パンヘッド オイルポンプのリリーフバルブについて
お世話になりなっております。
今回は51パンヘッド のオイルポンプについているリリーフバルブはどの様な働きをするのでしょうか?
それがなぜ気になったかと言うとエンジンスタート時にはオイルランプが消えるのですがあたたまると点灯しアイドリングをあげると消えます。知り合いのバイク屋にはふかして消えるなら大丈夫って言われましたがどうなんでしょう?オイルランプをバラそうと思っているのですがまずすぐに開けられるチェックバルブとオイルランプから突き出しているリリーフバルブを開けてみたところ中に何も入っていなかったのです。オイルランプ点灯に影響しているのでしょうか?
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まずはリリーフバルブ開けても何もはいっていませんでした?バネすら入っていないようであれば結構やばい。
即刻乗るのをやめましょう。
まずはチェックバルブ。
これはオイルタンクからオイルポンプの送り側ギヤ(フィードギヤ)にオイルが落ちてきています。
んで、ギヤを介してオイル通路に流れていくんですが、これがエンジン停止中=ポンプが回っていないときでも重力落下によりオイルがポンプにながれていくんですね。でもこのままだとポンプが止まってリターンギヤが動いていないのにエンジンの中にとめどなくオイルが流れ込んでしまいます。
これを防ぐためにチェックバルブがあります。
チェックバルブは比較的弱いバネでパチンコの玉みたいなのをオイルポンプボディに押し付け重力落下によるオイルの流入を防ぐ役目をしています。
これがエンジンがかかるとギヤでかき上げられたオイルが押し上げてオイル通路に流れていく仕組みになっています。
仮にここにバルブもバネもない場合は多分ひとばんとか二晩程度でオイルタンクのオイルがエンジン内に溜まってしまうでしょう。
構造上走行中ってかエンジン始動中は全く仕事をしていなくてあくまでも停止中のみ機能していると思ってください。
続いて肝心のリリーフバルブ。
これの構造もチェックバルブと似たようなものです。チェックバルブのパチンコ玉のかわりに円筒形のバルブを持ち、それをチェックバルブのそれとは比較にならないぐらいの強いバネが抑えています。
ちょっと文字で説明するのが難しいのですが、まずパンなどの鉄ポンプの場合フィードギヤがかき上げたオイルは
チェックバルブ→ヘッド、腰下共用のオイルライン(エンジンに開いている穴)→リリーフホール
となっています。
ついでにショベルとかEVOのアルミポンプの場合は
チェックバルブ→ヘッド腰上オイルライン(エンジンに開いている穴)→腰下オイルライン→リリーフホール
って感じですね。このリリーフホールってのはエンジンの潤滑ラインに行けなかったいらないオイルをクランクケースやリターンラインに返すた為の穴です。
この制御をリリーフバルブがしています。つまりリリーフバルブが無いと極端な話、フィードギヤがかき上げたオイルがどこの潤滑も行わず不要オイルとして垂れ流されてしまうのです。
つまり潤滑不足が起きている。
パンの純正鉄オイルポンプとエンジン側のオイルラインは性能とかを考えると非常にお粗末と言わざるを得ない。
またギヤ式ポンプの特性上、オイルが冷えてトロットロなときは景気よくかき上げてくれるんですが、温まってシャバシャバになるとこの能力が極端に低下します。これが走行後オイルランプがチラチラつく原因です、つまりオイルを送れていないまで圧が下がってしまうのです。
ともかくただでさえ性能不足の鉄ポンプであるのに本来あるリリーフバルブがなくて、リリーフホールまで直通担っているとするとほとんどオイルが回らない状態になるはずです。
エンジン潤滑通路は細く細かいので抵抗が強いですが、リリーフホールはツーツーですからな
水でもオイルでも人間でも電気でも抵抗が少なく楽な方に流れて言ってしまいます。
この辺の構造はいずれブログにでも細かく書く予定です。ともかく今一度リリーフバルブがちゃんとついているのか確認してみましょう。
いつもお世話になっております。
パンのリリーフバルブは奥に入っておりました。笑
すいません。しかしエンジンをかけてあたたまると(10分くらい)でオイルチェックランプが点灯。アイドリングを上げると消えます。
オイルポンプバラしまして各部チェックしボディーの損傷も無くギア回りも大きく削れているなどはなくそのまま組みなおし、パチンコ玉2個交換し、オイル交換もしました。しかし症状は改善されません。そんなもんなんでしょうか?
