CVキャブ の セッティングとか--2--
ハーレーのキャブに置いて実に特徴的なのが1976年頃から88年頃まで採用されていたケイヒンのバタフライキャブである。
純正である以上、始動性もよく誰でも乗れる特性が必要だったが、これを固定ベンチュリーで実現しようとした意欲的な…ある意味無駄な努力をしたキャブである。
後期ではまさに穴の芸術といわれるレベルまで進化したこのキャブについてちょっと書いてみるよ。
バタフライは純正で採用された約10年間に3回ほどマイナーチェンジを行っているので、管理人の中では4種類存在することになる。また、アイアンスポーツ(ショベスポ)
では若干ベンチュリー径が小さいもの(2㎜程)が採用されていたモデルもあったので、実際の種類は結構多い。
ハーレーでこれだけ多様性のある純正キャブはバタフライかリンカートのどっちかになる。
ちなみに1976年以前に採用されていたキャブはゼニス/ベンディックスで、基本構造はナチュラルな固定ベンチュリー。変わり種として可変ニードルっぽいものを 持つものいるが、これが純正だったのか社外だったのか管理人はいまいちわかっていない。
このゼニス/ベンディックス、15年程前まではろくなリビルトキットもなくセッティングに必要なジェット類もなかった。
また、走りはいいんだけどキックでの始動性が悪くセルがついたままの車両ならいいんだけどキックオンリーにのバイクに付いていた場合憂鬱の元だったので速攻で
はずされ、当時流行りのSUへ即変更していたため、あまり触った記憶がない。
一部にファンがいる良いキャブなのはわかるんだけど、当時のイメージが悪くて管理人はいまいち好きになれない。
今となってはもうちょっと真剣に触っていればよかったなとは思っている。
んじゃ、例によってざっくりとケイヒンバタフライの各年式による違いを説明。ただしあくまでも管理人の記憶と主観によるのでモデルチェンジの年代と内容には 間違いがあるかもしれないけど、大筋合っているはず。
ゼニス/ベンディックスからバトンタッチで純正キャブに成り上がる。
この頃は基本的な構造はベンディックスと変わらないスタンダードな固定ベンチュリーで、特に特徴はない。ちなみにこの頃よりハーレーは日本製の部品を
多く採用していく。
フロートの形状変更とアイドルミクスチャーに現代的なアルミの封印がついた。全体的な形状もこの頃にほぼ完成する。
大幅なフルモデルチェンジ。加速ポンプ周りの構造変更とスローポート形状の見直し、そして中速ポートなるものが着いたのもこの頃。
形状多少変更され、完成となる。
またまたフロート形状変更。VOES用か何かの負圧取り付け部分が付く。
大体こんな感じだったはず。
今回はここまでにしておきまます。次回は具体的な構造の不思議とかを書いてみます。
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