アイドリングの数値とかポイント調整とか

前回のエボの間違い探し編はさておいて、今回はよく聞かれるけどわざわざ1記事にまでするほどでも…ってのをザザザっと勢いで書いてみる。
1記事にできない理由は様々であるが、ノウハウの塊みたいなところだったり、どう真面目に答えても文章的に面白くなさそうだったりと理由は様々であるが、多分気にはなっていてもふとすると忘れているような事が多いんじゃないかなと思う。

てことで、適当にすすめていってみよう。

アイドリングの回転数ってどれぐらいにしてとけばいい?

最初はアイドリングから。

このアイドリング、他のエンジンの場合は止まらなくうざくなければ何でも良いや!って感じなんだろうけど、ハーレーの場合はその魅力の一つにもなっており、低いアイドリングは譲れない部分と感じている人もかなり多いだろう。

エボとかショベル以前のエンジンでは低すぎるとオイルが回らなくなるっていうし、ツインカムとかだとオイルもさることながら、アイドリングが低すぎると発電容量がーなんて話も出て、んじゃ実際はどれぐらいがいいんだ!!!って悩むはずだ。

そこで、まずは機械的な側面、あくまでもバイクに対しての良し悪しから言うと、エボ以前のギヤ式ポンプの場合は800rpm前後、ツインカム以降は980rpmより上って感じになるだろう。

えー!そんなに高いのかよ…って思う人も多いと思うけど、あくまでも機械にとってはこれぐらいが良いんじゃね?って感じである。

でもこれはあくまでもバイクっていう機械だけを見た時の話。
実際には人が乗っており、それぞれの感じ方でこのアイドリングでは回転が高いって思う人も多い(てかほとんどの人が高い!って思う回転数)だろう。

では実際のところはっていうと、走っている時にエンジンが止まらなければなんでも良いんじゃね?って感じである。

信号待ちとか走行中にクラッチ切るとエンジンが止まるなんてのは論外だけど、そうじゃなければ好きなように設定してもいいだろう。

え??それで大丈夫なの?ってなると思うが、決して大丈夫とは言い切れない。
でも、アイドリングなんてどっか走りに行く時とかバイク動かしている時の極めて短時間の話だし、あんまり細かい事を気にしてアイドリングすら好きに設定できないようじゃなんか本末転倒のような気がしてならない。

てことで、管理人は理論的なものは説明した上で、止まらなければ良いんじゃね?と適当なヤツに思われるギリギリの線(いや、明らかに適当な奴と思われる一線を超えているか?)で回答としている。

てかアイドリングの回転数なんかより、オーバーヒートしない!させない!のほうが大事だし、極低回転でクランクピン叩くようなアクセルワークをしない!とかのほうがよほどエンジンコンディションを保つ上で重要な事である。

プッシュロット調整って実際どうなん?

これもよく聞かれるし、ソリッドにしている場合は次に書くポイント調整と相まってかなり気になるところだろう。

本来であれば、1953年以降のビックツインユーザーはこの煩わしい作業から開放されているんであるが、碌なものがない油圧ユニットや、ソリッドに改造した場合なんかはどうしても調整する必要がる。

では調整はどうするか?それは
冷えているときでも熱いときでもクリアランスゼロを目指せ!

以上である。
これ以上でも以下でもない。持てる五感と技術を総動員してここを目指してみよう。ただし、熱い時と冷えている時ではエンジンの長さが変わる(恐ろしい話だが変わるらしい…エボとかすっごい伸びるんだって)ため、ソリッドの場合はこの変化に対応できない。よって冷えている時はギリギリで圧縮が抜けず、熱い時は静かになるように調整してみよう!

ポイントギャップの謎

お次はポイント。
とりあえず開く量は皆さんご存知のように0.5~0.6mm程度でいいと思う。所謂名刺一枚分とかっていうクリアランス。
面があれたら紙やすり挟んでシコシコ磨いてとか、カムの部分に油塗っとくとかメンテナンスの方法はもうみんな知っているだろう。

んじゃこのポイントギャップ、どれぐらいまでどうなると駄目か?
開きすぎの場合はバイクによっては1mmよかでかくなると何かしらの影響を感じることができる。狭すぎの場合は…大体0.3mmぐらいから影響が出る。

具体的な症状は書かないが、いずれの場合もかなり調子が悪くなる(なんかおかしいってレベルじゃなくガッツリおかしくなるんですぐわかる。)んで、おかしいと思ったら調整してみよう。

このポイントギャップ、恐らくみんなはフロントのギャップのみ見ていることが多い。リア側のギャップは確認しているだろうか?

構造的にフロントさえ合ってればリアも一緒だろ!と思うだろうが、それは純正と同レベルの良品の場合。 最近手軽に手に入るポイントキット

やガバナー

では、前後のポイントギャップが全く違うなんてことがよく起こる。
てことで、ポイント調整する時は必ず前後のギャップが同じかどうかを確認しよう。

で、やってみるとわかるけど、前後のポイントギャップを一緒にしようとすると基準値(0.5~0.6mm)から大きくハズレてしまうことがある。でも気にしない。あくまでも前後がなるべく一緒。もしくはどっちかが開き過ぎたとしても、例えばフロント側が1mmぐらいでリアが0.3mmぐらいだったとしてもリアの最低ギャップを確保するためにフロントには犠牲にってもらうぐらいの覚悟で調整しよう。

オイル交換の頻度は?

これもどっかで書いたような気がするけど、もう一度。

エンジンオイルは最低でも5,000キロ以内で交換!後は熱で疲れ果てたオイルのリフレッシュのために初秋と、冬季の結露バリバリで水入っていると嫌だから初春に一発!
おすすめのオイルと硬さはバイクの状態やお財布事情で変わってくるから好きなのをどーぞ!でもバイク用のを選んで置くのがまぁ無難と言っておこう。
一応おすすめってか無難なオイルを貼っておく。

プライマリーとミッションオイルはエンジン交換2回目にやってもいいし、そこまで交換してらんねー!って言うのであればせめて年に1回ぐらいは交換!
ブレーキオイル?車検毎、せめて2年に一回は交換しよう。フォークオイルは…劣化もするけど、交換作業って結構たいへんだからバイク屋さんに相談だ!でも消耗品だから、たまにはメンテナンスも含めて交換しようね!

てことで、賛否両論あって何が正解かわからんし、多分正解なんてないんじゃないかって質問を適当にまとめてみた。
なんで正解がないのか、それはアイドリングだのなんだのってのはハーレーが求めているものとオーナーが求めているものの差が大きいってのが一番の原因だろう。

バイクという機械が求めているのと、乗る人間が求めているものは決してイコールではない。その辺を混ぜて考えると答えはでない。
答えが出ないなら自分で決めてしまえ!ってかんじである!
勢いと思いつきで書いたブログはここまで!


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