オープンプライマリー化によるオイル漏れ
こんにちは。以前にも何回か質問に回答していただきありがとうございます。
またアドバイスいただきたいのですが、97年ソフテイルエボリューションの車両でオープンプライマリー化したのですがクランクのオイルシールを裏表逆に付け変えなかったためか若干のオイル漏れがありました。
なので再度バラして新品オイルシールを逆付けしたのですが元よりオイル漏れが酷くなってしまいました。
原因は打ち込む際にシールを痛めてしまっただけでしょうか?それともオイル漏れの原因がオイルシールじゃ無かったのでしょうか?
シール以外にクランク付近でオイル漏れを起こす箇所はありますか?
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回答が遅くなりました。
まず、スプロケットシャフトのオイルシールを逆につけるのはオイル漏れ対策というよりプライマリーオイルがエンジン内にいかないようにする対策です。
エンジンオイルがプライマリーに多少流入するのは全く問題ないですが、性質の違うプライマリーオイルがエンジンに入るのはいかんでしょ!ってことで逆につける感じですね。
なのでオープンプライマリーであればエンジンに侵入するオイルが無いので、容赦なく普通の向きで組んでOKです。
んで、オイル漏れの原因です。
大体ですが、以下の4つがあると思います。
- シールの組ミス
- シールが当たる部分の摩耗によるシール不足
- クランクケースの射込みの隙間から漏れる
- クランクケースの合わせ面からのオイル漏れ
と、なにやら恐ろしいことをしれっと書きましたが、だいたいこれのどれかです。
1番はまぁ言わずもがなです。注意して組むしかありません。2番はスプロケットカーラーのシール部分が摩耗していたり錆びとか傷によりそもそもシール(ゴムの部分ってのかな)が当たらないとかそんなトラブル。これはカーラーを交換することにより修理可能となります。
で、一番問題の3番
クランクケースってアルミの鋳物ですが、アルミのところにベアリング圧入したりアレしたりはちと強度的に問題ありってことで、この部分は極端な言い方をすると鉄の筒が鋳込まれています。
この鉄とアルミ鋳物、物理的にくっついているわけではなく簡単に言えば圧入みたいな状態です。
この部分が何らかの理由により緩んで隙間ができてオイルが漏れる、または鉄の筒がなんていうか根本から折れてそこからオイルが漏れるってのが3番になります。
そんな大事な部分が壊れるわけねーだろ!
と、思うかもしれませんが、この症状結構ありまして、管理人もエボも含めて何台か遭遇したことがあります…
こうなると基本修理不可能。クランクケースの交換しか現状では直すことができないのです。
もう一度プライマリーを外してオイル漏れをきれいに洗浄、その後ケースの下側を含めてよーく観察してみましょう。
最後の4番も根本的に直すのはケースを割る必要があります。つまりエンジンを全バラにする感じです。
たががオイル漏れといっちゃなんですが、このケースの場合あまりに極端に漏れていないのであればこれだけのためにエンジン全バラはお財布的にもよろしく無いので、なんとか誤魔化して乗るのが一番かと。
ざっくりこんなところだと思います。
問題なのは3番で稀によくある壊れ方です。ちょっと注意して確認してみましょう

詳しくアドバイスありがとうございます。
再度バラしてみてオイルシール周辺が確認できる状態で放置してオイル漏れ箇所を特定してみようと思います。
いつもありがとうございます。