ピストンクリアランスとシリンダヘッド目玉でのオイル循環チェック
前回はプライマリーチェーンのアライメントでいろいろとお世話になりました。
あれからまぁ、プライマリ周辺はあまり問題なく走れているのですが、
古のツーサイクル並みのオイル消費(リッター1000キロ以下?)と白煙をなんとかしたく
たぶんオイル下がりだろうとあたりをつけて(バルブステムシールを以前取り付けてみたが少し改善されたため)
ヘッドをばらしてみました。
予想通り、シールは無残にもつぶれていたので、
今回はアッパースプリングシートを後期の薄型(18219-81)に変えて
シールも9/16ソケットでハンマーで打ち込み、ヘッドを組付けました。
さて、お聞きしたいのは、2点あります。
1点目は
ピストン自体にもカーボンがかなり積もっていたので
写真の状態でマイナスドライバーやサンドペーパーなどでピストン頭をゴシゴシやっていたところ
微妙にピストンが前後左右に振れている事に気づきました。
揺れは0.5mm以下?だと感じたのですが、これはやはり早めにピストンとシリンダーの方も
オーバーホールしたほうがよいでしょうか?
短時間ですがエンジン始動したところオイル臭もなくなり
なかなか良い感じになったのですが、実害が無いようであれば、当面ほっといて良いものでしょうか?
2点目は
ネットを漁っていると、
ヘッドへのオイル循環を簡易チェックするのに目玉を外してオイルが垂れてくるのを確認する
という記述が散見されるので、私も実践してみました。
リア排気側の目玉からは1分ほどで垂れてきたのですが、
フロント排気側の目玉からは3分待っても垂れてきませんでした。
アイドリングよりちょっとふかして待ってみたのですが、これ以上続けるのは危険かもしれないと思い
エンジンを止めました。
特に異音はなかったように思うのですが、
これはやはり油圧が足りないなど問題ありそうでしょうか?
ヘッド側のオイル通路に詰まりはないのは確認しました。
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なんか色々ツッコミどころが多いな・・・
ツーサイクル並みのオイル消費(リッター1000キロ以下?)
これすげーな。ビックツインでここまですごいとなるとプラグも結構な勢いでだめになりませんでした?
あんまりプラグ被らなかったようならかなりの好条件で燃焼していたのかもしれん。
さてさて、まずはバルブのシールですが、これ完全にコッターがあたって潰れた感じですね。
写真を見ると色だけ判断で2種類のシールを使っているのもなんで?と思いますが、たとえアッパーカラーを変えた(これもスワップするものなのか?)としてもコッターの位置は変わらないのでどのみちまたあたって潰れると思われます。
そのタイプのシールはショベルでは純正で採用されていたことがなくてバルブガイドがノーマルの高さだとたとえノーマルカムであったとしてもコッターとかアッパーリテーナーに当たります。
組むならガイドからバルブスプリングのロアカラーまで加工が必要になりますが、そのへんどーでしょ?
んで次にピストンがあっちこっちです。
まずフロントタイヤ、リアタイヤ側を前後とします。
ピストンですが、左右には動きます。これはシリンダーボーリング後のバチバチ状態でも同じで、シリンダーが真円だったとしてもピストンが結構派手に楕円なもんでこっち方向は動きます。
後は前後方向ですが、こっちは基本的に殆ど動かないはず。よく聞くであろうピストンクリアランスとかいう数値はピストンの前後方向を基準にしてはかります。これが大体直径0.04~0.05mmのクリアランス、半径で言えば0.02mmとかなので相当手の感覚が鋭敏じゃなければまず動かないと判断するぐらいのクリアランスです。
つまりFXEF80さんが動くと判断してしまった時点で多分アウトです。バラして測るには充分な理由って感じでしょうか?
おそらくもう実害は出ているんじゃないかと思うんだけど
まぁ走っているからいいか!
の精神であればもうしばらく、例えば今シーズンは乗り切る!とかそんなノリで過ごしてもいいかもしれません。できればバラして測ったほうがいいけど。
最後の
フロント排気側の目玉からは3分待っても垂れてきませんでした
これ、例えばエンジン(オイル)がヒエヒエ状態での話であればんん?と思いますが、そのへんどーでしょ?
また、バラしてくんだ直後とかでしょうか?
ちょっと状態がわからないのでなんともですが、通常バンバン走っている車両ならまず無いかな。
ショベルってヘッドに行くオイルがちょっと多いんじゃね?ってぐらいオイルが上がってきます。リアの排気までオイルが来ているならそこからはロッカーアームにオイルが行ったりしますが、それでも余裕でフロントの最後までオイルがあっという間にくるはず。
バラシ後の初のエンジン始動であればエア抜き等が疑えますし、そうでなければポンプ不良とかなんか色々考えられます。
ともかく普通なら結構速攻でフロント排気目玉からオイルというお涙だくだくになるはずです。このへんも要チェックだな…
回答ありがとうございます。
プラグも結構な勢いでだめになりませんでした?
うーーーん、特に問題なく走れていましたが、
外してみるとこんもりカーボンが積もってました。
写真を見ると色だけ判断で2種類のシールを使っているのもなんで?と思いますが
4つとも同じものなのですが、つぶれ方、写真の角度で見え方が違って見えたのでしょうか?
加工が必要になりますが、そのへんどーでしょ?
今回はステムシールをS&Sのものに、アッパースプリングシートを後期型に、
変えただけです。
左が元々ついていたスプリングシート、右が今回変えてみたスプリングシートです。
1.5mmぐらい薄くなっているので、少しはマシかなと思ってしまったのですが、
コッター位置が変化ないなら意味なかったですね、、、
また、オイル消費が増えてきたら、
バルブガイドを抜いて圧入とかちょっと難しいのでヘッドだけショップ持ち込みを検討してみます。
動くと判断してしまった時点で多分アウトです。
車体横からピストン頭をゴシゴシやっていたので、多分、左右が動いていたのは間違いないと思いますが、
前後と左右でそんな違いがあるとは思っていなかったので、前後方向は定かではありません、、、、
まぁ走っているからいいか!
まさしくこういうノリですので、当面、様子見します。
バラしてくんだ直後とかでしょうか?
そうです、そうです。
なので、数キロ走って、またチェックしてみます。
この
走るならいいか!
が、ハーレーの場合いいのか悪いのかなんとも言えませんが、よしゃーいいのにいつまでもはしりつづけるんだよな…
普通のバイクならとっくに音を上げてるようなガバガバクリアランスでもちょこっと煙はきながら平気な顔で加速していくもんだから修理時期がオーナー任せとなっちゃう
でも割り切れるならそれでいいと思います。
ともかくエンジンそろそろきてるなー。まぁいいか!って感じでこのまま走ってしまいましょう。
ただあまりにもオイル消費がーとかプラグがーとか、オイルが漏れてきたねーとかそんなことになったら多分乗ってて楽しくないのでそうなったら修理しちゃったほうがいいとおもう