ハーレーのケイヒンバタフライ--その2--

バタフライの構造的特徴

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バタフライの構造を書いてみる。何か所か特徴的な構造をしているうえに、本当に複雑なキャブですぜ

フロート室

まずはフロート室から。
ガソリンの入りを制御するフロートはかなり現代的なつくりをしてるので、これといって欠点はない。ただCVにも含めてだけどニードルバルブに付いていてフロートの上下 を受け止める小さな突起(この説明でわかるかな)はバネで上下するつくりになっていて、ここがまともに動かないと油面が安定せず下手すりゃ止まらないオーバーフロー を招くので要チェック!

で、ボディー側の真ん中あたりにお約束のメインジェットとスロージェットが付いているんだけど、メインはともかくスローの計量が変わっている。

大体のキャブはスロージェットのガソリン入口はフロートに直なんだけど、バタフライの場合はスローの入口はゴムの栓がしてあってガソリンはメインジェットを介して計量を行う。
このゴム栓がまたなんていうか…とても重要部品に見えないし、普通のキャブには入っていないもんで、O/H時とかジェット交換の際にどっかに外されてしまうことがある。 もし、中速ってかアクセル開度2/5程度で調子が出ない場合はこの栓がおかしいか無いことを疑うべし。

フロートの真ん中ぐらいには真鍮でできた細い棒がたっているけど、これはオーバーフローしたガソリンを捨てるための通路。この通路も細い上に強度がないもんで 良く根元にクラックが入っている
ここにクラックが入っていると症状としてはオーバーフローラインからいつまでもガソリンが垂れてくるってことになる。
修理方法としてはロウ付けとか、抜いて代替品を作り(リプレイス部品としては売っていない)交換したりとかなりハードルが上がってくる。相当難しい作業になるので フロート外、下にあるガソリンが出てくる場所を適当な何かでふさいで使っているケースもあるので、中古品などを買う際はここがふさがれてるやつは避けたほうがいい。

他にも加速ポンプにガソリンを送る通路と後期型についている中速ポート用の穴がある。
中速ポートにガソリンを送る穴はそれなりに大きいので、詰まることはほとんどないが、加速ポンプ周りの穴は小さいので一度腐ったキャブはここがよく詰まっている。
要注意。

ベンチュリー内

入口方面から書いていく。
すべての穴はここにつながっているので、ここも重要な特徴が多い。

まず入口側から。

まずはチョークバルブ。
入口すぐにあるアクセルバルブみたいなやつで、このバルブを閉じると
エンジンが空気すう→空気の入口が閉じているから空気吸えない→じゃフロートから吸っちゃえ!→ガソリンがジャバジャバベンチュリーに上がる
って感じでガソリンが濃くなる。

ただし、容赦なくガソリンが上がるのでエンジンがかかったら速攻で開いてやらないとダメ。この辺がチョーク通路を持つその他のキャブと違う所だが、純正の固定ベンチュリー タイプはみんなチョークバルブとなっているので注意。S&Sなんかはチョーク通路を持っているので、そこまでシビアにならなくても大丈夫。

そして、このチョークバルブを開閉させるワイヤーはFL系ならメーターダッシュ上に、FX、スポーツ系はエンジントップマウントについている。
カスタムしたりしてこのワイヤーを外してなんの処置もしないと、チョークバルブが勝手に閉じてえらいことになる。ならチョークバルブを外してしまえ!っての有りなんだが、 なんかねー内容は忘れたけど弊害が出るんですわ。なんでなんとかうまくバルブを固定してしまうことが吉です。

事情により3に続く…


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