なんかバイクの話が一つもないので、ここ最近個人的流行りのサスの話でも(思いつきで書いているので写真が…ない)。
ちょっと前まではキャブフェチだったんだけど、なんかタイミング的な問題かハーレーのサスペンションとかチェーンとか考えさせられることが多かったんで今の個人的流行りはサスって感じです。
サスペンションって言われる部品の仕事
当然のように現在のバイクには前後にサスペンションがついている(リジットハーレーを除く。でも結構好き)。
ただ路面のショックを吸収するだけではなく、フロントは伸び縮みをすることでキャスターとトレールの関係に変化を起こしコーナーリングに寄与(フロントだけじゃないけど)し、リアはトラクションを伝えるためにそのバネの力を利用し、路面にタイヤを押し付けたりと双方のバランスによってバイクの走行性能に多大な影響を与える超重要部品だ。
セッティングの話はすっ飛ばして今回はハーレーの特にリア側の問題点をば。
1Gで沈み込まない構造
フロントはともかくハーレーのリアショックは1Gでの沈み込みがない。
1Gってのは人がまたがった状態でバイクを立てた状態の事なんだけど、この状態で沈み込みがないって事は走っている時に路面の凹みに対しては無力ということである。 他にも路面にタイヤを押し付けるための角度(たれ角とかいいます)がないため、トラクションがまともに掛からないなどいいことが一つもない状態だ。
ソフテイルならフレーム形状の関係でそんな構造になっているのもなんとなくわかるが、純正の状態では2本サスペンションのモデルでさえなぜかが車体の後ろを浮かせた状態でも一直線状態、1G状態でも硬いサスペンションのおかげでこの状態はほとんど変わらず1Gでの沈み込みがないのが普通のハーレーとなる。
これは現行のミルウォーキー8でも変わらず、サスペンションが着いた1958年からの伝統とも言える構造だ。
そもそもハーレー全般がリアに過重が多いってのもあるけど、これじゃあ路面の凹みに対して追従できない。
たまーに聞くハーレーは乗り心地がよくないってのはこの辺にも問題があるんじゃないかと思う。
他の問題点ってか勘違いしやすい事
もう一つ構造上の理由で一般的な常識が通用しない点がある。
それはチェーンなどの調整が一般的なバイクと違うこと。
最近のチェーンはオイルシールと素材の向上によりほとんど伸びることがなくなったけど、たまに張り調整を行うことがあると思う。
この張り調整だけど、大体真ん中ぐらいを指とかでおして何センチ持ちあがったかで調整すると思うが、この調整方法はフロントスプロケ→スイングアームピポット→リアホイールセンターが一直線になった時にチェーンが最高の状態になるように車種別に設けられた数値なんだよね。
1984年前後をさかいにハーレーでは純正でチェーンを使っているモデルがないもんで、カスタム車の場合チェーンの張り規定値がない。
なんで国産車を基準に調整する人が多いんだけど、これだとハーレーの場合は緩すぎるんだよね。
そのうち写真入れて説明するけど、一般的なスイングアームにたれ角がついているバイク(オフロード車なんかは顕著なんで誰かのバイクを眺めてください)はスイングアームリア部分が上に行くとフロントスプロケとリアスプロケが離れてチェーンが張るんだけど、ハーレーの場合はそもそも1G状態が一番フロントスプロケとリアスプロケが離れた状態、ここからサスがストロークしてリアが沈んだらフロントスプロケとリアスプロケの距離は近づき当初の目論みをはずれチェーンは緩い方向にいってしまう。
4SPのセルモーターが付くあたりのプライマリーケースや、足クラッチのクラッチリレーズレバーがチェーンに当たって削れているのは調整方法を一般的なバイク基準で行ってしまうのが一つの原因だったりする。 他にもフロントスプロケを規格外ででかいのいれたり、でかいシールチェーンはめてみたりと原因は一種類ではないけど。
なんで、ハーレーのチェーン調整の場合…
- ●普通のバイクの常識は通用しない。今が一番チェーンが張るときだ
- ●賛否あるかと思うが、ハーレーのチェーン調整は真ん中で2センチとかその程度がいいんじゃないか
と、この2点に注意しておけばいいんじゃないかと思います。
2センチって数値だけど、これはチェーンの種類によって変わってくると思うし、必ずしもベストじゃないって事は言っておきます.
チェーンの種類にもよるし新品で組んだか調整かって話もあるんで難しいところです。
今回はこんなところで
質問とかあったらこっちで受け付けますんで、ぜひご利用ください…