パンヘッドにブリーザーリードバルブについて
はじめて質問します。慣れていないので色々不備がありましたらすみません。
当方パンヘッドにリードバルブ方式のブリーザーを取付けしたいと考えています。ケースは社外品のハウスオブホースパワーと言うメーカー(ビンテージ??)のケースに変っています。S&Sストローカーでローコンプピストンにアンドリュース1カムあたりで回るエンジンにしたいと考えています。
オープンベルト仕様でプライマリー側のオイルは必要では無くしてあります。リードバルブ方式にする場合ケースの加工やオイルポンプ周りの加工等は必要になりますでしょうか?またパンヘッドをリードバルブ方式に変えるのはの止めたほうがいいのでしょうか?
先日海外のサイトを見て研究していましたら写真のようにOリングを追加加工して組んでいる方もいるようです。その方はショベルヘッドに付けているようです。Oリングを追加する事でより良くなる物でしょうか?
色々質問すみませんが宜しくお願いします。
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はじめまして!
当サイトは結構適当なのでなれも何もないですよー
遠慮なくどうぞ!
で、パンにリードバルブですね。
仮にくむとしてもオイルポンプやケース(これについては場合によってはいるようになるかも)に加工は必要ないと思います。
その前にリードバルブ方式のブリーザーは相当な加工をしないとつかないのではないか?と思います。っていうのはパンではないですが、ショベルにつかないかどうか検討したことがあります。
確かにぐるぐる回転してタイミングを見計らってクランクケースの空気を出し入れするのは非常に無駄です。ましてやストローカーであれば更に大量の空気の移動が起きるのでここをタイミングなしで空気の出し入れをしたいと思うのは普通にやってみたいところです。
ですがS&Sとかをみるとリードバルブ方式のブリーダーバルブは93年アップになっています。これはブロバイの構造のせいです。
93年以前のビックツインはエボでもショベルでパンでもなんですが、腰下の穴からブロバイ用の空気を出し入れしてます。
この間の基本構造に大きな変化はなく、ブリーザーバルブから出された空気はギヤ室内に放出され、それがカムカバーを通してエンジン左下の小部屋に導かれます。ちょうど写真のブリーザーバルブの頭が乗っているところですね。
そこからちょこちょこ部屋の中を通されて外に出ていく構造となっています。
かなり複雑な通路です。これは排出するブロバイの中の霧化したオイルを小部屋内で冷やして再び液体化、大気ってか外に液体状のオイルをなるべく出さないための工夫です。
こんな仕様になっているので、この小部屋にはオイルが溜まっていきます。
この溜まったオイルはどうなるか?ここでブリーザーバルブの出番です。小部屋の下には小さな穴があって、ブリーザーバルブの穴へとつながっています。
で、エンジンのアップストローク時にこの穴に負圧がかかってブリーザーバルブ内に吸いだして小部屋内のオイルを回収しているんですね。
リードバルブにした際にこれが問題になります。いかにしてこの小部屋のオイルを吸い出すか。
解決方法は2つです。
- リードバルブ式のブリーザーバルブを加工してなんとか吸い出す
- ブロバイの経路をガバっと変えてこの小部屋を使わなくする
このどちかを行わないと溜まったオイルが問答無用でブロバイに混ざってくるでしょう。久しぶりにエンジンをかけたときのようにです(さすがにそこまででないとおもうが)。
サラッと書きましたが、結構大変な作業になります。ってことで対費用効果などを考えて断念しました・・・
それ以来諦めていたんですけど、たしかにめちゃくちゃ効果的な方法なんですよねこれ。
オイルポンプに行く穴部分で大気開放して、あまりにもオイルがたくさんでるならオイルキャッチタンクをつけるとかして、今までのブロバイの通路塞げばなんとかなったりするのかな…
この辺はちょっと検討しないとなんとも言えないか。
近々ショベルですが、ストローカー組む予定があるので、ちょっと色々検討してみよう
ちなみにOリングですが、
どーせ回らないしきっちりきみつしちゃえ!
ってことだとおもいます。ブリーザーバルブ経由でしか空気の出し入れをしないぜ!っていう熱い意思表示かと
なんか独り言みたいな回答になりましたが、参考になれば
いろいろ調べました
まず現物があったので、実際にケースに突っ込んで色々確認です。
このエンジン側に突っ込む部分が細くなっているんですが、これがどーも小部屋から吸い出すための工夫ですね。
更に調べる、こいつの発売当時のカタログには84年UP表記になっていたようです。つまり、S&Sはこれを84年以降の湿式プライマリー用、つまりオープンなどでプライマリーからの吸い出しがいらないエンジン用と考えていたみたいです。
それが現在の93UPになったのは、やっぱりオイルがブロバイから滴る問題があったようです。
じゃあ実際にどれぐらいでるか?
これは通常走行に問題無い程度、ダラダラとキックをしたりすると滴る程度とのことだったので、その辺の覚悟があれば使用可能です。
って事で一番最初の写真のOリングは手前の気密を上げてオイルの吸い出しをあげようとしていると推測されますが、問題はアップストローク時の吸う力はともかく、ダウンストローク時に逆の押す力がこの小部屋にかかることですね。
このおかげで上手く吸えず、ブロバイからのオイル過多になるのかと。
ちょっとこの問題、真剣にクリアする方法を考えてみます。
うまくやればあのぐるぐる回るブリーザーバルブから開放されるかも。参考にしてください