チェックバルブのスプリングは関係ありますか?
それからメガノイズの話なんですがギャーギャーの様な唸り音がします。アクセルを上げると共に大きくなります。これは前からなっていたのですが気にせず乗ってました。なんだかシリンダーヘッドパンカバーから聞こえる様なきがしてます。ロッカーアームからそのような唸り音がでる事はありますか?
あとラチェットトップのジョッキーシフトでエンジンをかけると勝手にギアが入りガツンとエンストする車両があります。ラチェットトップのスプリングが弱っているとかは関係ありますか?
クラッチ張りすぎとかですか?
質問多くてすいません。
よろしくお願い致します。
パンのリリーフバルブは奥に入っておりました。笑
でしょ?これねーぱっと見な~んも入ってなさそうな見た目しているんで結構な罠なんですよ
確かに質問がたくさんだw
よろしい!一つ一つ答えてみましょう!
しかしエンジンをかけてあたたまると(10分くらい)でオイルチェックランプが点灯。アイドリングを上げると消えます。
鉄ポンプの油圧低下は残念ながらそんなもんです。オイルがちんちんに温まった状態だとアイドリングでろくにオイルを送らないのはまぁ普通です。
でも10分は早いな。オイルがそんなに早く温まることはまず無いので、ポンプの性能低下が疑われるなー
チェックバルブのスプリングは関係ありますか?
無いですねー。チェックバルブはいらないオイルを排出するだけであって油圧には直接的に関係あありません。
たまにこのチェックルブスプリングを強くすれば油圧が上がるなんてのを見ることがありますが、元々送り出すギヤの能力が低けりゃここが弱かろうが強かろうが関係ない話なのです。
ロッカーアームからそのような唸り音がでる事はありますか?
ギャーギャーの様な唸り音
これも無いです。ロッカーアームやバルブは純粋な往復運動です。このため異音が出るとすればコココッコココとかガガガがが的(?)な打音や規則正しい音が異音として出てきます。
逆にうねり音や連続した音は回転部分、つまりほとんどが腰下やミッションからの音になります。この辺は異音からバイクの状態をある程度確認するのに非常に重要な要件です。
また、腰下での異音がエンジンヘッドから聞こえている気がする・・・ミッションの音がエンジンから、もしくはその逆なんてこともよくあります。みんな繋がっていますからねー
ですので、現時点ってか文章のみで判断するならギャーギャーのような唸り音とがエンジンからと言われるとギヤカバー内でなんかあったか?とおもちゃいます。
ラチェットトップのスプリングが弱っているとかは関係ありますか?
クラッチ張りすぎとかですか?
はいはい
完全にシフタースプリングの破損もしくはヘタレです。クラッチはこの際関係ないと思います。
管理人がまだ若かりしメカニックメーンだった頃、この手の無人ショベルが勝手にギヤ入りやがりまして、それに轢かれて脇腹をしこたま打った苦い経験があります。
あのときは心底ハーレーが嫌いになりました…
直し方ですが、バネ交換しろ!なんですが、このバネ交換が見えるのに手が出しづらいいやなー構造をしています。シフターパウルって名前だったかな?この辺を外すんですが、はめるのが厄介です。
ちょっと説明が難しいんですが、プライマリー外してラチェット部分に下からアクセスできればまぁ行けますが、基本はミッションおろしてやる感じになるかなと。
ざっとこんなでしょうかね?