7年間不動車の再始動
こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
さて、友人の7年間不動車のパンヘッドを再始動させようとしています。
室内ガレージで保管、7年前は調子良く走っていたそうです。
ガソリン、オイルは空っぽでバッテリーは新品に交換する予定でいますが、作業について何か
注意点ありますでしょうか?
ざっくりとした質問ですみません。。
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やっべ
思いっきり返信が遅れたすいません。
この手の寝ている車両起こしっていやですよね。想定外のトラブルがあったり手間がかかる上にできるのは原状復帰なので、頼まれるときもなんかもったいない気分になりながらやります。
で、注意点です。
室内保管ということで、そこまで派手なダメージはないとおもいます。
1つ目はガソリンタンク内のサビ。長期保管車両で一番怖いのがこれ。タンク内が錆びると、キャブにそのサビが流れ込んでオーバーフローの原因に超なります。一番最初に確認すること。キャップ取って覗き込むだけだしね。
次にタイヤ。
もし空気が抜けて長期そのままの形で保管されていたようならこれも要交換。つーのは潰れたままの状態で長期置かれていた場合タイヤって変形して元にもどりません。
こうなっていた場合だいたい走り出すと猛烈な振動が起きたりしてのり心地が最悪になるだけでなく、早い速度域の場合はバーストなんてことも十分ありえます。
もしスタンドとかをたててあんまりタイヤに負荷がかかっていなかった場合ならまぁ使えますが、7年物のタイヤとなると性能もしれたもんです。交換してもいいかなーと思います。
後はエンジンオイル。
交換するのは当然として、なにが怖いってキャブとかでオーバーフローしたガソリンがエンジン内に溜まっていることがあるのが怖い。
これはプラグ抜いてキックすれば猛烈にブロバイからオイルが出てくると思うんですが、これの匂いを嗅げばわかります。
多少でも匂いに違和感を感じるようであれば要注意。もしガソリンが混入してしまった場合は徹底的なフラッシングが必要になると思ってください。
多分こんなところだと思います。
エンジンがかかったら充電電圧のチェックや灯火類の作動確認などを。
また走行前に必ずブレーキの作動、引きずり確認もしてください。
最後に長期保管後のたたき起こし時によく聞かれるミッションとかエンジンは大丈夫なのか?ってのに触れておきます。
これ、保存状態によってはやっぱり錆びてる事があるみたいです。
ただ長期保管していた車両を起こしたら駄目だったってケースはありません。たまにオーバーホールでミッション、エンジンをバラしたときにくっきり線を引いたようにギアとかにサビの後がある車両があるんですよ。
もちろんギヤとかも虫喰ってたり。
こんな感じで長期に渡る保管=エンジン、ミッション内にオイルが全くまわらない状態を長く続ける事はやっぱり機械たるバイクには悪影響なので、なるべく乗ってやるようにしましょー
管理人さん、返信ありがとうございます。
まずタンクですね!目視できない部分もあるかと思うので「花咲かGタンククリーナー」で一度清掃しようと思います。
タイヤは盲点でした。なるほどタイヤも交換するようにします(以前教えて頂いたブリヂストンH50シリーズ薦めてみます)
最後に「エンジン内に溜まったオイル」ですが、ご指南下さい。
プラグ抜いて空キックでブロバイからオイル出るとの事ですが、ブロバイとはどの部分でしょうか?
もう一つ、ガソリンが混入した恐れがある場合の「フラッシング」とは、具体的にどこまでやる作業でしょうか?エンジンをバラして洗浄ということでしょうか?
よろしくお願いします。
タンクはやりだすとかなり手間なので、まず目視でよーく見て見ましょう。見える範囲にサビ等なかったら取り得ず大丈夫と判断してもいいと思います。
花咲Gは個人的にはあまり効果が無いので、他のがいいかな。あいつ、優しすぎるんよ…
ブロバイとはブローバイガス排出口、エンジンの腰下の呼吸孔です。
パンヘッドであればエンジンのプライマリー側その出入り口があって、プライマリーカバー付いている場合はその出入り口はみえません。
久しぶりにエンジンかけるとクランクケース内に溜まったオイルをここから吐き出すんですよ…
今まで良くも停めてたな!
という鬱憤を晴らすかの如く盛大にげろげろげろ!と吐き出すことが多いのです。
なのでキックでもセルでもエンジン始動でもなんでもいいのですが、クランキングする際はこのブロバイの出口にでかい皿を引いておいてください。下手すりゃリッター単位で吐き出します。
後はフラッシング。
これはちょっとエンジンをかけてオイルを交換するを繰り返すだけです。
ハーレーの場合はドライサンプなので、クランクケース内のオイルを抜くのが通常の方法では不可能です。
PANの場合、プライマリーの裏側の見える位置にドランプラグがあることがありますが、取ってネジを舐めてもつまらないでここはつかいません。
なので
- オイルを入れる
- 適当にオイルが回るまで、エンジンが温度的に無理がない程度までアイドリング
- オイル抜く
- 1に戻る
これを2回とか3回繰り返します。
一回目のフラッシングはまだまだ不純物(今回の可能性としてはガソリン)が大量に残っているので、短めにしましょう。
と、まぁ早い話がフラッシングとはとんでもなく短いサイクルでオイル交換をすることだと思ってください。
ちなみに使うオイルは何でもいいです。ハーレー用じゃなくてもOK。エンジンオイルとして売られているものであれば何でもいいです。何ならディーゼルオイルでもOK。かなり無駄にオイルを使うことになりますので、この辺は完全に値段で選んでください。
ただし、ホームセンター等で売っている超絶安物の化学合成油は避けましょう。アレがいいとか悪いじゃなくて、添加物もりもりでハーレーのエンジンにはひょっとして悪影響がある可能性を排除するためです。
ざっとこんな感じですかな?
なるほど!!大変わかりやすくご説明頂きありがとうございます。
上記のご説明読んでるだけで、エンジンかかるような気がしてきました(笑)
早速、友人とチャレンジしてみます。
素人質問にも真摯に答えていただき本当にありがたいです!