クラッチプレートの向きについて
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お?
クラッチですね。クラッチプレートってことですが、フリクションとスチールプレートがあると思います。今回は『OUT』と書いてあるってことなので、スチールプレート側ってことで回答します。
まずエッジが丸みを・・・ってののどの部分がエッジなのかちょっとわかりません(やっぱりフリクションプレートの事なのな・・・)が、スチールプレートの場合向きがあるのは明確な理由があります。
写真はV-TWINから拝借の純正タイプのフリクションプレートです。もうこのタイプはほとんど残っていないので、初見の方もいるかもしれません。
で、赤い丸がついていますが、これはエンジンの動力でバイクが進んでいる場合に負荷がかかる部分です。
面倒なので丸一個しか書きませんでしたが、他の5箇所の切り欠きでも同様です。
んじゃ反対の面はいつ負荷がかかるかっているとバックトルク時、つまりエンブレとかのときですね。
このときは写真では黒く見えている謎の部分にも力がかかります。
この黒いのは正式名称なのかな?クラッチバッファー(CLUTCH BUFFER)とか言う名前がついていたはずです。
これの先端にはボールベアリングみたいなのがついててそれを後ろからバネて押しているような構造をしています。
つまりあんまり巨大な力に耐えられるようなものじゃなくて、仮にスチールプレートを逆に、OUTを内側にして組むとこのクラッチバッファーがエンジン力に耐えられず壊れることがありますし、まぁ色々面倒なことになります。
これがスチールプレートに向きがある理由です。
で、このバッファー、名前から察するにおそらくエンブレの時の衝撃を和らげるためのものだったのかもしれませんが、ぶっちゃけ全く効果がなく玉をクラッチシェルに押し付けるもんだからそれがフリクションになり、なんならクラッチの切れが悪くなる的な弊害が起きました。
ノーマルについているのをリベットもんで外したりといろいろやったもんですが、そのうちもともとついていないのもがメーカーから出てきました。
これです
ノーマルからバッファーを外すとこんな姿になります。6個あるクラッチシェルに引っ掛ける溝のうち、3つが変な形をしいています。この切り欠きの反対側はクラッチシェルに絶対当たらない位置関係となり、エンブレのときは切り欠き3つでバックトルクをエンジンに伝えるようになります。
つまりひっくり返して使うと通常の走行時にエンジンのパワーを伝える部分が3つ(半分)に減るので、このタイプも明確に向きがあることになります。
で最後です。
なんかどんどん写真が小さくなっていくが、なんでや・・・V-TWIN
とまぁいいとして、社外品では最終的に
あれ?あのバッファーとかそんなの全く意味がなくね?
となっていき、ついにすべての溝が同じスチールプレートが登場しました。ソレが写真のです。こいつは表も裏もありません。今まで書いてきたように向きを決めていた条件がないためこれも向きがありません。
以上がスチールプレートに向きがあった明確な理由です。
こんな感じでだいたい表裏があるものはちゃんとした理由があり、また間違って組むと破損につながることもあるので、相当わかりやすく向きが指定されているものが多いです。
それがちゃんと示されていない場合(ベアリングとかではあるにはあるけどまぁおいておこう)はまぁどっちでもいいってことでいいんじゃねーかと思います。
最後にフリクションプレート。これも向きがあるって、それこそエッジがどうこうって話を聞いたことがあります。
が、管理人は気にしたことがないです。そもそも向きがあるって言われたがのがここ数年の話でして、それまで何十年も向きなんぞ気にもせずくみまくってました。
もし仮に向きがあるとすれば真ん中のクラッチハブに刺さる部分の10この穴をクラッチ切ったときにスムーズに動くようにテーパーあるとかスムーズになっているとかなんでしょうが、そんなもんあったかなーと。
他にも色々考えられますが、長くなるのでやめときます

回答ありがとうございます。お察しのとおりスチールプレートのことで、エッジとはプレス?で抜いた際のバリが立った裏側のことを指しております。いただいた回答で全て腑に落ちました。純正は2枚目の写真のような形で裏にすると確かに動力を伝える側が三点になってしまいますのでエッジが丸みを帯びている側が外側で正しいことがわかりました。3枚目の写真のような形の製品だと上記による表裏の縛りがなさそうですので、ネット情報などではこのタイプは丸みがある方を内側にすることでクラッチのつながりがスムーズになる、ということを言っていたのかな、と思います。技術的に補足がございましたら是非お願いいたします。いずれにしましてもとてもすっきりしました。ありがとうございました。