エボリューションのフライホイールとカムについて
エボエンジンは年式によって仕様が変化していますがフライホイールも変化しているのでしょうか。
だとしたらそれはいつからどの様に変化しているのでしょうか。
また、89年以降はカムの変更もあったらしいのですがそれにより88年以前と比べてどの様に変化したのでしょうか。
質問ありがとうございます。
EVOエンジンですね。フライホイールも変化しています。重さについてはちょっと曖昧ですが、多分最初から(1985年)から最後まで一緒だったかと思います。でももしかしたら初期のヤツはショベルと一緒だったかな?他のバイク屋さん教えて下さい。
で、1990年とか89年頃、カムと一緒ですね、ガバっと仕様変更をします。
この年より伝統的な5ピース(スプロケットシャフト、左フライホイール、クランクピン、右フライホイール、ピニオンシャフト)クランクをやめ、3ピース(左右フライホイールにシャフトがくっついてクランクピン)となります。この形はそのまま引き継ぎツインカム以降も続いています。
この変更はシャフトの空回り防止であったり、組付け工数が減るって効果はありましたが、O/H時に融通が効かないなどの弊害もありました。メーカーサイドとしては組付け工数を減らし、精度を上げるのは当然なんですけど、実際にいじる側としてはあんまり歓迎するべき変更ではなかったのです。
フライホイールについては大体こんな所だと思います。
で、カムですね。恐らくですがカム山ってかカムプロフィールに変更が合ったのが89年とか90年頃です。この変更によってトップパワーが落ちています。
その代わり低、中速は良くなったそうです。まわしてパワーを稼ぐより実用域での使用感を重視た変更だったと思います。
ただパワー過当競争だった頃なので、89以前のカムに変更したいなんて話もチラチラ合ったようですし、実際にAndrews当たりでは古いプロファイルのカムも販売していました。
個人的には日常ユーズでの使いやすさが上がった高年式のほうが良かったんじゃないかと思っています。
エボの90年前後は他にもピニオンギヤの変更(89年頃に一回、92年に一回と割と頻繁に変えた)、クラッチ回りの変更や、ブロバイとブリーザーバルブ回りの大幅な変更などなどを経て93年頃にはほぼ完成形となります。
恐らくですが95年頃にメーターの電子化やなどと一緒にミッションの変更を行い、97年になんかやって(エンジンなどの大規模なものじゃないんですが、明らかに乗り味が変わってます)最終型となる感じです。
実はエボもこそこそと細かい変更が多いエンジンなんですが、ショベルやパンと違い大きく互換性を損なうような変更は92年頃のブロバイ回りの変更だけだったと思います。
詳しくありがとうございます。
エボソフテイルの購入を考えていて前期エボか後期エボを検討しています。89年まではフライホイールが重いらしくそれが魅力ですし、後期の完成形も良いですし。まぁ結局好みの問題なんでしょうが…
フライホイールですが、ショベル後期から若干軽くなって89まで使っていたそうな。勉強になりました。
なるほど。ソフテイルの購入なんですね。
あくまでも個人的な…うーん好みですね。好みで言えばやっぱり後期になるかなー
前期のはシフトフィーリングからエンジンの回転からパワーの出方まで雑なイメージです。ショベルっぽいとかじゃなくなんか雑。振動だけがでかいってか。あんまり気持ちがいい感じがしない。
後期はめちゃくちゃいい感じなっています。やな振動が少なくなって確実に早くなってます。
ショベルだったら1200のほうがいいってのも理解できたりしますが、エボだとあまりの出来の良さに後期をえらんでしまうと思います。
あと、前期モデルってあんまりいいコンディヨンのバイクが少ないイメージがあります。その分やすかったりするのかな?
プロのご意見は説得力があり大変参考になりました。
前期と後期を実際に乗り比べて判断したほうがベストなんでしょうがここまで詳しく解説していただくと後期に傾きますね。
そうですねー
ただエボといえど最終年式が1999年ともう20年も前のものです。程度の良いものは後期になればなるほど価格も高騰してますし、これだ!って価格からコンディションとか見た目で納得出来るようであればそれが買いだと思います。
エボソフテイルいいですよ。きっちりメンテして乗れば10万キロ超えてもエンジン開けたこと無いぜ!みたいなのもいるぐらい耐久性についてはショベルあたりとは比較になりません。
ツインカムより小さいし、カスタムの自由度も高い。それでいてそこそこ速いしアフターマーケットパーツも豊富な上に車検制度改正前の車両なんで、排ガス規制も無しと良いところがたくさん有ります。
焦らず気に入った一台を探して勢いで買いましょう。多分後悔はしないはずです。