CVキャブ の セッティングとか--2--

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CVのセッティングと特徴

前回はここから

今更ながらCVのお話を続けるよ
本当は構造の事でも書こうかと思ったんだけど、他のキャブとかぶりまくる上んで書いてて面白くない!んで、構造的特徴と、純正キャブとしては珍しくいろんなセッティングパーツが出ているので、それらのことでも書いてみる。

CVキャブの構造的特徴

特徴といっても、負圧式キャブとして世界標準的な構造をしているCVなんで、あくまでもバタフライとの比較で書いてみる。

チョーク経路の新設

バタフライ以前のキャブは専用のチョーク経路を持たず、ベンチュリーってかキャブの入口を塞ぎ空気の流れをシャットダウン、その影響でフロートからガソリンをがばがば吸い上げるチョークバルブによってガソリンを濃くしてた。
この方式だと専用の通路がないもんで、構造の単純化ができるんだけど、ガソリンの細かい量は調整できずヘタすると速攻でプラグがガソリンで濡れてしまう所謂かぶり現象が起きやすかった。
しかも加速ポンプが付いていればわざわざ入口を閉じなくてもベンチュリー内に任意の量のガソリンをひりだすのはわけがないので、正直ほとんど使わない無意味な機構となっていた。

CVは専用のチョーク通路があって、しかもプランジャーの引き具合によってその通路の径を調整することができる。
これによって始動時に適切なガソリンを送りやすくなった。

また、これによって走行中でもチョークを引いて走れるようになりVOES(前の記事)とあいまって極限まで燃料を薄くする事ができ、完全にエンジンが暖まらないとキャブからのくしゃみ連発でまともに走らないくなってしまった。
こんなのいいのかよと思うんだけど、当時の新車マニュアルには暖まるまでチョーク引いといてね♥などと書いてあり、メーカーが肯定してた始末である。

実際、そこまで薄いのもどーかと思うので、たとえノーマルでもスロージェットの交換とミクスチャーの調整をおすすめする。

負圧式バルブの新設

まぁ可変式ベンチュリーなんで、バルブが新設されるのは当然である。
CVの場合SUキャブと違い、アルミの筒の中をアルミのピストンが上下する(この構造はCB750Fとかにも採用されていたけど、アルミとアルミ同士が割とプアーなクリアランスで上下するため、どーしてもがいじりやすい)のではなくゴムのダイヤフラムにアルミのピストンがぶら下がるようになっており、アルミとアルミが直接擦れる部分を極力抑える設計になっている。
このピストンは負圧式の名に相応しく、ベンチュリー内の負圧を利用して自動的に上下するので、ダイレクト感の欠如やセッティングの難しさ(後述)につながる反面、ベンチュリーの変化が完全に負圧と連動するため、乗り手のラフなアクセルワークを補ってくれたりエンジンに対して無理のない燃料供給が可能となっている。
また擦れる部分が少ないため、限りなくメンテフリーとなった。

この負圧ピストンの動きの制御はほんとによくできていて、見てて関心する。
CVがバイクに付いていたら、一度エアクリ外してその動きを眺めているだけで一日が終わること請け合いだ。

と、こんな感じでCVには今までのキャブについていないものがついた。だがしかし、これがセッティングを非常にめんどくさくしているのも事実だったりする。

CVキャブのセッティング

せいぜいジェットを交換するしか無かったケイヒンバタフライと違い、CVにはその特性を生かしつつハイパフォーマンスに使用という心意気の元多数の部品が出ている。
ここまでくるとセッティングというより改造に近い感じする。
とってもたくさんあるんで、代表的なのを2つほど紹介する。

CV Carb Tuner Kits

V-TWINで売っているメーカーも不明なキット。
品番で言うと35-6100とかそんなのになる。

似たようなのはVANCE&HINESとかDYNO JETとかにも売っているんだけど、あえてV-TWINにしてみた。

どのkitでも内容はスローとメインジェットが数点、それとジェットニードルとニードルジェット(ややこしいよなこれ)で構成せれていて、狙いとしてはセッティングの要となるニードルを交換して良い感じにしようとするものだ。

また、メーカーによっては負圧ピストンにちょっとした加工をしてピストンの動きを良くし、レスポンスの向上を図るものもある。

特徴としては次に書くフルキットとは違い、あくまでも各種ジェットのみなので比較すると安価であることが上げられる。
なんで、使うタイミングとしてはノーマルエンジンだがどーしてもニードル変えないといまいちセッティングが出ない場合など、ニードル変えたいけどニードルだけ売ってないからこれ使って見る的な感じだろう。

STAGE7 THUNDERSLIDE WITH JET KITS

非常にモノモノしい名前のこのキット(サンダースライドって書くよ)はDYNO JETが作っているガチでフルにCVを改造してしまおうってキットである。
ノーマルのCV用であればDRAG SpecialtiesあたりのDS-290336あたりになるのかな。

このサンダースライド、名前の通りCVの要である負圧バルブを軽いプラスチック製に交換すると同時に各種ジェットもそれ専用のものに変更、レスポンスの向上を図ると同時にセッティングまで出してしまおうという物で、CVのよさを残しつつ極限まで性能を出し切ろうという感じである。

上記のセッティングキットとは違い構造そのものまで改造するので、果たしてセッティングパーツというよりは改造パーツであるが、取り付けるとその効果は中々の物である。

用途としてはCVで社外キャブに負けないようにとか究極の負圧式可変ベンチュリーに乗りたいという方向きか。

ただし、改造パーツであるので取り付けはそれなりにめんどくさく、やるならバイク屋さんとかに頼んだほうがいい。

また、キャブの基幹となる部分をガラっと変えるのでこれがなかなかセッティングが出ない。いい感じに走らせるためには説明書通りに組んでもダメ(何するかは大人の事情により内緒)なので取り付ける際にはそれ相応の覚悟で望もう。

個人的にはCVは好きなんで、当然このサンダースライドも好きである。
乗った感じは別物になるまでは言わないが、明らかにレスポンスの向上があり、実際パワーも上がる。
だがしかし、ちょっとノーマルCVには過ぎたものって感じなんで、できればスクリミーンイーグル当たりにある44mmとかのCVに付けたほうがより効果的だと言っておこう。


こんな感じでCVにはセッティング?パーツが沢山でていて、バタフライあたりに比べるとできる事が多い。
だがしかし、負圧バルブにニードルが付いているせいでアクセル開度による濃い薄いが非常につかみづらいので、ばっちりセッティング出すのはそれなりに大変。
所詮ノーマルキャブ、ここまで面倒なことしてパフォーマンス上げるならFCRでも付けるわ!
というのもわかる話なんだけど、CVはある意味一番進化したキャブでもある。いい素性もあるので今一度見直してみるのもいいと思うのあった。

終わり!


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