久しぶりのエンジン再始動
毎年の事なのですが、梅雨が明け、普通に30度を超す日常では、無理に乗ってバイクを壊すのもイヤなので、別の楽しみを探そうと、我慢し、気を紛らす生活となります。しかし、ごく稀に訪れる涼しい日に、いざチャンスをバイクのエンジンを一月ぶり位に掛け乗り出す事があります。そんな時は決まってクランクに落ちたオイルがプライマリーカバーの隙間からポトポト漏れて、道路に線を引くように走り出す事になります。漏れた分位の量を気休めに補充してまた寝かせ、同じことを繰り返す夏の日々なのですが、本当はこのようなオイル漏れにどのような対応が正解なのでしょうか?車種は、オリジナルのハイドラで、オイルが漏れる量は、一回でおおよそ300ml位と思います。毎年、同じ事を繰り返すのですが、通常、皆様は、このようなオイル漏れにならないような頻度で乗っているのでしょうか?何か良いアドバイスを頂ければありがたいです。よろしくお願いします。
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夏場に限らず長期・・・んーバイクによりますが、2週間ぐらいかなーエンジンかけないとブロバイからオイル吐くのは1992年以前のハーレーなら結構あります。
1993年からはブロバイの出入り口がヘッドに移ってこの問題は一応解決になるんですが、ソレまでハーレーはみんなブロバイからオイルはくんですよ。
一応吐かないようにストッパーはついているんですが、まぁそれでもどうしてもエンジンにオイルが落ちていきますんで、大小差はありますが出ます
で、
プライマリーカバーのダービー下側に二つ小さな穴が空いている
で、これですがちょっとわからないですねー。ここに穴開けてもオイルの排出には関係ないですし、もしかしたら通気のためかもしれません。
プライマリーの中って思ったより過酷な環境でとにかく熱いんですよ。この熱がチェーンやもしかしたらクローズドベルトだったりしたときにベルトに超悪いので通気のため穴が開いているなんてケースは考えられます。
後は仮にオープンベルトにした際ですが、この場合はブロバイをホースによって外に逃がす形になります。また、チェーンオイラーのネジを閉めてプライマリーにオイルが行かないようにします。
このため普段からオイルが滴っている状態よりオイルの供給は確実にへらすことができます。
また、同様に長期に停めていた場合、スプロケシャフトからはオイルが出てきますし、ブロバイからもオイル吐きます。が、ホースが外に出ているためそこに皿でもいてエンジンかけてしまえばプライマリー内にオイルが貯まることが無いので、処理は随分楽になるかな?と思います。
後は走った後の予期せぬオイル漏れ。
これも原因がこれ!とは言うのが難しい。可能性としては以下の3つがあると思います。
- 走行中に潤滑油として入ったオイルが”たまたま”停めたときにまとめて出た
- 走行状態により普段よりシャバシャバになったオイルが逆スパイラルを押しのけて普段より沢山プライマリーに溜まった
- 走行前のブロバイオイルが抜けきれず停めたときにまとめて出た
こんなところだと思います。
特に現時点での夏場の温度だと普段オイルが運転温度まで暖まらないような我々地方都市の人間が経験してことのないようなオイル温度になったりします。
仮に夏場に頻発するようであれば色々整備が必要になるかと思います。が、完全に止めるのはそれなりに難しいので、そこまで気にしなくても大丈夫かなーと思いますよ。
確かにこー熱くちゃバイク乗る気にならないのはよくわかります。
日中は暑いわ遅い車でイライラするわで乗る気が起きん!早朝気温が低い時に乗り倒すのが最高に気持ちのいい季節ですが。
さてさて、ハイドラってことで年式は1949年から1957年前後ってところでしょうか?
長いあいだ停めておいて走る時にオイルが漏れる原因はこの年式だと2つあります。
1つはお約束のブロバイからのオイル吹き出し。もう一つはクランクのスプロケットシャフトからのおもらしです。
で、当時の設計上
クランクに落ちたオイルがプライマリーカバーの隙間からポトポト漏れて、道路に線を引くように走り出す事になります
こうなるのが正常、とは言い過ぎですが、こうなる仕様です。量についてはちょっと多いかと思いますが、順を追って説明します。
まずハイドラの場合、プライマリーチェーンの潤滑にエンジンオイルを使いますが、このオイルは基本垂れ流しです。どこかのタイミング(いっぱいいっぱいになるとかなんかな?)プライマリーケースの外側に排出されます。
昨今の環境問題どうこうを考えるととんでもねー話ですが、当時はこれで良かったのです。
つまりプライマリーからオイルがでるのは正常?です。
次に線を引くほどの過多なオイルはどこから来るかですが、一つはブロバイからあふれるやつ。
これは長いあいだエンジンをかけずに停めているとオイルタンクのオイルがクランクケースに侵入、そのオイルがブロバイを通って外に出される現象で、原因はオイルポンプのチェックバルブが甘いとかです。
これはバイクによって1ヶ月で落ちるオイル量はまちまちですが、かなりでます。300mlぐらい出るやつはザラです。
で、もう一つは出処は一緒のオイルタンクから落ちて来るやつなんですが、排出される場所がスプロケットシャフトからになります。
ナックルからハイドラ終盤までの年式のエンジンにはスプロケットシャフトにオイルシールがついていなく、呼び名はわからないんですが、逆スパイラルが切ってあるカーラーみたいなのがついていて、これがエンジンが回転すると隙間から漏れてくるオイルを中に戻す作用があります。
つまりエンジンを掛けないとここからオイルが出てくる仕組みです。
