ハーレーのインジェクション、サンダーマックス
インジェクションのところでもちょっと触れていたけど、もうちょっと点火システムについて掘り下げてみる。
あんまり目立たないし、それほど重要視されない点火システム。でもエンジンがかかるには良い点火・良い圧縮・良い混合気が必要で点火システムは この良い点火を賄う重要な要素である。
ちなみにこの良い点火・良い圧縮・良い混合気はエンジンを動かすための必要要素を端的に表した言葉であり、またこの要素がすべてである。
エンジンを絶好調にするすべての作業は何のことはない、この3つの要素を満たすためにやっているだけ。
各言葉が何を示すかって言うと…
点火系の事。そのエンジンの状態に合わせた適切な火花が飛ばせるか。
エンジンの事。様々な機構を使っていい圧縮を作れるか。
キャブやインジェクションなどエンジンがその時々に欲しがっているガソリンと空気を送れるか。
といった感じになる。言葉にするとすげー当たり前なんだなって思うなこれ…。でも不調の原因を切り分けて考えるベースになるから覚えておいて損はない。
今まではなんか良い混合気について書いてきたような気がするんで、今回はよい点火で。
コイルの話をちょこっと。
コイルは点火系の指示に従ってプラグに火を飛ばす役割を担う。
細かい仕様や仕組みは置いといておおざっぱに説明すると、コイルの中には更に二個のコイルがあって、電気が通っている側を1次コイル、実際に火を飛ばす電気を作る方が2次コイルとよんでいて、両社は物理的な接点はなく
あくまで磁界のみでお互いに影響を及ぼしてプラグに送る高電圧を作っている。
このコイルも見た目の違いや性能など進化はしているけど、基本構造は昔と変わらず今も生き続けている。
ちなみに社外品であるパンやナックル時代のリプレイスコイルはよくぶっ壊れれるが、これ、そもそも1次コイルの抵抗が少ないのが原因らしい。
(教えてくれたのは敦賀のSOUL to SOULさん。こんなことよー知ってるわ…。なにか対策品を
思案中らしい)
なんで、1次側の抵抗値を測って5Ωを大きく下回るようなら使わないほうが吉。
この1次側の抵抗値は使うシステムによっておおざっぱに決まっている。
最近の点火システムはインジェクションの登場により一概にコレ!って言える抵抗値はないけど、ポイントやダイナSの場合は5Ω前後、トランジスタやCDIは3Ω、
最近のはもっと低い抵抗値となっている。
このコイル、ぶっ壊れていると以下のような症状を起こす。
大体こんな感じ。これ以外の症状もでるけど、初期症状がでたらはやめの治療をおすすめする。
コイルの健康度合は1次抵抗と2次抵抗、それとお互いの導通を確認する。
1と2が導通していたらダメ。即交換を。
各抵抗は純正のマニュアルに従ってその数値を確認する。ここから外れている場合は症状が出ていなくても早期の交換をおすすめする。いつ突然動かなくなるかわからんからね。
今回はここまでです。コイルの話で終わってしまった…
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