エキゾースト の話--2--
エキゾースト一回目はここから
エキゾースト2回目はここから。
3回目はここ。
また4回にも分けてしまった…
サイレンサーの話でもちょろっと。
サイレンサーはその名のとおり排気音を静かにする仕事もあるが、バイクの場合はだいたいエキゾーストの出口付近にあるために、排気の抜けを更に良くするための細工があったり、
3回目で書いた吸い込みを抑えたりする仕事もしてたりする。
それらは一体どんな内部構造をしているのか、また、それぞれのメリットデメリットを適当に書いていくよ
内部構造によって大まかに3種類に分けてみる。もちろんすべてのサイレンサーがこれに当てはまるわけじゃないし、当てはまったとしても全く同じ構造じゃないよ。
毎度毎度の適当図面なんで、あくまでも概念ってことで。
なんとなくわかってください…
右側がエキゾーストで左が出口ね!
エキゾーストはストレートに出ず、通路に仕切りがあってこのしきりに当たると通路に開いている細かい穴から外側へと回り込む。
この外側にはグラスウールであったり、金タワシみたいな細かい網みたいなのがあって、そこを通過。
真ん中の仕切りを過ぎたらまた細かい穴から真ん中の通路に戻って出口に向かう仕組み。
特徴
ハーレー純正に多く採用されていた構造で、小さいながらも確実な消音効果がある。
だがしかし、圧倒的に抜けない…とにかく排気が抜けないので、ちょっとでもいじったバイクに付いていると本当にパワーが出なくなる。
ただし連結パイプが付いていて、前後バンクで排気を振り分けられる場合はまずまずの走行性能となる。
EVOまでは大体こんな構造のサイレンサーがついていて、たぶんツインカム以降もこんなんじゃなかったのかと思う。
ただし、性能を高めるためにどんどん長く太くと肥大化していった。
排気がいくつかの部屋に分かれた通路を通り、曲がりくねって出口に向かう方式。何部屋もあったり、各部屋の出入り口が複雑になっていたりと様々な内部形状を持つ。
特徴
基本的にグラスウールやパンチングパイプなどの経年劣化しずらい部品を持たないため、耐久性が高い。
また、通路の形状や途中の部屋数などを変更することにより、音量や抜けを調整できるため社外品でもこの構造を持つサイレンサーもあった。
だがしかし基本的には車からバイクまでこの構造を持つものは純正品が圧倒的に多い。
欠点としては純正などで回り込む回数が多いものは抜けがそれほど良くない。また、耐久性を持たせるために部材を強くしたり、部品点数が多くなったりで非常に重くなる傾向がある。
また、有効な室内容積を稼ぐためにはそれ相応の大きさがが必要なため全体的に大型になりがちとなる。
作るの行程も多いため、基本的には純正専用の構造といっても差し支えないだろう。
御覧のように筒抜けではあるが、入口から出口に向かって、微妙にテーパー状になっている物もある。
これにより排気を周囲にまいたグラスウールなどに誘導し、音量を抑えることができる。
特徴
見たまんまなので、抜けは相当よい。
また、テーパーの角度やサイレンサー容量によってはこんな構造でも消音性能が高いものもあり、排ガス規制導入以前の車両ではこの構造を持つ社外品で車検対応のもの存在した。
構造自体も単純なため、重量も軽いが十分な消音性能を得るためにはサイレンサー容量を大きくする必要があるため径が大きく、また長くなる傾向がある。
欠点としてはやはり音量が大きい。このため性能面では一番かもしれないが、公道での使用ができないものが多い。
また、周囲に巻いてあるグラスウールが排気で詰まったり燃えたり飛んだしてしまうので、定期的なメンテナンスが必要なものも多い。
サイレンサーについてはざっくりこんな感じで。
エキゾーストとサイレンサーと書いてみたけど、これほど性能とバイクの見た目に重大な影響を与えるのに、あまり良くわからん部品も珍しい。
たぶん何個も間違いがあると思うけど、エキゾーストを考えるきっかけになればと思います。
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