オイル交換について
いつもありがとうございます。
パンヘッドなのですが、そろそろオイル交換をしようと考えています。
ショップで交換するときはショップおすすめオイル、自分で交換する際はハーレーのシングル50を入れてました。
同じ金額出すなら鉱物より化学合成の方がいいんでしょうか?
調べたりした結果、熱には強いけどシールを痛めるといったイメージを持ってます。
スポンサードリンク
オイルは難しいですねー
まともな情報もなく性能表示もどれもこれも一緒で判断基準が値段と鉱物か科学かってとこしか無い。
値段はセールや販売方法によってはとんでもなく安い値段が常態化してしまったレブテックオイルなんかもあるし、鉱物や半科学も言ったもの勝ちみたいなところがあって、悩ましいところです。
で、鉱物と科学なら絶対にほぼ100%の確率で科学のほうが性能が上です。これは間違い無いです。その代わり金額が上がる傾向にあるので鉱物油と同価格帯ってのはちょっと信じられないですが、値段が同じなら半科学であろうとそっちのほうが性能が上になります。
後はシール類への攻撃性ですが、こんなもん全く無いですよ。攻撃性があるようなオイルを売っていたら大問題ですし、一体なんのエンジンに使うんだって話です。どんなエンジンでも必ずガスケットやオイルシールをつかっています。
これらを攻撃するようであれば、それはもうオイルじゃないですよ。こうならないようにオイル屋さんは細心の注意を払ってオイルの設計をしていますよ。それこそベースになるオイルをどこの油田で掘れたものにするか・・・そんなレベルでの設計です。
パンとか旧車は昔のガスケットやシールをつかっているから
なんて話もありますが、流石に今まで一度や二度エンジンバラしてシール類を現代のものに変えてあるでしょう。それなら全く問題無いですし、仮に昔のものでも問題ありません。
ついでなのでマルチグレードの話も書いておきます。
まず、普段旧車に使われるオイルはシングルグレードで一般表記がSAE50とかです。
対してEVO以降に使われるオイルは20W-50と表記されます。この20Wの部分の「W」はウインターの意味で、冬、早い話が寒いときのオイルの硬さを示すものです。対して後半の50とシングルグレードの50、これはアチアチのときの硬さを示すもので、マルチグレードでもシングルグレードでも動作温度時の動粘度測定方法は変わらず当然ながら動作温度時は硬さは変わりません。
つまり走っている時の硬さはマルチの50であろうがシングルの50であろうが一緒ということです。また、冷えている時の20Wで示される硬さもアチアチ時の硬さと測り方が違い、20だからといって決して50の半分以下の硬さってわけじゃありません。
シングルオイルを熱い時にオイルタンクから抜くとわかると思いますが、冷えていてる20W-50なんかより圧倒的にサラサラでものすごく柔らかいのがわかると思います。あれが50の硬さです。
他に鉱物油である場合の違いはマルチグレードするための添加剤が入っているかどうかぐらいで基本性能はほぼ変わらない。変わるといったらこの添加剤が比較的劣化が早いため、しばらく走ると20W-50が30W-50になる(あくまでもイメージです)ぐらいの話です。
つまり旧車にマルチグレードオイルを入れるとオイルが柔らかいので漏れてくるってのは90%ガセです。んじゃ10%はって言うと本当に寒い時でエンジンもヒエヒエ、あんまり寒くて縮こまっているとひょっとすると燃焼室内に温まる前はオイルが入るかもねぐらいです。
こんな理由なので、自分で組んだエンジンにはショベルだろうがパンだろうがマルチグレードを入れます。特に当地は寒いので冷間時の始動性に効果的です。今時期はあんまり意味ないですけと…
ツー事で値段が同じなら確実に科学表記のあるオイルが性能が上、今現在好調のエンジンであればマルチグレード入れても問題なしって感じです。
この辺を参考にオイル選びに励んでくださーい