写真は全く関係なし
老舗のハーレー屋がなくなった
ちょっと前のニュース何だけど倒産・動向速報記事-株式会社村山モータース
直接のつながりはもう何十年もないし、近年はどうなっていたかもわからなかったけど、この倒産情報はちょっと衝撃を受けた…
なんにがそんなに衝撃だったのか
今を去ること20数年前、管理人がハーレー業界に入った時はハーレー屋もそれほどなく部品の供給もままならないような状態だった。その中で村山モータースさんだけは 国産のバイク屋と見まごうばかりの豊富な在庫をもち、当時としてはまさに最大手だった。
カスタムしてくれるお店は今の1/10程度しかなく、アメリカから部品が来るのに1か月待ちは当たり前、 本当はコーンショベルがほしいけど、高い(それでも150万もしない)から嫌だけど安いアーリーショベルで我慢するかーなんて今じゃ考えられないような市場状態。 ましてや当時の最新ハーレーを触るところなどほぼないような状態の中で村山モータースの存在は貴重だった。
当然知らない人はいないんじゃないかって知名度を持ち、遊びに行ってきたなんて話をちらちら聞くこともあるほどの存在だったんだよね。
記事の中にもあるけど、ピーク時の年間売上が24億2600万円ってバイク屋としてはとんでもない売上だと思う。
時代は移り変わり、今じゃハーレーの部品なんて下手すりゃ国産車より手に入りやすくなり、ハーレーを触れるバイク屋さんもたくさんできた。
そんな中で老舗としての地位と独自性の維持は並大抵のことじゃなかったんだろうなと思う。
あんまりこんな言い方は好きじゃないけど、当時の事を知らない人にとってはどうでもいい話かもしれない。
ただ、あの頃の事を思い出すとなんとも言えない寂しい気持ちになった。
何か今のバイク業界の浮き沈みをそのまま映したような象徴的な倒産を見たおっさんは、ノスタルジックな気持ちになって今日も加齢臭をまき散らし、遠い目をしながら出っ張った腹をなでビールを啜るのであった。
あ、今でもお店は他社が引き継いで継続しているとの事。いいことだよ。よかった。
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