スロットル戻すとアイドリングの戻りが遅い
こんばんは。
ショベルのスロットルを戻したときにアイドリングの戻りが遅い、もしくはゆっくり戻って1200RPMくらいで止まる(もともとは900~1000RPM1)ようになりました。
点検したのはガバナーとキャブにパーツクリーナーを吹いて2次エアーのチェックです。
上記の2点を確認して特に問題なさそうなのですが他に考えられそうな原因はありますか?
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エア吸いとガバナスプリングは問題ないけどエンジンの回転数の落ちが悪く、またアイドリングも高くなってって感じでしょうか?
ちょっと整理のためにアイドリング高くなる=エンジンで何が起こっているかを書いていってみます。
まずそもそもエンジンの回転数は基本的に供給されるガソリンと空気(酸素)が持つエネルギーを圧縮爆発という工程で取り出した結果です。
供給されるエネルギーが大きければ大きいほど爆発力は大きくなりピストンを大きな力で押し下げその結果勢い良く回転しだします。
次になぜ点火時期がアイドリングの回転に関係してくるか?点火時期を早くするとアイドリングが上がっちゃいますが、元のエネルギーたる空気とガソリンの量(与えられるエネルギー)が変わっていないのに運動量が上がるってのはおかしな話ですが、この点火時期を早めるとアイドリングが上がるのは効率が上がったためです。
燃焼状態が良くなり与えられたエネルギーを適切に爆発させることができるように鳴ったため自動的に回転が上がったと言えます。
多少誇張や言い方が適当ですがアイドリング上がるのはまとめると下記の2点になるはずです。
- 与えられるエネルギーが増えた
- 効率が上がった
このどっちかに集約されるでしょう。
1はまぁ簡単です。アイドリング調整やエア吸い、キャブのセッティング、エアクリーナーの清掃とか交換とかでかなり人為的に行わないと出てこないと思います。
問題は2番の効率化で、これは内部や季節変化なんかでふつーに起こります。例えを上げると
- 温度変化によりキャブセッティングがバッチリあった
- 点火時期調整ネジ等が緩み点火時期が高効率な位置にきた
- オイル交換によって低フリクション化がすすんだ
- 摩耗によって低フリクション化が進んだ
などなどw
上げるときりが無いのですが、こんなことが起こってアイドリングが変化するってのはまぁあることなのです。
RMさんのバイクが現在どんな状態になっているかはわかりませんが、アイドリングが変わったってことはバイクのどこかが変化したはずです。
ただそれがいいことなのか悪いことなのかを判断するのはちょっと難しい。
ツー事で、再度適正なアイドリングに調整してみましょう。
またアイドリングが下がらなくなる原因は2つ、ほぼエア吸いってか予定外の場所から空気とかガソリンの流入、もしくは点火時期がおかしいです。
直らないようであればイレギュラーな場所から空気を吸っている事があります。過去にはヘッドのフィンの間になぜかでかい穴が空いていてそこから空気吸っているとかいう意味不明な事もありましたので、先入観を断ち切って修理に望むのも大事なことだと思います。