかもしれないし、ショベルとEVOは時代の潮流だったのかもしれない。

振動対策で、なんて話も聞いた事あるが、これはわからん。フライホイールで振動のが決まるんであれば一番重たいナックルが酷い事になると思うが、実際に乗ってみると実にマイルドな特性で非常に穏やかな一面がある。
逆に比較的軽くなっているショベルの1340たるや、荒々しいを通り越してめんどくさいレベルの豪快さなんで、フライホイールの重さだけで振動のデカさは考えないほうがいいと思う。

軽い!重い!メリット、デメリット

で、書こうかと思ったけどこんなんみんな知ってるよね。
軽ければレスポンスもパワーも上げやすく、エンブレも良く利くが、が低速での安定感がかけたり妙な振動が出たりもする。

逆に重ければアイドリングはどっしりとし、レスポンスは落ちるがまろやかにしっかりとした回転上昇をし、エンブレは思いの他利きにくくなる。
パワーアップで頑張っても重たいフライホイールがエネルギー持って行くんで軽いよりはパワーが上がりずらいとなってくる。

こうなってくると、正直どっちもどっちで軽くても重くても乗ってて面白いんですわ。ほんとに甲乙つけがたい。

どちらかというと重たいフライホイールのほうがハーレーらしいっちゃらしいけど、軽いのもまた乗ってて楽しい。

つーことでどっちでもすきなの乗ってくれ

バランス取るときはどうなんだ

たぶん本題。
単気筒エンジンやハーレーのようなある一定の角度を持つV型エンジンにはフライホイールに対してバランスを取る作業をする。
もちろん直列系エンジンや水平対抗エンジンなんかでもやるんだけど、こっちになると重量合わせの要素が強く、ハーレーでやるバランス取り作業とはいささか趣が違うような気がする。

これがどんな作業かって言いうと…

  1. 大端部分につく部品(クランクピン、クランクベアリング、ベアリングケージ、クランクピンナット、ロックタブ)の重さを測る
  2. 小端部分につく部品(ピストン、ピストンリング、ピストンピン、ピン押さえリング)の重さを測る
  3. コンロッドを大端、小端と分けて(けっしてぶった切ったりするのではない)測り、それぞれ数値と先程測った大端、小端の数値足して組み込む。当然前後バング別でやる。
  4. 採取した数値を足したり引いたり割ったり掛け算したりして、ある数値をだす。この数値がダミーウエイトと言われるバランス取るための重りになる。
  5. ダミーウエイトをフライホイールのクランクピン穴に取り付けバランス作業開始!
  6. バランス取れるまで削ったりたしたりする
  7. 完成!

ざっくりこんな流れになるんだけど、注意ってかたまに落ちる罠があって、なんだか全くバランスが取れなくて気が付けばフライホイールの下側が穴だらけ何てことがある。
若しくはそんなフライホイールにお目にかかることがある。

これ、一時軽量フライホイールのせいかとも思っていたんだけど、S&Sあたりのフライホイールでは穴だらけになっているの(見た事ある人います?)みたことないし、そもそもEVOなんてほぼS&Sと同じフライホイールつかっているのにそんな現象は起きていない。
んじゃこれは何だかっていうとどーも某メーカーの作っているフライホイールが不良品の可能性があるっぽい。
 純正と比較した場合、クランクピン側の180°が(この辺まで説明するとマニアックになる上に膨大な文章量と図になってくるのでそんな数字もあるんだ程度に思っといて)軽いっぽいんだよね。

この為、ピンの反対側に穴が増えてしままって、どうにもならないなんて経験を何度かしたことあるんだけど、これ大体某メーカー製のしかも昔のやつ何だよね。

なんで、今となっては軽量フライホイールがバランス”作業”に与える影響はそれほどなく、むしろ苦労したのはフライホイールが不良品だっただけなんじゃないかと思っている。

もちろん苦労したのが全部不良品だってわけじゃなけどね。フライホイール以外の部品を純正リプレイス社外品に交換した場合、純正とほぼ同じ重さなのはピストンぐらいなもんでコンロッドやピストンピン、特にピストンピンなんで相当重くなっているからこの辺で苦労したこともある。

ともあれ軽量フライホイールを使うとバランスが取れなくなるなんて事は稀有だし、もしそうであれば使ったフライホイールがおかしいこともある。
ましてS&Sの製品であれば間違いなくつかえるので、そんなの気にしなくても大丈夫って感じかな。
なんで、そんなのは気にせずバンバン乗りたい重さに乗りましょう。

そして最新エンジンの場合は逆に軽すぎるみたいなんで、重たくする事可能でっせ!もうエンジンの奥の奥にある部品なんで、重くするのも大変だけど、ハーレーらしい走りって点では猛烈なメリットがあるから重くするって選択もわすれないよーに!

つーことで取り留めもないけど終わります!


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