更に更にこんな構造をしているもんだから車体を傾けた状態、つまりふつーのキックスタンドでバイクを停めているとこの穴からオイルがバンバンプライマリーに流れ込みます。
ともあれこの2つをどうにかするとオイルガバガバは結構改善します。
まずは車体を停めておくときなるべくまっすぐになるようにしてみましょう。わざわざリアのスタンドを出すまでもなく、キックスタンドの接地面に木でも挟んで傾きを若干でも改善してみましょう。
オイルタンクのチェックバルブがしっかりしている場合これだけでかなり走り出しのオイルが改善する可能性があります。
後は修理になりますが、オイルポンプのチェックバルブ周りの清掃とかケースのカムカバーのガスケット交換とかまぁ普通の修理をやってみるのも手です。
まずは簡単なところ、停めているときの車体の傾き補正かたやってみましょう
ご丁寧に回答ありがとうございます。
私のバイクは、初期ハイドラになります。
300mlというのは、正確では無く、トレイで受けたオイルを目分量で判断したので、ちょっと大袈裟だったかもしれません。
保管時のバイクは木を添えて、垂直気味に停車しています。
ちなみに、久しぶりに走る際の手順としては、
1 プライマリーカバーの下にトレイ準備
2 エンジン始動し、アイドリング
3 プライマリーカバーからオイルが垂れ出す
4 1分位で一度エンジンを切る
5 オイルが出なくなるまで数分そのまま放置
6 再度エンジンを起動し出発
といった感じです。
ここで疑問なのが、エンジンを掛けたままオイルを垂らした方が良いのか、それとも切って垂らしても出てくる効果は変わらないのかということです。
現実的に、暑い夏に、オイルを垂らすために、アイドリングを続けることも難しいですが、気になってはいます。
私は、比較的田舎に住んでいるので、割と大丈夫ですが、同じオイル漏れが都会の共有ガレージなどで起きると大変だなと思います。
私は、上記のような漏れがある都度、特に良い対応が思いつかないので、漏れたのと同じくらいの新しいオイルをオイルタンクに継ぎ足して、その場をしのいでますが、これで良いのでしょうか?
とりあえず、冬はそれなりに乗るのでこのような悩みはなく、夏場だけの悩みですので、また根本的にメカニカルな修正は、車検の際などのタイミングでショップに相談しようと思います。
なるほど
完全にブロバイから溜まったオイルがプライマリーに排出されれてる感じですね。
で、
エンジンを掛けたままオイルを垂らした方が良いのか、それとも切って垂らしても出てくる効果は変わらないのか
これですが、1分もエンジンかけとけばケースに溜まったオイルはほぼほぼ出切っていると思うのでエンジン停めて受け皿でいいですよ。オイルが一度プライマリーの中に溜まってソレがでてくるのに時間かかっているんじゃないかと思います。
確かに暑い時に長々エンジンをかけているのは現実的じゃないですしね。
当方も地方都市でバイク屋って立場なので、都会の人達の苦労は全くわかりませんが、聞くとこっちでは考えられないような苦労をたくさんしていますねー。
壊れ方も田舎では考えられないような壊れ方をするみたいですし、ハーレーの旧車については田舎と都会では多分考え方も感覚も違うような気がします。
オイルについては出た分は入れるでいいと思います。
他に対策として、ぱっと思いつくのはエンジンをかける頻度をもうちょい上げる、ちょっと物理的難しいですが、プライマリーにブロバイを開放しないで、外にホースを出してオイルぎれを良くするぐらいかなー。
でるオイルの量によってはオイルポンプ側のチェックバルブ周り修正でなんとか押させることもできますが、結構プアな構造をしていますので、完全に抑えることは難しいと思いますし、この辺はバイク屋さんと相談してみてください。
ともかくブロバイからのオイル過多は通常であれば1分もエンジンかければ落ち着きます。
その後ゆっくりプライマリーに溜まったオイルを処理して乗っちまいましょう!
回答ありがとうございます。
私、他県のバイクショップでメカニカルな事は対応して頂いているので、冬に訪れた際には、好調なため、この夏場のニュアンスを上手く伝えられず、毎年モヤモヤしていました。
私だけのトラブルでは無いことがわかり、とてもスッキリしてきました。
ちなみに、スペアで持っているやれたプライマリーカバーのダービー下側に二つ小さな穴が空いているのですが、昔の人は、綺麗にオイルを垂らすために、あえて開けていたのでしょうか?
転んだ際の出来たダメージとは明らか違う手を入れた三ミリ位の穴です。
あと、私はオリジナルスタイルが好きなので、特にカスタム予定は無いですが、プライマリーをベルトでオープンにしたりするスタイルでも、同様のオイル漏れとは付き合っているものなのでしょうか?
色々すみませんが、よろしくお願いします。
もう一つ教えて下さい。
前述の通りオイルを出し切った後、一時間程走り、スタンドで給油したのですが、エンジン停止した際、普段は一滴垂れるとしたら、二十滴位垂れてしまいました。走行中の信号待ち等では、全くオイル漏れはありませんでした。
給油後、家で保管した際には、スタンドで起きたようなオイル漏れはありませんでした。
これは、何の現象か分かりますか?
何度も忙しい中対応頂きありがとうございます。
現時点で質問したい内容は全てお聞きさせて頂きました。
どれも珍しい事では無い事が分かり、少し安心しました。
毎年、夏は暑くなり続けている気がするので、この症状とは付き合い続けることとなると思いますが、手の掛かる可愛い乗り物として、これからも愛着を持って乗り続けたいですね。
色々アドバイスありがとうございました。