ケイヒンバタフライのオーバーフロー
こんにちは。ご無沙汰しています。去年、1985年式FXSBを購入し、現在、輸入新規登録申請が通りました。車検に向けて準備をしてるのですが、分からないことが三点ほどあります。
バイクはマフラー、エアクリーナーカバー以外はほぼ当時のままのパーツ構成、状態となります。
一点目は、ケイヒンバタフライのオーバーフローです。コックオンで直ぐにオーバーフローチューブからチョロチョロジャジャと出てきます。一旦コックオフにし、十数秒ほどしてから、またコックオンにしたら出てこなくなってたり、出てきたり。キャブの正面向かって一番下の穴からも若干滲むように出てきます。バイクの傾き具合で出たり出なかったりもします。
フロートやニードルバルブを分解清掃はして、エンジンかけてる時にはほぼ出なかったですが、出てた時もありました。
アイドリングは安定してますが、油面が高くなるのか、しばらくするとアイドリングが下がったり、やや不安定かな?といった具合になりました。ローやセカンドで敷地内を走らせたら、濃い感じがすることがありました。
ニードルバルブ単体でバルブシートに軽く押し当てたところ、コックオンでも滲みはなかったです。フロートとバルブシートの動きをみたら、細いクリップでスライドするだけなので、フロートが浮いた際に、変な角度でバルブシートに入って内壁へ引っかかるとかなのかとも思いましたが、原因はなにが考えられますか?
ニードルバルブのバネみたいに小さなピコピコ動く部分はスムーズに動いてました。ニードルバルブ先端はゴムみたいで、特に異常は無さそうでした。
二点目は、右側ガスタンクのキャップを外すと、中にパイプが通っていて、タンク底部から出ています。ちょうど左右のタンクをゴムホースで繋いでるパイプの隣にあります。ベントかなと思いましたが、どうやら塗装でその出口が塞がれてます。これが正常でしょうか?
右側キャップには内圧が上がると開くのか、弁がありました。タンクキャップを開ける際にプシューと言ってます。
三点目は、セルを回すとキュインキュインウィーーーンと5割〜6割ぐらいてなってしまいます。調べてみたら、ワンウェイクラッチというパーツの不良かもとなりましたが、この症状はどんな事で何が原因でしょうか?
以上長くなりましたが、よろしくお願いします。
お?
もしかして輸入新規登録自分でやるんですか?担当する人がいい人なのを祈ります。去年嫌ーなやつにあたって何度書類を出戻されたことか・・・
さてさて、まずはバタフライのオーバーフローから
これ、フロートバルブは新品に交換したでしょうか?まだなら新品に交換しましょう。大体のリビルトキットに入っています。
他にキャブ側で見るのはフロートバルブが入る真鍮の部分の内壁に傷や引っかかる部分がないか?あとはバルブのゴムが座る部分の汚れや変色など徹底的なチェックが必要になります。
その辺を見終わったらオーバーフローパイプの破損チェックです。実はこれがよくある。あのパイプの根本やなんかが折れたり亀裂が入っていたりしてオーバーフローしていないのに、ガソリンが漏れるケース。パーツクリーナーやエア等を駆使してここもチェックします。
あとはタンクの汚れやサビ。バラしたらならわかると思いますが、フロートバルブはあの程度の浮力であの程度のバルブを閉めるわけですからゴミがちょっとはいっただけでオーバーフローです。
このゴミは大体ガソリンタンク由来になるので、タンク内が錆びていたり汚れていると全くダメです。上記作業でも治らない、フロートに汚れがたまるようであればタンク清掃や錆取り、場合によってはコーティングなどが必要になります。
ここまでやればフルコース、オーバーフローは必ず治ると思います。
次の
右側ガスタンクのキャップを外すと、中にパイプが通っていて、タンク底部から出ています
これはガソリンいっぱい入れてタンクからオーバーフローしそうになった時の放出ライン・・・だったかと思います。
つーか面倒くさいく壊れやすいベンドをキャップにつけるぐらいならこれをベンドラインにすればいいのにね・・・
ふさがっていてもいいと思います。社外品とかだとここをあえてロウ付けとかで塞いであるのもああったりしますし、ベンド自体はキャップが受け持ちだしって感じです。
で、最後に
セルを回すとキュインキュインウィーーーンと5割〜6割ぐらいてなってしまいます
これですね。たしかにワンウェイが行くとこんなふうになります。壊れたワンウェイクラッチのせいでセルが空回りしている状態です。
ワンウェイはこんな部品で
セルモーターが直接回しクラッチシェルのギヤに噛み込みエンジンをクランキングさせます。んで、このギヤ、片側にしか回らない構造をしています。反対にまわしても主軸にその力が伝わらずスルスル~とギヤだけがまわるんですね。
これはセルモーターを回しているときにエンジンがかかった場合セルにもエンジンにもダメージが無いようにこんな機能がついています。
んじゃこのワンウェイがいかれるとどうなるか?
