コンペンセーターの緩みとスペーサー
管理人さま
お世話になっております。
先日は燃料ホースの取り回しの件でありがとうございました。
今回は83年ショベルFLHのコンペンセーターの件で質問でした。
昨年、アイドリング時の異音(ガコガコ言う音)が気になり、応急的にコンペンセータースプロケットナットを切り詰め、とりあえず異音も無くなり乗っていました。
いよいよコンペンのリテーナー(板バネ)がヘタったのか、同じ異音が再発しましたため、リテーナーAssy、スライドカムのカップ、ナットを新品交換しました。
(リテーナーとカップはVツイン、ナットはDS製)
ところがリテーナーを交換し、規定トルクで締めてもリテーナーが手で回る状態です。
長さを切り詰めたナットに戻しても変わりません。
オルタネーターとシャフトエクステンション間のスペーサーも疑いましたが、サービスマニュアルにある測定方法(乾式クラッチなのでオルタネーターカバーとプライマリーケース表面の長さと、クラッチハブのプレートとプライマリーケースの長さの差?)で算出した厚みとほぼ同じか、気持ち薄いかな?程度です。
このスペーサーはリテーナーの押し付けを左右するものでしたでしょうか?
チェーンのアライメントのみの機能でしたでしょうか•••
リテーナーはさすがに片手でクルクル回るほどではないですが、確か両手で力一杯回したくらいでも動かないハズですよね?
せっかく交換したのに•••という気持ちです。
先述のスペーサー含め、心当たりのある点などありますでしょうか?ご教示頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
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なるほど
なんかここ最近オープンベルトとか古臭いパンとかのコンペセレーターが付いていない車両ばっかりで、構造を忘れかけてますが、思い出しながら書いてきます。
ただ、過去にネジ切ってみたりワッシャー足してみたり色々やった苦い思い出がちょっと蘇ってきたぜ。
まずリテーナーは手で回るってことはない(本人のちからによりますが、俺は無理)と思いますよ。さすがにそんなにあのバネは弱くなかったはず。
ただ、バネでしかないので回ってもおかしくないっちゃない。
で、
オルタネーターとシャフトエクステンション間のスペーサー
こいつはおっしゃる通りただのチェーンライン用のシムです。もしかしたら交換とかでコンペせレーターナットが閉まるようになったりするのかもしれませんが、あくまで優先はチェーンラインなので、これは関係ない、仮に関係あったとしても今現在チェーンラインがあっているなら厚さを変えては駄目です。
んじゃどこが悪いんだって話ですが、たぶん
新品で買ったコンペセレーターがゆるい
これだと思います。masaさんの中では疑っていないようですが、V-TWIN製ではよくある、なんならドラッグでよくある。言ったらTuckerでもCCIでもW&Wでも起こりうることです。
このへんの旧車パーツは現在はほとんどが台湾か中国製です。
品質については旧車部品は落下の一途を辿っており、また製造先が少なくなってきたのかどこのメーカーでとっても作り先は一緒だったりするので、代替品がなかったりするのが現状です。
つまりどこで買っても駄目な部品が増えました・・・
一度はずした純正のコンペセレーターと新品のを裏から表まで、厚みから何から何まで比較してみてください。
多分ヘタれた純正のほうがまだましなんじゃと思える部分がたくさんあるはずです。
断言はできませんが、これじゃないかなーと思います。
ともあれ一度組んで乗ってみましょう。もしかしたら普通に音もなく動く(多分)んじゃないかと思います。
駄目なら返品して新しいものを頼むか、もしくはここから工夫してちゃんと機能するように組むかです。
管理人はここ最近もっぱら後者を選びます。どーせまた頼んでも同じのが届くだけの諦めの境地です・・・
ともかく一度純正と社外のコンペセレーターを比較してみましょう
管理人さま
早速ありがとうございます。
土曜の深夜凹みながら布団に入り、起きて返信があるなんて嬉し過ぎます。恐れ入ります。
やはり社外品の精度、という問題ですか。
純正品での交換はほぼ元通りになっても、社外品の場合フィーリングや納まりが変わることが多いですよね。
元通りになればラッキー、みたいなものでしょうかね(^^;)ダメだった場合には何かしら工夫する力やリスクへの覚悟がないといけませんね。
リテーナーAssyの検証をしつつ、一度組んで試してみます。
ちなみに、前から疑問なのですが、リテーナー内の板バネの脱着は油圧プレスが必要なものでしょうか?
