ハーレーロータリートップギア抜けなどについて
質問失礼します。先日納車したのですが
走行時、1速にギア入れる際、ギアがスムーズに噛み合わず「ガガガ」とか「ガッコン」ってものすごい音がします。2速から1速に入れる際はスムーズに入ります。
また、2〜4速へシフトチェンジする際もシフターポールが回りすぎてるのかしっかりギアが入らないことが多々あります。
入らなくなるとレバーを前後してもいうことを聞かず
何度か前後に動かしたのちようやくギアが噛み合うかんじです。
一度バラして確認した際、ポールキャリアスプリングは交換しました。(特にはたりはなかったですが)
シフターカバーのみの状態でシフトラバーを動かすと
シフターカムの窪みを通り越してカムフラワーがなんでもないところにいる事を確認しました。
オイルタンク外してトランスミッションないを確認した所、1.2速のシフターフォークのクリアランスが2速側によっており(スペーサーシムが5枚片側に入ってました)そのせいかと思い、シフターフォークの位置を調整して組み直したのですが相変わらずギア抜けや1速入りにくい問題が解決されません。
素人目線ではありますが、トランスミッション内のギアにガタつきは無く、特に摩耗なども見当たりませんでした。
正直お手上げすぎて困っています。
もちろんバイク屋に出すのが一番なんでしょうが、できれば自分の手で修理していきたいと思っていましたので質問させていただきました。
何か原因の可能性など心当たりあればお伺いしたいです。
画像は開封時の1.2速とシフタークラッチのクリアランスです。
この後、シムを抜いて調整しました。
よろしくお願いします。
スポンサードリンク
なかなかきれいなミッションですな
まずこのギヤが抜ける、入らない、入りづらい問題はいろんな要因で起こります。シフターフォークの位置調整はその最後の仕上げ的な感じになりますのでそこだけ直しても・・・ってことが多いです。
まず、
1速にギア入れる際、ギアがスムーズに噛み合わず「ガガガ」とか「ガッコン」ってものすごい音
これですが、ロータリートップによくあります。シフターフラワーでしたっけ?アレの形状の問題なのか、ニュートラルから1速にいれるときに良くなるイメージです。
ともかくこのロータリートップ、前任のラチェットトップと比較すると製造工程の簡略化によるコストダウン、乗る方、直す方から見れば『手抜き』的な作りをしているので、この辺もその弊害かもしれません。
ギヤがスカスカ入るまで直してやればまぁ改善していきますが、それでもたまになりますので、ある意味持病的なものだと思ってください。シフターフラワー部分をちょっと削ったりなんか色々した記憶が蘇るな…
さて、他にギヤが入りづらくなる=シフターフォークの位置が定まらない一般的な原因を書いていきます。
この辺さえ見直せば大体直るかと思います。
1、カウンターギヤのスラスト調整
カウンターギヤの横方向の動き調整。これがデカければいくらシフターフォークを調整しても意味がない。
方法としては全部バラしたうえでカウンターシャフト1速側にあるシムを交換して調整していく。
シムの種類はそれなりに豊富にあるが、カウンターシャフトを支えるミッションケースに圧入されているブッシュが摩耗限界を迎えると厚いシムでも対応できなくなるため、この場合はケースブッシュを打ち替える必要がある。
2、メインシャフト3速ギヤのスラスト調整
メインシャフト3速ギヤはメインシャフトにクリップで止まるようになっており、ここで『純正マニュアル』上では唯一ギヤ単体のスラスト調整を紹介している。
そのためOEMでシムが準備されているため調整も比較的容易。
ただし、場所が場所のためメインシャフトをいつでも引っこ抜ける体制でやらなければだめなためやっぱりミッションの全バラが必要
3、メインドライブギヤのスラスト調整
1977年(78年だったかも)までの4速ミッションであればこのメインドライブギヤのスラスト調整が可能なように作らえており、それ専用のシムも販売されていたが基本的にロータリートップのミッションはこの構造を持たない。
ではメインドライブギヤがスラスト方向に動かないのかと言われるとそんなこともなく、結構な頻度でスラストする。
この為派手にスラスト方向動いてしまう場合はメンドラ、もしくはスペーサー等を加工してこのガバガバを取り除く必要がある。
ただしメンドラ加工となるとそれ相応の努力が必要なためちょっとのスラストでは割と黙認しがち。
余談ではあるが、メンドラをケースに保持するためのベアリングも調整不可となっており、割とガバガバである。そしてこいつはどうやっても調整できないのが悩みのタネ
と、まぁこんなところです。
上記の部分をミッション全バラにして見ていく作業が必要になってきます。
これだけでもハードルがガバっと上がった感じでしょうけど、問題は各部で使うシムです。
これねー、バチッと計測して一発で的確なシムをオーダーして組めればいいんですけど、なかなかそうもいかないんですよ。
組んでみたら緩かったりきつかったりして何度かやり直し。そのたびに無駄なシムが増えるのです。バイク屋ならシムが何枚あってもそのうち使うからいいんですけど、個人でやってて安くもないシムが溜まっていくってのもねぇ・・・
というわけでこの辺はバイク屋さんに頼むのが一番かな~と思います。それなりに工具もいるしね
管理人様
ご回答有難う御座います。
カウンターギヤの横方向の動き調整。これがデカければいくらシフターフォークを調整しても意味がない。
ごもっともです。
失念しておりました。
オイルタンク外した上でトップカバー外せる状態になってるので時間作って確認して見ます。
バラさずギアを掴んでスラスト方向に動かして見てどのくらいの動きがあるかという確認方法で大丈夫でしょうか?
シフターポールの可動域についても有難う御座います。
他の投稿も拝見させていただいてましたが
やはりローターリートップは作りが簡素化されてて雑な感じなんですね。
あの形状でハンドシフトだとバチっと止まらずに行きすぎてしまうのかもですね。
もう少し丁寧にシフト扱ってみようと思います。
メインシャフト抜いてシム交換、ベアリング交換ってなると流石に素人が手を出すにはハードルが高すぎます....
あまりにもガタが多い場合はバイク屋に持ち込んで相談して見ます。
また何か疑問などあった際はご助力いただけたらとと思っております。
この度はご回答有難うございました。

追加
管理人様。
早速カウンターシャフトの、スラスト方向への幅をかくにんしてまいりました。おおよそ2mmの遊びがありました…
計測方法は、1速のギアに、シフタークラッチを当てた状態で
1速のギアをキックカバー側に動かして測定しました。
カウンターシャフトに入っているギア全て一緒に動く形で2mm動いております。
管理人様のご指摘通りでした。こりゃシフターフォークいくら調整しても意味ないですね。