いっつも出るのは異常です
よく聞かれる質問第…何段目か忘れたが、なぜブローバイ(なんか言いづらいからブロバイに統一します)からオイルが出てくるのか、そもそも一般的に言われているブロバイとはなんなのかを再度考えてみよう。
ハーレーの1992年以前までのモデルはブロバイの吐き出し口がケース下部にあり、しばらく乗らなかったり何かのトラブルでここからオイルがちょろちょろ、若しくはガバガバ、更にひどい場合はタンク内のオイルを全て吐き出す勢いでオイルが出ることがある。
92以降のEVOからはブロバイの出入り口がロッカーカバーについてガバっと構造が変わったためこの問題はなくなった。
なので今回は92年以前のハーレー、特にショベル以前を中心として話を勧める。
参考ってより前回っといっても良いようなブログはここでブロバイの出し入れとブリーザーバルブについて書いているので参考にされたし。
ブロバイからのオイル その原因色々
オイルの出方によって原因は様々なんだけど、なんとなく書いていく。
- 久しぶりにエンジンかけようとすると大量に吐き出される
1ヶ月とか数週間ぶりにさーて乗るか!といつもどおりにキックを踏むと下のほうから…
ゴボゴボゴボ…ブッシャッ!!ジョボジョボ…ゴボッ!!……フシュー…ブバッ!!!
というまるで下●のような不快な音を響かせ己が愛車に大量にオイルを吐き出された経験が有る人も多いだろう。いや、多いというより恐らく90%の人が経験があると思う。
これ、原因はオイルポンプになるチェックボールものがあって、こいつがいまいち仕事をしないせいでタンク内のオイルがケース内に入っていく事が原因である。
だがしかし、このオイルの流れには疑問がある。
このチェックボール周りのオイルの流れなんだけど、オイルタンク→オイルポンプの送りギヤ→チェックボール→行きのオイルライン…となっている。
んでここでも書いているけど、ブロバイってのはカムカバー左下の小部屋経由で出てくる。しかしこの小部屋、普通の状態であれば入り口はカムカバーのしかもカムより高い位置にあり、しかもサイドスタンドを使っている状態であれば液体からみれば更にこの入口は高くなる。
この口に到達するほどのオイルはハーレーには入っていないし…って事でチェックボールが悪ければかけたてに下品な音(いや、俺はあの音が大好きだぞ!という方、下品と行って申し訳ない)と共にオイルが吐き出されるのは確かなんだけど、管理人はあのオイルがどこを通って出てくるのかがいまいちわかっていないのである。
実はずーっとそんなもんだろと思っていたんだけど、以前福井のSOUL TO SOULさんと話た時に知らない事が発覚した。だれかおしえてください!話が思いっきりそれたけど、コレを完全に直すのは実は難しいし、労力に合わない。
ほんの1週間おいただけとかで大量にオイルを吐かれるようであれば、このチェックボール周りをなんとかしてやる修理が必要になるが、1ヶ月後とかで多少吐かれるようであればある程度は仕方ないと諦めてもいい。どうしてもやだ!と、言うことであればバイク屋さんに相談してみよう。
- 走行中やアイドリングの時などに飛び散る
この症状の場合、原因はだいたい3つになる。
1つ目 ガスケットなどからのリーク、つまりオイル漏れ
オイル漏れっていうと外に漏れる事をイメージするかもしれないが、エンジン内部でも部屋が別れていたり、オイルが行ってほしくない場所がある。そこにオイルが入れば立派なオイル漏れである。
んじゃどこが多いんだっているとカムカバーガスケットがダントツの1位だろう。
他にパン以前で有ればクランクケースの合わせ目ってのもあり得る。2つ目 ブリーザーバルブの異常
ブリーザーバルブのお仕事にエンジン内部でブロバイから分離されたオイルを吸い上げてカムカバーに返すってのが有るんだけど、コレがまたぐるぐる回る直径3センチ程度のブリーザーバルブに2ミリ程度の穴があいてて、この穴がケースに開いている穴と一瞬重なった時に吸い出すというまさに刹那の瞬間的なタイミングで制御している。
こんな感じなんで、このブリーザーバルブとクランクケースのクリアランスがおかしくてもダメだし、ブリーザーバルブのスラスト方向の調整がおかしくてもダメというなんともシビアな場所となっている。
オイル漏れ直してもなんかいまいち…ってならココを疑うが、だがしかしこいつの修理はかなり大変ってか面倒なんで、それ相応の出費を覚悟されたし。
そんなら漏れたままでいいや!って思う方もいるかもしれないが、このブリーザーバルブ、かなり色々な仕事しているので、小部屋からの吸出しがダメなら他の仕事効率も落ちているはず。色々な弊害が出ることが予想されるので直せるなら直してしまおう。
パン、ナックルにたまにある事
パンとナックルの場合はこのブロバイの経路を使って1次チェーン(プライマリーチェーン)を潤滑するオイルを送っている。
んで、この送るオイル量、オイルポンプ脇にあるネジによって調整が可能なんだけど、このネジが全く違うものが入っていてオイルラインが閉まっていない、ガバガバに開いている、ポンプが潰れていてネジを閉めてもオイルが止まらないなどのトラブルが有る。
あと、そもそもベルトオープンにしてしまえばこのオイル自体が要らないので完全にねじを閉めて止める必要がある。コレを知らないで垂れ流しのまま…なんてケースが何度かあったので注意しよう。
ブロバイからのオイル漏れはだいたいココに書かれている事に原因が集約される。
たががオイル漏れだけど、ここから出てくるオイルの量やタイミングではエンジン内の空気の流れを決定付けているブリーザーバルブの異常と直結している。
少しでもおかしいと思ったら早めにバイク屋さんに相談してみましょう。
終わり!
ゴボゴボゴボ…ブッシャッ!!ジョボジョボ…ゴボッ!!……フシュー…ブバッ!!!
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