「強化スプリング」ってありますが、どう交換するのかな〜と思ってました。
なんかあのゴツさをみてると、ケース外周のカシメを外したら勢いよく吹っ飛んできそうですが、そうでもないでしょうか??
連投ですみません。
頂いたアドバイス通り、オルタネーターのスペーサー(シム)はいじらないようにします。
コンペンセーターのリテーナーは早速分解してみました。
油圧プレスがないので、大型のバイスでバネを縮めてカシメをこじりました。
純正はダイヤフラムスプリングが8枚なのに対して、V-TWINのものは何故か7枚でした。そもそも良く見てみるとガタツキを感じるほどでした。
おそらく不良なのでしょうけど、管理人さんの仰る、
駄目なら返品して新しいものを頼むか、もしくはここから工夫してちゃんと機能するように組むかです。
管理人はここ最近もっぱら後者を選びます。どーせまた頼んでも同じのが届くだけの諦めの境地です・・・
を参考にさせて頂きました。どうせ交換品も1ヶ月程待たされるでしょうし•••
試しに古いリテーナーからスプリングを1枚移植してみましたが、残念ながら変わらずユルユルでした。
強化スプリングを注文しても待ちきれないので、プロには失笑されそうですが、スプリングを追加して9枚にしてみました(^^;)アホですみません。
チェーンのバタつきやバックトルクを吸収できないという駆動系へのリスクはありそうですが、バイスで挟むとスプリングに「縮みしろ」がありました。コンペンセーターとしての機能はゼロではないかなと思ったので実験してみます。
ナットのロックタイトを乾燥させ、週末にでも試乗してみます!
あれバラしましたか!
やりますねー
で、やっぱりV-TWIN製が悪さしてましたか・・・
その昔CCIが隆盛を極めていた頃はV-TWINとDSが同じぐらい駄目な品質でCCIのは製造元からちがってのかな?一流とまでは言いませんが、純正と比べて遜色ない部品が買えました。
当時、今から20年ぐらい前ですかね、あの頃は今より旧車修理は楽だったのです・・・ともかく部品については今回のコンペセレーターのみならず他の部品でも駄目なものが多いので、部品を買ったら駄目なもんがきていることを想定してまずは確認してみましょう。
ちなみに現在DS(ドラックスペシャリティーズ)がシステム障害を起こしてやがりまして部品の輸入がストップしています。
通常であれば1週間程度で届くんですけどねー
V-TWIN?未だにFAXのイメージがあるけど、流石にそれはないかな・・・
ご返信ありがとうございます。
部品を買ったら駄目なもんがきていることを想定してまずは確認してみましょう。
悲しいですがそういうことなのですね。
(ブログのV-TWINの話、面白かったです!覚悟が出来ました)
アヤシイ時には疑うところから始めるようにしてみます。
毎度苦労はしますが、ひと工夫して何とかなった時の喜びってのもありますよね~
純正品は高いだけあって、溶接や部品の継ぎ目部分の仕上も丁寧で、(壊れさえしなければ)素材も丈夫そうだなぁ…といつも感心させられます。
ちなみに現在DS(ドラックスペシャリティーズ)がシステム障害を起こしてやがりまして部品の輸入がストップしています。
昨年(一昨年?)の冬頃にもシステムトラブルがありましたよね。本国のクリスマス商戦の物流増と重なって、全然部品が届かなかった気が…
乗り始めてせいぜい2年程度なので、メーカーの今と昔の話なんかもとても興味深いです。本当にためになります。ありがとうございます。
そういう経緯だったのですね。
DSだけではないにしても交換部品の入手は生命線ですし、早く復旧してほしいですね。純正部品の納期がもう少し縮まると助かるのですが、入手できるだけでもありがたいと思って乗り続けます。
とりあえずリテーナーのスプリングを無理やり追加したものでエンジンをかけてみましたが、低回転でのゴトゴト鳴る異音は消えていました。
走ってみて違和感を感じたら、おとなしく強化スプリングを購入し、元の枚数に戻してみます。
頂いたアドバイス通り分解してみて、大変勉強になりました。
ありがとうございました!またよろしくお願い致します。