金属製のリーフ(葉)プレートの制作について
【製作希望内容】
添付画像のような、しずく型の金属製リーフを1枚(または〇枚)製作したいと考えています。外形はふっくらしたしずく型、全体的にフラットな仕上がり。中央に太い主脈、左右に自然に広がる枝脈と細かい葉脈をレーザー彫刻で再現できるか。素材は真鍮 or アルミを想定しています。厚みについてはまだ決まっていません。
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当然作成すること自体は可能ですよ。全く技術的な問題は(多分)ありません。
ただし、金額的にどうなんだという懸念があります。
機械加工でこのリーフ状の有機的な形状を作る工程をちょっとお伝えします。
ただし当職は加工の専門家ではないので、今まで色々作ったり設計してきた中で見てきた一般的な解説になります。あくまで参考程度に考えてください。
機械加工でこの手のものを作る場合、一般的?になるのはおそらく鋳造といった技術を用います。
その中でも細かい表現が可能なロストワックスと呼ばれる鋳造方法が最適になるのかな?
この鋳造、ざっくりいうと空洞に熱してドロドロになった金属を流し込み冷え固まらせた方法となります。
問題はこの空洞を作る工程で、空洞を作るために型が必要になります。型を砂などの中に埋め形をつくりそのあと型をを取り出しできた空洞に金属を流し込みカタチを作る。こんな工程となります。
まずこれが一つ
続いて完全な削り出しです。
削り出しとは例えば平らな板状の金属を削っていき、木の葉のような形状を作る技術です。
簡単な、例えば階段みたいなものだったりすれば手作業にて削る機械を動かし形状を作ることができます。
しかしながらこれだけ複雑な形状になりますと人間が機械を操作し削ることはまず不可能です。削る機械そのものをコンピュータで制御し削り出してく方法になります。
この削り出しに必要となる制御プログラムを語弊がありますが、削り出しで使う『型』だと思ってください。
つまりいずれの方法にしても『型』を作る必要が出てきます。
ではこの型を大元のリーフを使いどうやって作るか?
まずは形状の正確な測定です。このへんは3D測定機とかのレーザー走査測定なんかで測定します。
そうして出来上がったデータをコンピュータで処理できるようにプログラミングします。
そのデータを元に鋳造であれば型を作成、削り出しであればその機械に合わせて設定、その後に加工・・・という工程に入ります。
んで、更に表面処理へと続く感じでしょう。
つまり実際に作るまでの工程で結構なお金かかります…いずれにしても量産向きの工法と言えるので、少量生産の場合、機械加工や鋳造は向かないのです。
ただし、ロストワックスって方法であれば少量ってか試作的なことをやってくれる会社も結構あるようです。この点については検索してみてください。
で、彫金です。
これは読んで字の如く金属を人間が彫金道具を使って削り作る手法です。
削る人の技術にもよりますが、図面などもそれほど必要なく、手作業なので有機的な形にも対応しやすく、仮にたくさん作ったとしても一点として同じものはできません。少量生産にも向いています。なにせ手作業ですから。
彫金については全く詳しくないので、アレですが一つの例として調べてみる価値はあると思います。
以上です。当サイトにて制作者を探して頂いたことは感謝に耐えません。その点ご期待に答えられなかったのは管理人として非常に残念に思っています。
一人でも作りたいが作れるようにこれからもちょっとだけ?がんばります!
ご返信ありがとうございます。
このようなリーフ形状の製作は、技術的にやはり難易度が高いものでしょうか?まずは1枚だけでも試作としてできる可能性があるのか、お伺いできればと思っております。
また、彫金という手法については今回初めて知りました。とても興味深く、今後の選択肢として視野に入れて検討させていただきます。