初心に帰ってポイント点火
何年かぶりにポイント点火を調整していて気になった事があります。
管理人さんはポイント点火で調整する時は圧縮上死点マークで調整しますか?それとも点火時期マークで調整していますか?ダイナSと同じように点火時期マークで調整するやり方ですとブレーカーカムが回しづらいので圧縮上死点で調整してしまっています。
これからポイントに交換される方も参考にされると思いますので以下も質問です。
ポイントギャップの不良は、どんな症状になりますか?ギャップは定期的にチェックする必要がありますか?ブルーストリークにすれば頻繁にチェックする必要はないですか?
ブルーストリークのコンデンサーは故障しづらいイメージですが、故障すると、どんな症状になりますか?
よろしくお願いします。
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まず点火のタイミングですが、これもまた難しい話でまぁあれです。純正の点火タイミングは全く当てにしていません。
これもどこかで書いたと思うのですが、カスタムバイクの場合はガッツリ重量が変わっていることが多いので純正の点火タイミングにどこまで意味があるのか疑問です。
個人的にカスタムバイクや純正も含めてキック始動でのポイントというよりメカニカルガバナの場合はケッチンが来なくスムーズに始動できその状態で一番点火の早い所を目指します。
これでノッキングが頻発するようであれば遅くしますが、基本はケッチンが来ないギリギリの所が目標です。
これについては恐らく賛否両論となると思いますので、あくまでも1個人の一つのやり方だと思ってください。
てことで、まずは適当に組んでキックでエンジンをかけてちょっとずつ進めて試乗、その後またエンジン止めて…みたいな感じで調整します。たがが2点しかタイミングを持たないガバナであればこれでも十分タイミングは出せるんじゃないかと思っていますし、実際に不具合が起きたことも有りません。
ポイントギャップ不良は…
開きすぎの場合
なんか微妙に点火のタイミングが遅く感じたりする。たまに打たないことがある。でもものすごく極端じゃない場合はほぼ体感できず。
狭すぎる場合
たまに前後のどちらかが打たない事がある。片肺になったりもする。極稀に失火する
こんな感じだと思います。ハーレーの場合は開きすぎより狭すぎるほうが弊害が大きいイメージです。これが他のポイント車だと両方とも似たような症状が出る感じです。
ポイントギャップは定期的にチェックが必要です。これはメーカー問わずです。高いポイントにしたからと言ってメンテフリーってわけでも無いです。ただしあんまり頻繁にチェックしても面倒だし、何よりもマイナスドライバー一本でギャップ調整は可能なんで、オイルフィルターの交換時とかオイル交換の2回に一回程度の頻度、もっと極端なことを言えば忘れた頃にやってみるでいいんじゃないでしょうか?調子崩したらぱっと見れますしね。
コンデンサーが壊れると吹け上がらない、マフラーからバンバン言う等の症状があります。
大体こんな所でしょう
分かりやすい説明ありがとうございます。ポイントで疑問に思った事が3点あります。
ブルーストリークにはフェルトがついていると思うのですが、ここにはよくグリスやメンテループを塗ったほうが良いと見かけます。ここにグリスを塗った方が良いものですか?
ポイント接点は白くなったらペーパーで磨けと見かけますが、400番?800番?どちらのペーパーで磨けば良いですか?
テスターで導通を調べる方法はコイルの一次配線の両端にテスターをあてて接点が閉じている間は導通なしでポイントが開いた時に導通ありで正しいですか?この時の電圧はポイントが開いた時だけ一次配線の両方に12Vの電圧がきていますか?閉じている時はマイナス側に電圧はきてないで正しいですか?
よろしくお願いします。
これも賛否ありますが、
ブルーストリークにはフェルトがついていると思うのですが、ここにはよくグリスやメンテループを塗ったほうが良いと見かけます。ここにグリスを塗った方が良いものですか?
