バルブスプリング完成と販売のお知らせ

PACバルブスプリング全景

やっとスプリング完成した!

ってことで、かねてからなんだか大騒ぎして作るだの売るだの行ってたバルブスプリングが完成したので、改めてココに文章にして残しておこうと思う。
製造工程とかは以前のブログに書いてあるよ。

ともかく爆発事故とかそんなのでホントは3月ぐらいから売りたかったバルブスプリング。
でも、そのおかげで更に設計を詰めていいものが出来たと自負している。

なんで今更パンとショベル用のスプリングを作ろうと思ったったかっていうと、まぁ実は相当昔から現状売っているスプリングに不満があったんだよね。
なんかとにかく強いのしかなった。その中でも今はなき(S&Sに吸収された)Crane Cam製のがあって、それはまぁ比較的気に入って使っていた。でもコレですら当時から強すぎるだろと思っていた。
で、Craneのがなくなったらいよいよいいのがなくなった。激烈にお強いビバ!マッスル!みたいなのはあるにはあるけど、そんなもんいらん。公道で使うバネなんぞ最低限の強さでいいんよ。バルブも軽くなっているし

そうなりゃみんな大好きV-TWIN界隈で売っている台湾製とかあのへんはどうか?

もうね、袋から出してそのへんの机に4本並べただけで驚愕ですよ。なんか組む前から目視でわかるレベルであっちこっちに頭の向きが違うし、長さも違う。まるで入学したての小学校1年生がが整列に四苦八苦しているぐらいあっちこっちですよ。
逆に量産品でここまでの差をつけるの大変じゃね?と関心してみたり。

んで、キビルホワイトのやつ。ばらつきはそこまでじゃないんだけど、なんかやたら短い。ノーマルに比べて2mmも短い。しかもめっちゃ潰れる。なんか怖い。なぜこうなった

こんな理由によりバルブスプリングの交換が必要な時は新品から中古まで沢山転がっているところから探すという一体何してんだ俺?状態になったりしてた。
ってことで、

もーいやだ!こんなことしなくて何も考えずに安全に組めるバルブスプリングがほしい!

ってことでこのスプリング。
ここでしつこいようだが、制作過程でわかったパンとショベルのスプリングのやべーとこを書いて置こう。

設計の古さを何故か現代に引きずる部品

まずこのスプリング、パンヘッドが登場した1948年から84年まで基本的に一緒。つまりその設計は2026年現在空見れば実に78年前!となる。すげー。
パンの場合はとにかくスプリングが収まるところに余裕がない。ちょっとでもバルブシートが規定値をオーバーしたらパンカバーにリテーナーがあったりするからね。

ショベルになった時にこの設計を変えればよかったんだけど、そこはハーレー。そんなことはお構いなし。そのまま続行しやがった。

とまぁ、この2つのエンジンについてはバルブスプリングのマウント長にとにかく余裕が無く、これがスプリングを作るののと耐久性というところに難しさを与えているんである。
んじゃPACバルブスプリングはどうしたか?

PACバルブスプリングの特徴

PACバルブスプリングは当時の切なさを一切引きずること無く、完全に現代の技術と基準でスプリングをつくった。それもひとえにエンジンオーバーホールの時に悩む時間を減らしたいから。

以下に箇条書きでこのバルブスプリングの特徴?を書いていく。
  • 現在のスプリング作成用プログラムも納得の耐久性
  • 機械も日本製、作るのは日本の職人、材料も当然日本製
  • そしたらJIS規格準拠の製造工程になった
  • バルブが閉まっている時は圧縮抜けやバルブシートが摩耗して突き出しが増えてきた時を考え強めのテンション
  • 逆に開ける時は油圧ユニットとかカムへの負担を考え弱めのテンション
  • んで、当然各個体のばらつき少なし!

と、メカニックがなんも考えず選択できる条件が整っている。

で、製造も当然なんだけど、特筆すべきは新日鉄製のバルブスプリング専用鋼材、SWOSC-Vの存在だろう。バネやさんが言うには素材としては世界一らしい。
こいつのなにがいいかって、とにかくどこを見てもすべてが均一なので、部分的に潰れるとか負担がかかるとかが少なく、設計どおりねらいどおりに潰れること。このため製品の寿命が伸びるそうな。

多分この材質で作ってるショベル以前用のバルブスプリングって世界中でこれだけじゃないかな…

ということで諸元をまとめておく。

アウタースプリング

内径線径自由長クローズ(34.9mm)オープン(24.9mm)
33.5mm4.5mm54mm105.4lbs169.3lbs

インナースプリング

内径線径自由長クローズ(30.2mm)オープン(20.2mm)
22.6mm3.2mm41mm47.2lbs94.9lbs

なんか色々書いているけど、結局ハイカムには対応してんのかよ!

と、思う人もいるだろう。
済まない・・・完全にノーマルカム専用になってしまった。というのも、上に書いた余裕の無い設計のお陰でハイカム対応させるにはやっぱどうしてもオフセットカーラーが必要と計算上なってしまうのである。
そのへんは今後の課題としたい。ごめんなさい。完全ノーマルカム用です。

ということで通販サイト完成のおしらせ!

この案内のためにブログ書いたみたいなもんだ。
業販にも対応のサイト作ったよ。管理人の作る部品なんてバイク屋さん以外かってもなかなか使えるもんじゃないしね。でも勝ってくれると嬉しいです!

以上、今後とも宜しくお願いします!

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