ショベルヘッド三拍子について
いつもお世話になっております。
ショベルヘッドの三拍子についてなのです
点火時期を少しずらしてセッティングをしたところ、
[始動直後は三拍子になり
走り始め10〜20分後、三拍子ではなくなります。]
この状態を治したいです。
詳細は
2次エアー無し、
ガバナースプリングプロモ製、
ポイント、コンデンサーはブルーストリーク
キャブ eキャブ(サンダンス製インナーベンチュリー装着)
インターミディエイト28
ミクスチャー1〜1.5戻し
です。
黒煙、白煙等はでません
お力をお借りしたいです、よろしくお願い致します。
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遅くなりました。
三拍子かぁ
ちなみにアイドリングの回転数はどんなもんでしょ?あんまり高いと聞こえないし、三拍子減少は起きづらいです。
色々な意見があって、難しい話なんですがエボ以前の、ってかツインカムのインジェクションでも点火時期をふつーより遅すればだいたいいわゆる三拍子になりますよね。
ただしならない車両もあります。多分ヨシカワさんの車両もこれに当てはまるんじゃないかと。
まずいわゆる三拍子って一般的には『濃く・遅く』するとなると言われています。特に燃調は置いといて点火タイミングを遅くすればだいたいのハーレーは三拍子になります。
原因としてはリアバンクの失火です。常に失火するわけではなく何回かに一回失火することによってあの音が出るんですが、これを異常とするか正常とするか太古の自体からいろんな意見が飛び交い、喧々諤々の議論を巻き起こしてきました。
個人的にはあれだけのエンジンがあんなふうになるんだからハーレーにおいてはあれが正常でいいよもう・・・と思うのですが、仮にも失火してなる現象なもんですから、これに目くじらを立てる人も一定数いるようでなかなか触れづらい話題だったりもします。
さてさて、あくまでもあの状態はエンジンにとって異常事態です。
冷えているときにはなる・・・ってことはエンジンやオイルがあったまりきらない、走行後20分とかであればオイルがあったまっていないときに三拍子になるってことだと思います。
この冷えたオイルってシングル50とかだととんでもない負荷になり、この負荷が原因で三拍子になると思ってください。
この負荷があるは擬似的に作ることができます。
あったまったときにブレーキをかけた状態で軽く半クラにしてみてください。車両は前に進めず重さが負荷となり、擬似的にオイルが硬いとき等による負荷を再現することができます。
これで三拍子になるようでしたらヨシカワさんのエンジンってかバイクはミッションからプライマリーエンジンの中に至るまで極めて低負荷状態の・・・まぁ素晴らしい状態ってことになります。
そうなると三拍子を出すのは難しい話になります。
もし、これでも三拍子になら無いとなれば今度はエンジンの中身の問題です。
ここからは完全に推測です。
上にも書いたように三拍子そのものはリアバンクの失火が原因です。この失火が低回転域でなぜ起きないのかを考えてみましょう。
原因としては以下のようなものが考えられます。
全てはアイドリング時での話であり、走行時とはまた別の話だと思ってください。
- 点火時期がバチクソあっている
- 圧縮比(燃焼室容積)がすげーいい感じ
- 給排気効率がなんかいい感じ
おそらくこんなところでしょう。
1の点火時期ですが、ハーレーって基本的にフロントで点火時期を取りますよね?リアは誰も気にしていない。
んじゃリアはどう点火のタイミングの基準はって言うとポイントカムのヒールの位置で決まっています。
このヒールの位置がまたいいかげんでして、大体理想の位置にはきていません。仮にこの位置がたまたまあたり(いや、はずれか?)だった場合、アイドリング回転域でバチバチに点火時期があい、三拍子がでね!ってなる可能性があります。
ついで2と3。
ちょとと端折りますが、ハーレーって圧縮はかるとだいたいの場合リアのほうが低い値を示します。これはv型1️一軸45度という構造からくるもので、低回転時には特に如実にこの傾向がでます。
これもリアバンク失火の原因の一つだと思うのですが、仮にこれが低回転時においてフロントと似たような値になるようなら・・・ひょっとしたら三拍子は出ないかもしれません。
まとめます。
- 三拍子にならない車両は存在する
- 原因はアイドリング程度のリアバンクの失火
- 失火の原因は様々
- ・・・泣かぬホトトギスは確かに存在する!
ってことで、出ない車両を小手先で三拍子化するのは超むずいです。似たような症状でなんとか三拍子にしてくれーってオーダーをもらったことありますが、無理でした…
そのバイクは超絶好調で、流石にエンジンバラしてどうこうする気はなかったので、点火を変えたりキャブ変えたりとあの手この手を試しましたが、だめでした。
参考になれば