クロスミッション
お世話になっております。
昨年の話ですが、ショベル4速ミッションをクロスレシオにいたしました。
あー…あのー……
変えたのはいいんですけど、クロスレシオ、クロスミッションってなんですか?m(._.)m
すいません。あまさらきけなくてわかりやすくおしえていただけませんでしょか。
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あるあるですねー
よくわからんけど組んでみた的なのですね。おそらくストローカーやサイドワインダー、CDI点火とかトランジスタ点火とかもよくわからんけど組んでみたとかになるのかもしれませんが、それでいいんです!
わからんでも使えればいいんですわ!
つーことでちょっと難しいってかどこまで書くべきか悩みながらクロスミッションの説明です。
まずクロスレシオってのはミッション上で使われる時は各ギヤのギヤ比を近づけるって意味で使われます。
で、この純正よりクロスレシオ化されたギヤを持ってるミッションがクロスミッションとなります。
ちなみにギヤ比(減速比)とは2つの大きさが違うギヤが噛み合って回っている時の入力と出力の回転数の差のことです。
ハーレーの4速のスプロケットで考えるとフロントが23T、リアが47Tだとすると減速比は47/24=1.958となり、この数字が減速比です。フロント側(入力)が1.958回転するとリア(出力)が1回転する・・・んだなー程度の認識でOKです。
ともかくこの減速比ってのをミッションの各ギヤポジション(1速とか2速とか)が持っていると思ってください。
で、クロスミッションです。
一般的にクロスミッションといえばもっぱらレースで使用する感じです。
これは低回転なんぞ使わず、最高出力付近のエンジン回転数をキープするために使ったりする感じですね。
んじゃ、4速ミッションの場合はどうか?
これは2速と3速をクロスさせるために入れる事が多いです。
純正のミッションの減速比って極端にいうと
1速が減速比5、2速が4、で飛んで3速が2、4速が1
って感じで、2速と3速の減速比が離れているんですね。これのおかげでノーマルとかの重たい状態だと2速で引っ張らないと、3に入れた時にガクッとエンジン回転数が下がって乗りづらいとか何速で走っていいのか分からんとかになる。
んじゃあどうやって近づけるか?
上の例で2速と3速の数値を近づけるのに3速の減速比を3にすると…
1速が減速比5、2速が4、で飛んで3速が3、4速が1
となって今度は3速と4速の間が大きくなり、またまた乗りづらくなってしまう。
ってことで、だいたいどのクロスミッション、これはハーレー以外のクロスミッションでも基本一緒で、1速のギヤ比を下げる事によってバランスを取る感じです。
1速が減速比4、2速が3、で飛んで3速が2、4速が1
こんなふうに。
これだと場合によっちゃすげー乗りづらくなります。ハーレーの4速ミッションだと元の数値がいいかげんなんで、そこまでじゃないですが、レーサーとかになると1速のギヤ比がほぼ2速と同じとかになりますから、発進時の半クラが異常に長くなったりとします。
それじゃー駄目だろ!
って事で、次に登場するのが5速ミッションだったりします。ハーレーの場合は単純に2速と三速の間にもう一個ギヤ入れてその間の減速比を入れたものになると思ってください。
両方ともトップギヤの減速比は1で変化はないですが、明らかに乗りやすくなります。
んじゃ最近の6速はどーなん?ってうと、これは単純にトップの上にもう一個ギヤを入れちゃった感じで、減速比は1を切って0.85・・・とかの数字になります。一般的にオーバードライブ、車のオートマとかでO/Dとかの表示がありますが、これがまさにそれです。
と、こんなんでどうでしょ?
結構文字で伝えるのが難しいところなんですが、各ギヤのギヤ比を近づけて乗りやすくするって認識でOKでございます。
ただ、1次減速比(プライマリー)2次減速比(リア駆動系)と合わせて考えるといろいろ面白いのも確かです。
気になるようなら掘り下げて勉強してみましょう。