ショベルリジット朝一エンジン始動
はじめまして、質問なのですが当方1982年ショベルリジットでキャブはS&S Eキャブ、点火はダイナSです。半年ぐらい前までは、数回のキックでエンジン始動してましたが、それ以降、朝一のみエンジンのかかりがすこぶる悪い状況です。何とか汗だくになり必ずかかるのですが、アドバイスいただきたくお願いします。エンジンがかかってしまえば出先では何の問題もなく1〜2発ですんなりかかります。コイルの抵抗値も規定内、プラグの火花も前後共に出ています。燃料もアクセルをあおれば元気よく噴射しています。ダイナSもガバナーやダイナSの清掃もしてみましたが、駄目でした。キャブのオーバーホールはしていません。ちなみに朝一エンジン始動手順は、アイドリングを2回転し、アクセルを5〜6回あおり、からキック3回、オン、キックです。かからないので途中アクセルを数回あおってキックという感じです。チョークは今まで使用したことがありません。すみませんがよろしくお願いします。
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Eキャブ、ショベル、もしかしてドラッグパイプの朝イチ始動で特定の季節になると始動性がガッツリ落ちるパターン?んで、ダイナSかぁ・・・
しかも半年前ぐらいってことは寒い時期で冬でしょうかね?この頃はキックで絶好調でかかっていたって事なんでしょう。
って事は現在は季節変動でちょっと過剰にガソリンが行っている感じになるのかな?割とよくある上に面倒な条件ですが、これは己のバイクの癖をつかむいい機会かもしれません。
まず疑う場所を書いていきます。
- スローミクスチャー
- ガバナとかローターとかその辺ピックアップは走りがいいならまぁ
- エンジンのかけ方
こんなところかな?ミクスチャーは季節によって結構変わりますんで、エンジンかかって適当に走ってきたらこんなもんだろってとこで調整しておいてください。
この中で一番でかいのがキックのやり方、ガソリンと空気の送り量です。この時期は儀式で送るガソリンの量が難しい…
寒いならガンガン送ればいいし、夏ならあんまり要らんと割り切れるんですが、細かい事は以前書いたブログで確認してもらうとして、簡単にその手順と理由を書いていきます。
1,まずは加速ポンプをあおりベンチュリーにガソリンをだす。
ここがまず鬼門。Eキャブってことで加速ポンプの量が調整可能なんで具体的に何回揉めばいいのかわからん・・・ただ出すぎていても始動性は落ちるし、出ていなくてもだめ。ただ寒い時期にバンバンかかっていたってことで、その時期からセッティングを変えていないのだとしたら今現在は出すぎていると思われる。
この儀式のときの加速ポンプを揉む量を冬の半分ぐらいにしてみよう。
2,アクセル全開でからキック
よくアクセル全閉でからキックしている人がいる(てか現代のハーレーのりの大半がそう見受けられる)が、これ、チョークが通路がついているEやBキャブ、SUとかCVでチョーク引っ張ってキックするなら有効だけけど、チョーク通路がない、もしくは使っていない状態で全閉でキックすると、空気の通り道がキャブのスロー穴しかなく、対して空気も入らないので逆に燃焼条件が落ちるでけであり、大体の場合が害悪以外の何者でもないので要注意。
からキックはあくまで燃焼室に加速ポンプ等でベンチュリー内に出したガソリンと空気を送り込むための作業でありソレ以外の意味はない。
大体2回か三回キックすれば充分だろう。
3,イグニッションONでガチキック
の、前にEキャブならまた加速ポンプ煽る。
けど、どーもガソリンが多くてエンジンがかかっていないような気がするのでこの辺はお好みで。もしすでにやっているようならやめてみるor回数をへらす、今までやっていなかったのならちょっと1回とか2回モミモミしてみる。
ここまできたらエンジン始動してみてください。キック中とエンジンがかかって拭け上がるまではアクセルは1/8回度で固定。煽る必要も開ける必要もないです。エンジンがかかった瞬間も微動だにせず、エンジンがかかって拭け上がったら初めて開ける、閉めるの動作を追加しましょう。
エンジンかける前にアイドリングのネジを回してアイドリング上げている人がいますが、まさかエンジンが吹け上がるまで開けるわけじゃないでしょうし、あれもなんなんかわからねぇ。
始動性に全く関係ないし、エンジンかかったら暖気の間上げたいならかかってから調整すればいいだけだし、なによりスロットル回度がわからなくなるから始動性落としそうなもんだけどソレもわからん。間違いとは言わないけど限りなく無意味だと思う。
また関係ないこと書いちゃった
ともかくここでガチキック!