メンテルーブは柔らかすぎるので駄目かなと思います。あとすぐ乾く。
塗るのであればそこそこの温度に耐えるグリスだと思います。
ここって結構エンジンの熱を喰らいますし、多分摩擦でもそれ相応の熱がでますよね?そこでゆるゆるになったグリスがポイントギャップに飛んでいくのが怖い…
こんな理由によりあんまりグリスを塗りたく無いってのがあります。ただ過去に猛烈にこすれてポイントのヒールが減るって症状が一回だけあったので、何らかの潤滑対策はしたほうが良いのかもしれません。
てことで現在はうっすらと耐熱モリブデングリスを散布することにしています。ほんのうっすらです。
ともかく軽く潤滑させるのが目的です。
ポイント接点は白くなったらペーパーで磨けと見かけますが、400番?800番?どちらのペーパーで磨けば良いですか?
800番だと猛烈に時間がかかりそうなので400で!
ここを磨くのは表面を整えるのと、接点の均一化が目的です。あんまり細かいのでやってればいつまでたっても削れないですし、かといって荒いのでやればものすごくザラザラしそうなので120から400番程度の番手のペーパーで十分かと思います。
テスターで導通を調べる方法はコイルの一次配線の両端にテスターをあてて接点が閉じている間は導通なしでポイントが開いた時に導通ありで正しいですか?
ポイントのみの具合を調べるのであれば、コイルから配線を外してチェックします。
ポイントは接点が開いた時にボディとコイルのマイナス側の線の導通がなくなるのが通常です。これを調べるためにはコンデンサーも外して完全にポイント単体でのチェックが必要です。
ポイントは開いてアースが落ちなくなった瞬間に電気が逆に流れ(本当はもっと違う名前があります)その逆流電流の急激な磁界の変化によってコイル内の2次コイルに大胆な電圧を生むって仕組みによって火花が散ります。なんで開くと導通を失うのが通常です。
また、コイルのプラス側はバッテリーから直接電気をもらう場所(経路は色々ありますが)なのでバッテリー電圧が原理的には出るべきであり、コイルのマイナス側は一次コイルの通過後なので多少の電圧低下があるべきです。
テスターでのチェックは電圧を測るのであれば並列、電流を測るのであれば直列に入れるという原則があります。また、バイクなどは各部品が配線によって繋がれいるので抵抗や電圧を測るのであればテスターでの測定原理に乗っ取り各部を単品で測るべきです。
電圧測定の規定上、コイルのマイナス側の電圧を測ることは有用ではなく、そのために1次コイルの可否は抵抗値での測定が通常の方法となっています。
抵抗値による電圧の低下はオームの法則だかキルヒホッフの法則だったかは忘れましたが、計算(てか割り算でしか無い///)によって求めることができます。バッテリー電圧を測定してコイルの1次抵抗を測り(この時点で一次コイルの可否判定ができる)、その結果を元にしてコイルのマイナス側の電圧を測り、通常かどうかの判断をするか?
しないですよね…てことでマイナス側の電圧は測ることににそれほど意味が無いとおもってください。
コイルはコイル、そこに至る配線は配線で、ポイントはやっぱりポイントのみで切り分けて測るのが正しい方法だと思います。
電気の流れる部品はこんな感じで相互関係に有りながらそれぞれを切り離して考える必要が有ります。
つながっている配線ですらNGです。
一つ一つ測ってみましょう
もしかして質問の答えになっていないかも…ごめんなさい
本当に分かりやすい回答ありがとうございます。
管理人さん、気になる事があるのですが、エンジン始動中にポイントの接点から火花が目視で分かるくらいバチバチ飛んでいるのですが、これは正常でしょうか?コイルまで繋がるポイントカバー内の配線は丸型端子が基本となりますか?
管理人さんはポイントとコンデンサーであれば、どこの商品をお使いになりますか?やっぱりブルーストリークですか?ガッツクロームの独自製品も安いので気になっています。
ちょっと質問の趣旨とは異なってしまい申し訳ないのですが、管理人さんの今までの経験からショベル乗りの点火系はダイナSよりもポイントの方が圧倒的になりますか?フルトラは少数なんだなぁとなんとなくイメージがつくのですが、これもまた興味深いんですよね。
プッシュロッドについても油圧タペットとソリッドタペットだと、どちらの割合が多い感じがしましたでしょうか?
