プッシュロッドの調整について
パンヘッドのタペット調整を行ってみようと思ってるのですが、ネットで調べてると2通りの調整方法が出てきました。
1圧縮上死点で調整を行う←これが一般的ですよね
2インテークバルブが閉じた瞬間:エキゾースト側プッシュロッドを調整
吸入が終わり、ピストンはこれから圧縮へと向かう=この時ピストンは下死点。
エキゾーストバルブが開く瞬間 : インテーク側プッシュロッドを調整 (完璧な排気)
爆発が終わり、ピストンはこれから排気へと向かう=この時もピストンは下死点。
この2つの調整方法ってどういう違いがあるんでしょうか?またどちらがベストですか?
バルブが閉じてることには変わらないなら差はなさそうなのが素人の感想です。
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質問ありがとうございます。
んで、プッシュロット調整ですが
1圧縮上死点で調整を行う←これが一般的ですよね
2インテークバルブが閉じた瞬間:エキゾースト側プッシュロッドを調整
これ、どっちも正解で間違いでもないですし、これでいいんじゃないかと思いますが、個人的にはこの方法ではやらないです。確かに最低限の調整は可能ですが、多分まだカチカチとうるさいんじゃないかと思います。
あともう一つの理由としていちいち圧縮上死点とかバルブが閉じた瞬間を確認するのが面倒ってのもあります。
てことでプラグ抜いてプッシュロットつまんで回しながらキックでクランキングを繰り返してゆるい場所を探して調整を何度か繰り返して調整していきます。
プッシュロット調整の目的って次の2つに集約されます。
他にも色々あーだこーだという人がいますが、下記2点が基礎であり、他の理由は副次的なものです。
- 冷えている時に圧縮が抜けなく
- 温まったときでも音が静か
たったこれだけです。たったこれだけなんだけど、これがなかなか難しいんです。
プッシュロットをガンガン張り気味にしていけばロッカーアームとタペット部分とのクリアランスがなくなり、密着して音がなくなっていきますが下手すれば圧縮が抜ける。
んじゃゆるゆるにしていくとクリアランスができて各部品を叩く事が可能になり(太鼓のバチとかと一緒で、振り下ろす間隔がながければいい音するのと基本は一緒です。)盛大に音が出だす。
しかも温まるとエンジンが伸びてクリアランスがでかくなる…こんな状況なのでソリッドのタペット調整は都合の良い1点を探し出す至難の技だったりします。
この至難の調整をどんなバイクでも同じやり方ってか同じ場所で調整してうまくいくかってことです。
減っている部分もバイクの状態も全く違うのに全バイク共通の一点で調整ができのか?
まず無理ですよね。
ってことで、ネットには色々かいてありますし、確か古いマニュアル(ビックツインならナックルまで遡る)にもそんな方法が書いてあったのかどうかわかりませんが、そんな面倒しないでガンガンクランキングしてバルブの位置なんぞ気にせず(いや、閉じていないと駄目だが)、圧縮抜け上等!ってつもりで調整しまくってみてください。
相当むちゃくちゃな調整をしなければまず壊れることはなくて、悪くて圧縮が抜けてエンジンがかからなくなるだけです。
それでもちょいとプッシュロット戻せば元通りです。
そのうち静かで圧縮が抜けない一点が見えてくるはずです。
んで、こりゃどうにもならん!と思ったらバイク屋さんに持っていきましょう!