本来であれば1~2回でかかるはず。2~5回キック踏んでもエンジンが掛からない場合、下記のどれかの症状にハマるはず。
1,全くの無反応
ぽん!とかなんの反応もなく、イグニッションOFFでキックふんでいるような状態。
この場合マジで火が飛んでいるか、ベンチュリーにガソリン出ているのか確認してみる。
2,踏むたびにぽん!っとマフラーから音はするが、そこから始動へといかない
ガソリンと空気が足りない。再度儀式を行うがその際に気持ちガソリンを多めに出す。
3,➁と似ているが、最初ぽんとか反応があるが徐々に反応がうすれそのうち沈黙する。
ガソリンが多すぎ、空気足りてないとこんなイメージ。
ガソリンをベンチュリーに出さずかからキック(当然アクセルは全開)だけして燃焼室内に空気を導いて再トライ!
と、こんなでしょうか?個人的にどこか不調とは思っておらず、Eキャブ特有のバイクとの相性で起こる始動のコツだと思っています。
他にも上からキックしすぎると駄目なやつとか、やる出して思いっきり踏むと駄目とかまー面倒な車両がたまにいるんですよ。どんだけわがままなんだと。
ちょっとキックでの始動方法とその後の症状を参考に色々やってみてください。
管理人様、こと細かいアドバイス感謝しております。ミクスチャーは基本季節関係なく走行中も調子が良かったし、冬、夏でもエンジン始動していたので、調整していませんでした。
キック仕方?でちょっと気になる事があります。キックに少しガタがある気がしますし、キックするとき、重いというか、固くて踏み込めない時が何回もあります。以前はその様な事はなかったので、ギアが欠けていたりもするんですかね?キックアームのガタではなく、シャフト?が前後に少し動く感じです。オープンベルトの遊びも程よくあるし、前のオーナーがハイコンプピストンを入れているとも言っていたので、重いのかな?と思っていました。こんなもんかな?とだましだまし蹴っていましたが、それにしても固いのです。実はもう1台ショベル78年を所有しており、こちらはSUキャブの1200なんですが、めちゃくちゃ軽く踏み込めるし、かかりもよいので、比較してしまいます。長々とすみませんが、キックにも関係あるでしょうか?
ですね。スロットル回度と加速ポンプは構造上つながっていて、アイドリングを上げるってかアクセルを開ければ開けるほどでなくなります。
で、
キックに少しガタがある気がしますし、キックするとき、重いというか、固くて踏み込めない時が何回もあります
これはキックのクランキングギヤがヘタレ始めているんじゃないかなと思います。
ハーレーのキックってキックアームがついているシャフトにクランキングギヤが付いていて、これがメインシャフト側についているギヤを回す構造になっています。
ただ、いっつもこのギヤ同士が噛み合っているとエンジンがかかっているときにもギヤに回る力がかかってしまいますので、キックをふんでいない位置(な~んもしていないときの位置)とキックでエンジンをかけた後にエンジンのちからがキックにかからないように完全に踏み抜いた後にこのギヤ同士が離れる仕組みがついているんですね。
この離す、くっつくはクランキングギヤについた・・・鉄板みたいなので結構無理矢理動作するようになっています。
この鉄板ががですね、キックを使っているとギヤにあたってめくれたり傷んだりするんですよ。
そうすると離れるのが悪かったり、めくれた部分がギヤにあたったりしてキックの動作を邪魔します。
おそらくステップさんのクランキングギヤはこんな状態になっていてキックの邪魔をしているんだと思います。
また、ガタがあるとのことですが、これもキックカバー内のシャフトが収まっているブッシュの摩耗や、キックカバーそのものが摩耗していたり、組む際にしっかりスラスト調整をしていなかったりするとシャフト自体も動きます。
このスラスト調整はマニュアルにはのっていません。おそらくすべて純正で組んでいる場合はこんな問題は起きなかったのでしょう。
ただし、社外品で組み上げてく場合は別です。キックカバーやシャフト、そしてギヤ本体も寸法がまちまちなため、派手に動いたり逆にネジを閉めるとかしまった全く動かかなくなったりすることがあります。
この辺は慣れたバイク屋さんにしっかり見てもらう必要があると思いますよ。
心配なら一度キックカバーを外してチェックしてみてください。