ハーレーのインジェクション①
前回まででVOESの機能はなんとなく説明してきた。
超意訳すると、VOESは単純な仕組みでなんとなくのスロットルポジションを取ってくるぜ!ということで…いいのか?いや、いい。そういうことだ。
で、このスロットルポジションを知ると何ができるのかって言うと点火タイミングを考える、ECMが指示する際の判断材料となりエンジンの負荷状態により2種類のマップを選ぶことができる
って感じだった。
VOESには否定的な意見が多いが、管理人としてはバイクのパワーなんて多ければ多い程いいし、点火時期を選べる要素も多いほうがいいと思っている。
この要素をどう使うはユーザー次第であり、使わない=排除とするにはあまりにもったいない。なんで今回は懐深いVOESをショベル以前のバイクにどうつけるかって話を。
合わせてどうやってVOESを生かすかも。
1999年以前の12Vになっているハーレー全般、言い換えればツインカム以前のエンジン。スポーツスターを含み、ほとんどのハーレーに取り付け可能である。
ただVOESが付けられるはちょっと語弊があって、正確にはVOESが取り付けられてそれを管理できる点火系が装着できる車両となる。
更にこれらの車両を1970年を境に、デスビかそうじゃないかで分けて説明する。
その前に必要になる共通部品をちょろちょろと。
当然といえば当然。OEM番号見るといろいろあるけど、どーせ規格外のことをやるんでとりあえずなんでもいい。たまたま拾った物からもらったものまでどんなのでもいいよ。
ただ社外品のでかい排気量用のは要注意。あんまりでかいの付けると全く動かないなんてこともある。
インマニの負圧を取りだす所。CVやバタフライ、Eキャブなんかはキャブについているけど、なければインマニに穴開けてホース付けるためのフィッティングを付けないといけない。
ものによってはこの穴が空いているインマニもあったりするが、なければここで一発加工しなきゃならない。
カムカバー内やデスビに付けて、ぐるぐる回るやつ。ガバナー取ってこれつけるイメージ。
EVO純正のがその辺にごろごろしているはず。これも年式も車種も気にする必要はないので、適当にえらんでください。
コイルもポイント用では使えないので交換するよ。1次側の抵抗が3ΩとかならなんでもOK。シングルファイヤ(singl fefire。前後別々で火花を飛ばす事ができる)かデュアルファイヤ(純正と同じ前後同爆のコイル) はお好みで。管理人的には前後別々にタイミングを制御する事はよほどじゃないとないのでデュアルでいいと思う。安いしね。
ECMとつないで中身を書き変える用。
書き換えなきゃダメなのかって思う人もいると思うけど、書き換えたほうがまず間違いなくいい結果が出るし面白い。
どのECMを選んでもそれだけじゃPCと接続できない。各メーカーが売っている専用のケーブルみたいなのが必要になってくるよ。
ハードルがあがってくなぁ…
肝心要のECM。膨大な種類がある。おすすめからその理由までちょっと細かく解説。
膨大な種類があるECM。おおきく分けると純正と同じピックアップと別のところにつけるタイプと、タイマーカバーの中に仕込むタイプがある。
純正タイプは配線も多くなり、部品点数も増える。何より取り付け位置を考えなければいけないので却下、ここではタイマーカバー内に仕込むやつをおすすめする。
その他にもS&Sとかツインテック、HI-4とかいろいろあってそれぞれおんなじ事ができるんだけど、まずツインテックはPCと繋ぐのもつないだ後も面倒。これは 以前のブログでも書いたけど、とにかくユーザーに優しくない、簡単に言っちまえばPCでいじるのに他の作業が多くて面倒だから却下。
HI-4は昔からあって信頼性も高いんだろうけど、PCつないだ事がないんでよくわからない…んで却下。
S&Sはいい感じなんだけど、なぜかPCとつながらなくて苦労した記憶があるんだよね。うまくいけばいいんだろうけどね。なんで却下。
こう書くと消去法で2000i選んでるじゃねーかと思うかもしれないけど、2000iも昔からあり、耐久性や部品の供給も問題なく、PCとの接続も簡単で且つDYNATEK自体が元々この手の点火系部品の専門メーカーなので信頼できるという事で、2000iをおすすめしたい。
すいません、またまた次に続きます。
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