キャブは圧倒的にEキャブのシェア率が多いイメージですが、ポイント点火、ソリッドタペットが圧倒的なのか?ちょっと気になりました。
また管理人さんだったら、それぞれどちらを選択しますか?
よろしくお願いします。
エンジン始動中にポイントの接点から火花が目視で分かるくらいバチバチ飛んでいるのですが、これは正常でしょうか?
ある程度は飛んでいすよ。でもおおお!すげーきれいに火花がいっつもみえるなー!!ってレベルだとコンデンサーが逝っている可能性があります。気になるようならコンデンサーを交換しましょう
ポイントは極端に安いものじゃなければ何でもいいと思ってます。ブルーストリークとかはあんまりつかわないかな。良いのはわかるんですが必要性は感じません。
コンデンサーはブルーストリークかAXELのどっちかです。これは仕方ない。ガッツのはわかりませんが、安物にはいい思い出が一つもないので正直怖いです。
ハーレーのポイントで使っているコンデンサーってものすごく単純な構造なんで本来であれば壊れづらく長持ちするはずなんですよ。
それが安物だと徹底的に駄目なことが多い。消耗品と思わずずっと使うつもりで高いのを買ったほうがいいと思います。
ポイントとダイナSのシェアですが、んんん~~~どうだろ、個人的にはポイント45%、ダイナS40%残りがその他って感じかな?もうちょいその他が多いかもしれません。
プッシュロットは油圧が圧倒的に多いです。これはなるべくなら油圧を勧めていたってのとやっぱりメンテフリーで楽に乗れるってのが一番かと思います。
ハイカムが入っているなどの特別な理由がなければ7割程度は油圧だったかなと。
ただ点火もリフターもあくまでも体感なんであんまりあてになりませんが、参考にしてください。
ポイントカバー内の配線は平型端子で接続する形式が多いと思うのですが、管理人さんは何で取り付けていますか?
丸型圧着端子と平型端子だったら、どちらがおすすめですか?
コンデンサーと同じクワ型端子が楽そうなのですが、問題になりますか?
ポイントは本当に管理人さんの言う通りでしてブルーストリークはフェルトが一見すると良く感じさせる?(笑)のですが、実際に使ってみるとコイルの配線を取り付けるネジ部分が厄介でして取り付けが固くて中々取り付けしづらいです。
以前に使用していたネジがないタイプだと簡単で、他のメーカーもネジ形式であっても取り付け部分だけ六角ボルトになっているので取り付けしやすく工夫されているんですね~
そーなんですよ!
ブルーストリークは配線を止めるネジが確かマイナスだかなんかで配線止めるのにいちいちポイント外さないと駄目なんですよ!
対してアクセルも六角ネジ式なんでよこからスパナ入れる事はできますが、面倒なことこの上ない。
てことで平型端子をポイントの接続部にくっつけて、配線はそれに対応した端子を圧着って感じでやってます。なるべくとったり外したりが楽な方向ですね。
しっかりくっついていれば正直なんでもいいですよ。着脱が楽で導通が良く、勝手に外れなければ丸でも平でもなんでも良いです。
確かにネジで止めたほうがしっかり止まるからいいんでしょうけど、高級(?)ポイントはこんなところより他の耐久性とかその辺に高級感の演出をしてほしいものです。
やっぱり管理人さんも感じてましたか!
ブルーストリークの配線を噛ます作業で結構苦戦してしまいまして、
これ次回も同じ事をやるのはちょっと・・・と感じてしまいました(笑)
確かにネジで止めたほうがしっかり止まるからいいんでしょうけど、高級(?)ポイントはこんなところより他の耐久性とかその辺に高級感の演出をしてほしいものです。
本当に管理人さんの言う通りですね~!
耐久性と日々のメンテナンス性も考慮してもらいたいですね~