51パンヘッドの油圧低下について
いつも大変参考にさせて戴いております。新オイルポンプ期待しております!
最近購入した1951年パンヘッドですが、油温が40℃を超えたあたりからチェックランプが走行時も点きっぱなしとなってしまうため、オイルプレッシャーゲージを付けて測定したところ、アイドリングでほぼ0, 回転数を上げても10〜15PSIしか上がりません。冷間時は30〜35PSIまで上がります。
オイルはシングル50と、20W-50両方で試しました。
もともと恐らく50年の純正オイルポンプ(両方ボールのもの)が付いており、鉄ポンプのためボティの状態は見た目では不具合がわかりませんでした。ギヤとボディの高さは問題なく、ギヤも問題ないように思います。また、オイルポンプドライブシャフトとブッシュの状態も感覚ですが悪くないように思います。エンジンは下ろしてないので正確には測れませんでした。また、リリーフバルブスプリングも交換しました。
確証はありませんが問題なく使用されていたとされる55年パンヘッド純正オイルポンプを借りて変更してみましたが、現象は変わらずでした。
S&Sのオイルポンプには見た目の抵抗があり、S&S用に加工すると元に戻せなくなる?と思われますので、純正良品を探してみたいとは思いますが、そもそも、オイルポンプが原因ではないのでしょうか。
ロッカーアームのクリアランスが大きいと油圧が上がらないとの情報をネットで見ましたが、こちらが原因の可能性の方が高いでしょうか。他に油圧が上がらない原因となる所があればご教示いただけますと幸いです。
ちなみに、30分ほど乗って、ヘッドのプラグ付近の温度をレーザーで測ると130℃ほどになり、油温は50度〜60度位と思ったほど上がりません。オイルの戻りの流量は問題なさそうです。
アドバイスいただけましたら幸いです。
宜しくお願い致します。
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当方のオイルポンプ楽しみにして頂いたとっても励みになります!
現在、作ってくれる会社のほうで加工設計をやっているところです。なにせ砂型鋳物に超絶精密加工をやるので、加工するための設計ですら結構な手間らしく結構時間がかかってます。
さて、純正鉄ポンプの油圧ですが、残念ながらそんなものです。その程度の油圧なのです・・・やべーでしょ?
よってこの質問へのどストレートな回答としては
そもそも、オイルポンプが原因ではないのでしょうか。
否!オイルポンプが悪い!になります。
どこが悪いとかじゃなくて大体みんなその程度の油圧しかでません。
これはそもそもギヤ式ポンプの要であるギヤが薄いってのがまず第一の原因です。
なにせヘッドにオイルがいかなくてもいいような設計のナックルから変わっていないため、そりゃロッカーアームをバンバン潤滑しなきゃならないパンヘッドには圧倒的に足りていないってのが一つ。
もう一つは加工精度です。
当時の考え方や技術の問題なんかもありますが、S&Sとかのポンプに比べるとありとあらゆるところがガバガバです。
この辺が純正ポンプに対する評価が別れたり個体差的なのが出てくる要因になっていると思うのですが、オイルポンプ作るにあたって3つほど純正の鉄ポンプを精密測定する機会がありましたが、数値がバラバラでどれを参考にしていいかわからないレベルでした。
なにせ経年劣化でずれないであろう穴位置までが微妙に違っちゃくぐらいですから、摩耗するギヤ室なんてしれたものです。
つまり劣化やエンジン関係のオイルラインの問題(長くなるので細かく書くのは辞めとく)とかありますが、基本的に鉄ポンプの性能ではパンヘッドにはちときついのです。
社外の鉄ポンプ新品もV-TWINあたりから出ています。管理人は使ったことがないのですが、使ったことのあるバイク屋さんいわく純正と同等かそれ以下だったとの感想も聞いていますので、こっちの新品も使うにはかけになります。
後はオイルの温度ですね。
30分ほど乗って、ヘッドのプラグ付近の温度をレーザーで測ると130℃ほどになり、油温は50度〜60度位
とありますが、これもこんなもんだったりします。
今時期の気温で管理人の住んでいる越後平野爆走使用、4速に放り込んでずーっと止まらずだらだら走り続ける的な使い方だといつまで経ってもオイルの動作温度の80℃以上になりづらいのです。
おそらく1時間以上走り続けてなんとか・・・といったところだと思います。もっと気温が上がったり高速とか乗ればちゃんとあったまるんですけどね。
んじゃ今現在の対策はどうするんだってなりますが、良いオイルいれるのが最良かと思います。
宣伝みたいでアレなんですが、GTMオイルおすすめですよ。
管理人も作る段階でいっちょがみしてたんですが、ハーレーの旧車でテストを繰り返して作られた半化学合成の20W-50になります。
オイルの潤滑性能とかは当然として、他オイルと比較して初期性能の長寿命、油圧が上がる、速攻であったまる、あったまるとその温度を維持とか現代の交通事情に実にマッチしている良いオイルとなっています。
ただ、欠点?もありまして半化学合成油の宿命としてくたびれているエンジンにいれるとどーしてもオイルが燃えるとか漏れるって問題があります。
ちょいと参考にしてください