2000iでのキックスタート
78年式のFXS1200ローライダーに取り付けたDyna 2000iについてなのですが、CuveMakerのDead Revs値がデフォルトで3になっていることにより、キックではなかなかエンジンがかからない(3回キックして初めて点火する)ということを耳に(目に)します。
私はキックで始動したことはないのですが、この値を0にすることでかかる(かかりやすくなる)ということだと思うのですが、なぜ最初から0になっていないのでしょうか。
0にすることによって、何かエンジン等に影響があるからなのでしょうか。
万が一のためにキックスタートでも、もし問題がなければ変更したいと思っているのですが。
よろしくお願いします。
お答えします。
Dead Revs値がデフォルトで3になっている
これですが、セルでの始動が前提の値です。この3の意味は何かって言うと3回クランキングした後に初めて火が飛ぶ、程度の認識でOKです。
セルの場合は問答無用でガンガンクランキングをします。たとえクランキング最初のピストンの位置とか点火のタイミングとか全くの無視でガンガンくランキングします。
これだと、前後同時点火だと全く関係のないところで爆発してしまってクランキングの邪魔をする時があるんですね。これを防ぐためにある程度回してから初めて火が飛ぶような設定となっています。
これは最近のハーレーはもとより、車やバイクなんかでもこんな設定になってることが多いです。
なんとも説明が難しいのですが、ガンガン回すセルモーターの特性上、エンジン保護のためと思ってください。
じゃ、キックの場合はって言うとどこかの質問で回答しましたが、ハーレーのキックって一度踏む程度じゃほとんどクランキングしないんですよ。キックレバーの下ろし始める角度にもよりますが、せいぜい一回転ってのが関の山です。つまり一回のキックで良くて1回転。
これだと上記の設定では全く火が飛ばずエンジンをかけることが不可能になります。
これではキックオンリーの場合2000iは使用不可能になってしまいますので、表についているスイッチにキックポジションみたいなのがあってタイミングが来たら問答無用で火を飛ばす設定が可能となっていますし、CuveMakerでも設定が可能です。
で、ショベルというより65年からセルが採用されたハーレー皆がこんな機能を持っているかというとそんなことないですよね。ポイントの場合はタイミングが来たら問答無用で火をとばしますので、こんな保護機能はついていない。
てことで、0にしてセルを使ってもなんの問題もありません。実際にセルと併用バイクであればそうやって使いますし、気になるようであればいじってみてください。
ダイナ2000iとかHi-4、あとはS&Sのこの手の点火モジュールはVOESと組み合わせCuveMakerで調整して初めて本領を発揮します。
PCとつなげるのにまた別のアイテムが必要になりますが、やってみるとキャブのセッティングより面白い事うけあいです。ぜひやってみてください。