点火システムの話--2--

点火のお話

前回ではコイルまで書いた。
今回はどうやって火花を飛ばしてるかを古いほうから書いてって見る。ハーレーをベースにしているけど、他のバイクや車でも大して変わらないし、その辺も混ぜて書いてみる。

点火の種類

古いほうから書いてみる。と、いってもそれほど種類はない。
なんで点火が可能なのかとかの仕組みは専門的な話になりすぎるので省くよ。

ポイント

点火といったらポイントでしょう!と、いうぐらい古くから常用されていてその歴史も使用期間も長い。
ハーレーがいつからポイントを使用していたかわからないけど、少なくとも1930年代には使っててビッグツインでは1970年代後半まで使っていたんで、ざっくり 40年以上(すげーな)使っていたことになる。
EVOまではコイル交換すればボルトオンで使えるし、ほんと何なんだってくらいの汎用性。

また、ハーレー以外のバイク、車でも使用例は多く車では80年代でもちらちら、バイクは下手すりゃ今でも使っている車種があるぐらいだ。

最大の特徴は構造の単純さ。接点がはなれれば火が飛ぶという恐ろしいまでの単純さと超質実剛健な作り、部品点数の少なさと何よりも部品が安いもんで壊れても修理に手間と費用がかからない。

半面、高回転になると接点が閉じるのが間に合わなくなったり、逆流させる電気が足りなくなったりして正確な点火が出来なくなる事もあるんで高回転には向かなかったりする。

あとは接点が減って接点間の隙間(ポイントギャップ)が広がったり曲がったりするんで定期的なメンテナンスが必要なのも面倒な要素。

ポイントがトラブルを起こすのは主に2点、ポイント本体の導通エラーと付属品のコンデンサー不良だ。

導通エラーは接点以外のところにコイルから電気が流れる事。これが起きるとせっかく接点が開いて電気をカットしたのに他のところが触れてて電気をカットできず、点火が出来ない、 もしくはへんなタイミングで電気がながれ、まともな点火が出来なくなる。

取り付け時のヒューマンエラーだったり、ポイント本体の絶縁体が割れたりといろんな原因で起こる。
なんか変だとおもったらさっさと交換してしまったほうが早い。

対してコンデンサーが壊れた場合はアイドリング程度の低回転では何とかエンジンがかかっていたとしても、回すとマフラーからバンバンとアフターファイヤーを繰り返したりする。
このコンデンサー、ハーレーに使っているものは構造も単純で(いわゆる紙巻コンデンサー。昨今の液体入っているタイプとは違い基本的には非常にタフ)簡単には壊れないはずなんだけど、 なぜか良くパンクするんだよね。特に安物に交換すると付けた瞬間に壊れているような不良品もあるんで、交換するならある程度高級なものをおすすめする。

エンジンかかっている時にポイントの接点に飛んでいる火花がいつもよりでかいようならさっさと交換すべし。

ちなみにコンデンサーは6Vでも12Vでも同じものを使用できる。
マグネトー点火(後述)は専用品があるので、ハーレー純正で使っていたコンデンサーは年式により差はあるが、基本的にはこの2種類しかないよ。

ガバナーと手動進角

点火の種類って言うより点火のタイミングを取るためにポイントとトランジスタ点火(後述)に採用されていた仕組み。
ガバナーは回転の遠心力で重りが開き、その開く動作によってタイミングを変更するんで、ある意味自動進角。
対して手動進角はその動作を手動でやる。全く自動とかそんなの関係なくどんな状態でも手で行う古色蒼然としたシステムだ。

このガバナー、遠心力使ってるんだから徐々に開くんだろうと思ったら大間違いで、前のブログでも書いたけど、 ある程度の回転数でがばっと開いて終わりなもんで細かいタイミングの制御ができない。

リプレイスってかカスタム部品であるウエイトの間にいれるバネがあるけど、あれを固くしても開くタイミングが遅くなるだけで正直ほとんどメリットがない。

また開く角度も決まっているためタイミングの調整幅が狭く、ビッグボアにしちゃったり、いけてるカム入れちゃったりとエンジンいじってるのにキックオンリーだったりすると キックでの始動性を考えた位置にするか走っているところでいいタイミングにするかの選択を迫られたりもする。

そしてこいつもよく壊れる。
バネが伸びたり折れたりはみればわかるけど、厄介なのが見ても何も異常がないパターン。しかも症状が点火のそれと違うことがあるんで始末が悪い。

特に交換時期とかはないけど、原因がよくわからない不調があるなら交換してみるのも手だ。
おすすめの部品は今は売っていないけど、高級品でも不調になることが多いので、安いもので十分だと思う。

マグネトー点火

ハーレー純正ではXRや60年代のスポーツスターなんかに採用されていたレアな点火システムだけど、ごついルックスの影響か社外品では様々なエンジン用のkitが売っている マグネトー点火。一番の特徴はバッテリーがなくても点火することができるってことだろう。

ハーレー以外では仕組みは違うが、バッテリーに頼らなくてもいいという共通点を持っているフラマグ点火(フライホイールマグネット点火)の通称で50のスクーターや、単気筒のバッテリーレスオフロード、有名どころだとSRなんかがこの方式を採用していた。

現在新品で売っているものは純正や過去のと違い、キックでの始動時のみタイミングを遅らせる機構が入っており、以前に比べると乗るのに手間がかからなくなった。

今となってはおすすめする理由はルックス以外にないが、強烈な見た目には魅力があるのも確か。

湿気に弱く、壊れるとめんどくさいけど見た目が好きなら昔程手間がかからなくなってるから思い切って付けてみてもいいと思うよ。

長くなって飽きてきたんで今回はここまでにします

次回に続く…


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