1998 エボ オイル循環について
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オイルタンクキャップが吹き飛びました。
これねー。さぞや大惨事になったでしょう。エンジン停めても溢れ出るオイル、拭いても拭いても拭ききれなく、車庫の床までオイルまみれ当然バイクも悲惨なことに。
なんなら自分にもオイルかかってヌルヌル。
オーこんだけヌルヌルだからちゃんとエンジンの中潤滑するんだな!
とか思ったり。
とまぁ、いいとして
状況からおそらくですが、数年ぶりにエンジンをかけようとしてオイルタンク内を確認したらオイルタンクが空だったので、既定値ぐらいのオイルを入れてエンジン始動したら質問のような惨事担ったんじゃないかと推測します。この過程で説明します。
これ、オイルを入れすぎでなる現象で、エンジン内でかき回されて空気が入ったオイルは体積が増します。
この状態でオイルタンクに返ってくるとタンク内の内圧が高まりオイルが吹き出すってのがまぁあります。ただ、エンジンかけて1分ってのはないので、そもそもエンジン内に大量に溜まっていたオイルがあり、それが一気にオイルタンクに帰ってきたもんだから新たに入れたオイルがあってタンク内に入りきらなくてオイルが吹き出したんじゃないか、と思います。
また、潤滑していない=オイルタンクのオイルがエンジンにいかずタンク内から減らないってのも一つの原因かもしません。
んじゃなんでオイルがエンジンにまわらないのか?
これも推測ですし、過去に例がないので確定的な事は言えませんが、まず1つはオイルポンプのエア噛みです。
オイルの送りギヤってバラした時とはエア抜きをします。
オイルポンプの送りギヤ室にオイルが満たされていないとギヤがまわるだけでオイルが潤滑しません。
普通にエンジンかければタンクからオイル落ちてきて大丈夫だろー!と思うかもしれませんが、きっちりエアを抜いてやる必要があります。そーしないと絶対オイルがエンジンにまわりません…なんでなんだろ?
ちなみにこのエア抜き不良を起こしたままで走行して、エンジンぶっ壊したことあります・・・フフ
次に純粋なオイルポンプ不良。
まぁ当然っちゃ当然ですが、送りのギヤが回らずエンジン内にオイルが回らない状態です。リターン側は元気に動いているようなので、送り側のギヤだけが回らないって感じかな?これも送り側ギヤのキーがとんだとか折れたとかでなきにしもあらずです。
いずれにしても現在エンジンが停まってしまったってことなので、潤滑不良でエンジンにダメージが入ったのは確実かと思います。
ひとまずまずはオイルポンプのエア抜き。
これでエアが抜けているのが確認できたらプレッシャーゲージやランプをつけて一旦エンジン始動。オイルの潤滑が確認できたらエンジンの様子をチェック。確実にダメージ入っているような気もしますが、まぁ動けばヨシ!ってことで・
もしオイルプレッシャーがかからないようであればまずはオイルポンプの分解って感じでしょうか?
しかし恐ろしい事態だな・・・長期寝ていたバイクを起こすときは気をつけようと改めて思った
オイルポンプのエア抜き方法書いてななかったですね。
基本はチョー簡単です。
まずはプラグを抜きます。これは圧縮抜いてクランキングしやすくするため。
次にオイルポンプのチェックバルブ(名前これで合ってたよな・・・最近物忘れがひでー)の蓋を開けます。
それどこだ?って感じだと思うので、もうちょい説明。オイルポンプの上に2つのマイナスネジになっている蓋があると思います。直径大体2.5センチぐらいかな?
これの奥側、エンジンの左側のネジがチェックバルブの蓋です。この蓋を外します。このときにオイルタンクにつながるエンジンから出ているホースは外してても大丈夫です。
そしらたキックorセルでクランキングです。もしポンプ内にオイルが入っているなら即座にオイルが溢れてきます。多分間髪入れず出てくるはず。なんならネジ蓋を外した段階で溢れますw
でもエアが入っているならなかなか出てきません。キックなら・・・そーですねー運が良ければ3分ぐらいけっていれば出てくると思います。
セルはクランキングが早すぎる、バッテリーの消費も激しいのでずっと回しっぱなしにせず、5~10秒程度回したら一旦やすんで、そーですねーこっちも20秒ぐらいおやすみして、それから再度クランキングです。
んで外したチェックバルブからオイルが溢れてきたらOK!
チェックバルブを締めて今度はタペットスクリーンの蓋をとります。本来であればポンプ内の空気が抜けてればそこから先はオイルが空気を押し出すので、見る必要もないのですが、ポンプからちゃんとオイルが送られているかの確認で、タペットスクリーンからもオイルが出てくるを確認しましょう。
ここまですんだらあとはすべてをもとに戻して作業完了です。
これでしっかり油圧がかかるかどうかエンジンをかけて確認してみましょう。
正直長期間停めていただけでオイルポンプのエア抜きが必要なほどタンクがすっからかんになったのはあんまり見たことがありません。でもまずはやってみましょう。
ちゃんとエアが抜けているのにポンプが仕事しない、もしくはずっと10分やってもエアが抜けないとかだといよいよポンプ不良を疑うべきになるかと思います。