悩ましく歴史を飾った謎な機構達
一応前回になるのかな?はここからどーぞ。ついでに飲んで書いたのがどんなものかをそのまま載せてみる。反省したら直す
前回はキックでの儀式やその意味を書いてみた。
要約すると大量のガソリンと酸素を送り込めば冷えていてもキックでかけるのも何とかなるし、アツアツエンジンでもキックとアクセル全開で新気を送ればかかる!ってな話だったけど、書き忘れたことがある。
それはキックに纏わる恐怖話である…
キックでエンジンをかけるとは実に不思議なものである…。儀式的で無駄が多い反面、その所作に何かしらの物を感じあえてキックスタートのみに改造する方も多いことだろう…。
だがしかし、そんな魅力がある反面、キックには身の毛もよだつ恐ろしい現象が時として付きまとう…。そんな現象の何点かを管理人の経験と共にお伝えしよう…。
キックに纏わる恐怖で行けばこいつがダントツで皆さまの脳裏過るであろう…
ケッチン、若しくはお釣りなどと称されキックスターターであれば誰でも知っているであろうこの現象は、時にキックを踏む足を砕き、時に踏み始めるスターターの心をも砕く現象である…
どのような現象かというと、キックスターターの意図しない絶妙なタイミングで猛烈な勢いでキックアームが戻る現象で、歴戦の強者たるスターターを時に空中に放り出す威力を持つ。
空中に放り出されればまだ良いほうだ。酷い場合はその踏みしめる足に激痛を与え、しばしば流血を伴うという…
このケッチン、原因としては普通のエンジン回転方向であればキックレバーに回転が伝わらない機構が備わっているんだけど、ケッチンが出てくるのはピストンの位置と点火のタイミングによってエンジンが逆回転方向に回りキックアームをその力で猛烈に押し上げる現象だ。
どんな時に起きるかって言うと中途半端なキックスピードや、点火時期が著しく早い場合が多い。
特にノーマルで頻繁にケッチンもらうようだと明らかに天下のタイミングが早すぎるのでもうちょっと遅くしてみよう。
俺のエンジンはストローカーだ!しかも3 3/8ボアだ!点火早くしないと走らないぜ!
などというパターンもあるかと思うが、ここまでカリカリにいじっているなら電子制御点火(この辺を参照)をさっさと付けてキックよし、走りよしを目指しましょう。
その言葉の通り抜けた感じのイメージならどんなによかったことか…
言葉の安心感とは裏腹にこの抜けはキックスターターを無重力の奈落に突如突き落とすケッチンを上回る恐怖現象である…
考えてみてほしい、もしあなたが全力で踏みしめている階段の次の段がなくなったとしたら…
考えてみてほしい、拭こうと思って手を伸ばした先にティッシュがなかったら…
このように「抜け」とはあるものが突然、しかも完全に頼っていたものが突如として足元から消え失せる恐怖の出来事である…
マジでほんとに怖いのがこれ。管理人の先輩はこれで靭帯を裂傷した。もう少し酷ければ靭帯に穴があき、ギプスを1か月はめて固定した上後遺症すら残る危険があった。
管理人も当然食らったことがあり、靭帯に損傷こそなかったもののその痛みは相当なもので、しかもそれが1週間は続く。そして何よりも本当にキックを踏むのが怖くなる。トラウマってやつだね
原因はケッチンの所で書いたエンジンの正常な向きの回転がキックレバーに伝わららない機構、one way(一方通行)機構のギヤのかみあいの甘さ。ギヤが減ってきたり支えているブッシュがどうかとか起因はいろいろあるが、このギヤが外れる事によって起きる。
正直ビッグツインではあまり起こらない。ビッグツインはキックギヤといえど専用のギヤを持っており、社外品(一時この社外品も噛み合い不良が多くあったが)であってもこの抜けはそれほど起こらない。
問題はアイアンスポーツである。
この鉄の運動、キックの構造が本当にプアで細かいことは書かないけどギヤ部分からその噛み合わる構造まで本当にお粗末なんである。
その上に圧縮が高いとくるもんだから、踏む力はものすごい必要なのにそれを受ける部分がまるで管理人の財布並みにプアなもんだから始末に負えない。
これを読んだアイアンスポーツに乗っている諸氏に継ぐ。もし、一瞬でも、一回でもキックが抜けたならさっさとバイク屋に持って行こう。靭帯に穴が空いてからじゃ遅いぞ!
キック編はこれでおしまい
「足で蹴るようにしてエンジンかけるからキックスタートか…ならこれはつっぱりスタートかな」
そう呟きながらコ●●ンはそっとキックレバーに手をかけるのであった
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