これがたまにしか回らなくなるとか完全に回らなくなるになります。この状態をワンウェイクラッチが壊れたといいます。
ここは消耗品です。この手の症状が出始めたら潔く交換してしまいましょう。つーかよく出ます。
イメージとしては品物によりますが5年以上乗っていると出てくるかなーといった印象です。
はい。以前にも輸入新規登録をしたことがあり、その時にナンバー取れて走り出したことが嬉しくて、今回も自分でやろうと思いました。分かる範囲で書類を作成して持って行ったら、担当してくれた方が、その場で書類をチェックしてくれて不備や抜けを教えてくれたので、その辺りはスムーズにできました。今回も同じ方だったので書類はスムーズにできました。前回と違うとこは、アルミキャストホイール、マスターシリンダの点検窓の有無でした。車検もスムーズにいくと良いのですが。
ニードルバルブは自分では交換していないので、早速注文しました。リビルドキットでなく、単体で注文しました。
バルブシートはゴム部分が当たる場所なのか、その部分にリング状の若干テカリのような痕?みたいな感じに見えました。もしかしたら、少しテーパーになっている様にも見えました。内壁はよく分かりませんでした。
バルブシートはキャブ本体に付いた状態で下から鏡を使い鏡から見ました。なので確かではないかもです。取り外し方が分からなかったのと、パーツを探しても売っていなかったので、もし壊したら大変だと思い触っていません。
これはアフターパーツで買えるのでしょうか?また、取り外し方は引っこ抜くのでしょうか?
フロート本体も売ってなくて、壊れたらどうするのかと思いますが、これも売ってるのてしょうか?
一番初めにフロートを外した時には、細かなゴミが底部にあり、ニードルバルブにも付いていました。その後は目につくゴミの流入はなかって、タンク内も錆や汚れは特にありません。綺麗な状態でした。
オーバーフローパイプは一応見たのですが、もう一度しっかりと確認します。
ガスタンクのパイプはとくに気にすることはなさそうですね。
セルはやはりワンウェイクラッチが怪しい感じですね。消耗品なら、年式からして致し方ない部分ですね。
いい検査官にあたってよかったですね・・・
昨年ふつーなら一回程度で済む書類の出戻りだけで4回ぐらい喰らいましたからね・・・
一回で言えや!あと、あとから思い出したようにあれこれ要求するな!
と声を大にして言いたかったけど、管理人は検査場に行くと(いや、検査場じゃなくてもか?)検査官の犬となるのでそんなことは言えません…
バルブシートはキャブ本体に付いた状態で下から鏡を使い鏡から見ました
これってキャブ本体をバイクから外していないってことでしょうか?
ならちゃんと外してみたほうがいいと思いますよ
んで確かにバルブシートはバタフライだと売っていないかもしれません。
ただ今まで交換が必要なほど腐っていたのも見たこと無いので、大丈夫だと思いますよ。ただ洗ったりなんかするときは保護の意味もこめて硬いものは厳禁です。
万が一でも傷つけないように金属ブラシやピック等は使わず普通のブラシや木などで清掃するようにしてください。
タンクやっぱりサビが出ましたか。
その辺はちょっと様子見になるかと。フロート周りを徹底的にやって駄目なら次はタンクになると思ってください。
このオーバーフロー、簡単なようで実は完全に直すはかなり面倒だしタンク内まで手をつけないととなると相当な手間となります。
また、放っておくと走らない、危ない、下手すりゃオイルにガソリン回ってエンジン壊れる、経済的にもいいことゼロと些細な問題なくせにやたらとバイクと乗り手にクリティカルヒットを飛ばす実に嫌なヤツです。
焦らず確実に直しましょう
こんばんは。左側タンク内の画像を載せました。黒い点がたぶん錆かなと思うのですが、こんな中身でした。見える範囲では底だけでした。右側タンク内は、上手く写らなかったですが、これより黒い点はなかったです。
あれからニードルバルブが届き交換しました。交換して組んだら、すぐにオーバーフローしました。バラしてもう一度よく観察して組み直したら止まりました。
観察したところ、ニードルバルブの細いワイヤー状の引っ掛かり部(クリップみたいな部分)がフロート側の引っ掛かる部分に収まってる時に、斜めになってました。前後にスライドしにくいような感じ。(こんな表現で分かりにくいのですが)
これをちょいと動かしてやって、前後にスルスル動くであろう位置にしたら止まりました。
何度かコックを開けてみたり、エンジンをかけてみたりしましたが、漏れはなかって、キャブ内部にも漏れはないように見えました。
まずはニードルバルブ交換からやってみましたが、これでだめならタンク洗浄やキャブ外してチェックですかね。
マニュアルを読むと油面チェックは外して行うようにありましたが、狂っててもあの小さい出っ張りみたいなのを曲げたりするのは壊してしまいそうでした。パーツも出てないようですし、バルブシートやフロートに不具合あった場合、具体的にどのように対処したらよいでしょうか?
ニードルバルブの細いワイヤー状の引っ掛かり部(クリップみたいな部分)がフロート側の引っ掛かる部分に収まってる時に、斜めになってました。前後にスライドしにくいような感じ。(こんな表現で分かりにくいのですが)
大丈夫です
なぜかすげーわかるし、よくありますよねこれ。ただバタフライじゃあんまり無いかな。
フロートがいかれてしまったら正直お手上げ、なんとか直す方法を考えてみるかって感じですね。フロートシートはその気になれば作れるのであんまり心配はしていないかな?
ただ幸いにして両方ともまだ使用不可ってのは見たこと無いので、この辺の心配をするのはもうちょっと先になると思っています。
つまり今回のキャブでも問題ないと思いますよ?そうそういかれる場所じゃないですが、それでもキャブを外してしっかりとキャブクリーナー等の薬品で清掃するべきだと思いますが。
あとはタンク!
ちと汚れが気になりますねー。外すか適当に乾かしてエアで全部飛ばしたほうが良さそう。あとはいい感じのフィルターをつけるってのも一つの方法だと思いますよ。
ただこの程度じゃサビ落とししたりコーティングはしないと思います。適当に掃除ですね