ロータリートップミッションのメインドライブギアのスラスト調整について
毎度為になるお話ありがとうございます。
いまショベルヘッドのロータリートップミッション(年式不明、スピードメーター穴無し)を開けているのですが、メインドライブギヤのスラスト方向がガッタガタでエンドプレイ調整したいと考えたのですが色々調べた結果この年代(一体ベアリング)は調整不可らしい?のですが、コレって77年までの分割ベアリングのリテーニングワッシャーの使用したらダメなんでしょうか?
リテーニングワッシャーを使用するか、ベアリングとスペーサーの間にワッシャーを使用してサイドプレイを調整出来たらいいなと思ったのですがご意見よろしくお願いします。
また、上記のワッシャー調整可能だとした場合はどちらでクリアランスを詰めた方がいいでしょうか?私としてはメインドライブの歯車部がケースにかなり近いので前期のリテーニングワッシャー流用での調整の方がいいのかなと思ったのですが、その辺もご教示よろしくお願いします。
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またミッションバラしている人が…
俺の知らないところで4速ミッションバラして組むスピード競技とかはやってるのかな?
よーし!参加するぞ!とか言って調子こいて参加してもMシャフトの3stギヤのリテーニングリング取るのに苦労して最下位になりそう。
すいません。
なんか変な妄想しました。
ロータリーのメインドライブギヤ(以下メンドラ)のスラスト調整ですね~
結論から書くとワッシャーとか入れて調整するのはほぼ不可能です。
ほんとねー、4速のロータリーミッションはダメなところが多い。そもそもが高年式=良くなった!が違うっていう好例(?)で、色んなところ見てもコストカットのための設計が見え隠れしてます。
もちろんコストカットするのはいいんだけど、ハーレーの場合は車齢が他のバイクに比べると異常に長い傾向があって、修理の機会が多いんだけどこのへんを考えてない感じなんだよねー
つまり新品でポンポン組んでいくにはいい(時間的、ひいてはコストって点で)んだけど、いざ修理するぞーとなると調整するべきところができないので、このメンドラみたいな問題を起こす。
当時はハーレーが売れずAMFから一族が買い戻すかどうかのバタバタの中での設計なので、さもありなんって感じだけど、まさか後世にこんな宿題を押し付けることになるとは思わかなっただろう…
さてさて、ワッシャーの使用はダメです。当然管理人も同じことを考えて過去にちょいとやってみたことがあるんですが、ケースの形状が良くなくて使うとなると結構な加工が必要じゃね?となります。
んじゃケースじゃなくてベアリングのケージに当たる程度のシムを探して・・・とも思ったんですが、あのケージに当たる程度の幅となると多分1mm程度しかなく、そんな薄いシムをあんな力がかかるところに使うのは怖いし、そもそもそんなシムねーよ!となって諦めた気がします。
んじゃどうすんだ!
と、なりますが、まぁある程度は無視です。78年以前なら絶対にゆるさん!ってぐらいのスラスト量0.3mm以上とかかなーでも見て見ぬふり!です。
ただし、1mm超えてくるとなると話は別です。
ここまで動くともう見てて楽しくなるレベルです。カブとかのフロントスプロケットよりもガッタガタです。
流石にここまで来るとなんとかしないとダメなので、メンドラのベアリングレース部分を旋盤で削って短くします。
もうめちゃくちゃ硬いし、旋盤にくわえるの大変だし、ほんとにやりたくないんだけどあまりにもひどい場合の最終手段としてやります。
多分この方法しか調整できないんじゃないかと思うので、あんまり参考にならんかもしれませんが方法としてはこれ!としてここに書いておきます。
加工自体がアレなので、普通のバイク屋さんってかどっちかってーと機械加工やさんの仕事分野なので、いっちょかこうしよか!となったら加工やさんと相談するほうが早いかもです。


