点火システムってなに?--3--

1のコイル編
2のポイントマグネトー編

今回は点火システムの中期から現代まで…の予定。
相変わらずハーレーベースになっちゃうけど、ささっとした内容なら他のバイクとかにも当てはまるはず。

点火システム 電子編

前回までの点火システムは基本的に電子部品やセンサー類を使わない実に機械的なものだったけど、点火システムも 次第に電子化という時代の波に飲まれていく。

トランジスタ点火

接点を持つポイントはめんどくさいし、高回転じゃアレだし…ってんで出てきたのがトランジスタ点火(フルトランジスタ点火、略してフルトラとも行ったりする。)。
一番の特徴はマグネット式センサーを点火タイミングを取るために使用して、無接点方式を実現した所。

これにより高回転時のポイントの弱点を解消していかなる時でも正確なタイミングを取れるようになった。
ただし、他の部分については基本的にポイントと一緒で、点火タイミングも相変わらずのガバナー方式のためそれほどエンジンが回らないハーレーについてはその恩恵は…って感じであった。

その証拠にハーレーでもトランジスタ点火を80年頃から81~82年頃のごく短い期間に採用してるが、すぐに次の方式へと変更していった。

現在でも人気のダイナSはこの部類に入る。純正もダイナSもセンサーの元となる磁石そのものをローターに2個(前用と後ろ用)埋め込み磁石を回して固定してるピックアップ部を通過すると センサーが反応、それを元に火を飛ばす方式となっている。

この磁石が外れたり、ひどい場合は新品で片方なかったりで片肺になるという恐ろしい現象も過去に食らった。

また、1次側の誘導電力もポイント式と大差ないため火花自体の強さ(長さ)もそれほど変わらずメリットについては接点がない!の一点に尽きる。

半面、欠点としては壊れたらまるっと部品の交換しかないため修理費用が高額になりがちだし、ダイナSの場合はコイルまでの配線まですべて交換になるため手間がかかる。
値段も高いため、正直ポイントでもいいんじゃないかと思う。

CDI点火

ハーレーについていかどうかはわからない。たぶんなかったんじゃないかなー。もしかしたら純正トランジスタ点火だと思っているのがこれかもしれない。後ダイナSも。

トランジスタ点火と何が違うってのは1次側の戻り電流が昇圧されているって事。これによって火花強くしまっせーって感じ。

実はほとんど触ったことがないので、詳しい事がわかりません…。ポイントとフルトラ点火の高回転時の火花が弱い!って欠点を補ったものだと思ってください。

また、昇圧と同時にある程度の回路を放り込んで点火のタイミングを制御する物もある。ってかそっちが主流なんかな。今の小排気量バイクではこのCDIが点火システムの主流となっている。

ECU搭載、完全電子制御点火システム

で、もう最後になる。
ECU(エンジンコントロールユニット)なる簡単にいえばコンピューターつけて点火の制御をしましょうって物。

今までの点火システムでは点火のタイミングはローターとピックアップセンサーの位置関係と、それを回転に合わせてずらす(ガバナーの仕事)ことでタイミングを取っていたが、 この機能をバッサリすて、ピックアップ部はあくまでもピストンの位置を伝えるように使い、タイミングは別につけたコンピューターで制御するぜ!方式となった。

ハーレーでは83年頃(もしかしたら82年かも)よりこの方式が採用された。

それに伴い、ピックアップは磁石が回る式から磁石は固定され、代わりに切り欠きが入った鉄(ピックアップローターとか言ったかな)が回るようになり、構造の単純化が進み耐久性も高まる。

コンピューター制御や昇圧回路の入手により、今までの点火システムではできなかった回転数やスロットルポジションに寄るエンジン負荷の検知、高回転時の火花の短さの制御など がやっとできるようになり、ここにきてやっとエンジンは理想の火花を手に入れることになった。

欠点

点火のタイミングを完全にコンピューターに依存するため、今までの方式と違いお手軽にタイミングの変更ができなくなった。
登場自体も家庭にPCが普及しお手軽にECU書き換えができる今と違い、当時はこれに相当な抵抗があったのでポイントやダイナSなどにつけ変えるなどして元に戻すことも多かった。
特にハーレー場合だが、低アイドリング時にエンジンに負荷をかけないようにと点火タイミングを早くするセッティングがしてあったが、これも不評で、ハーレー独特のアイドリングもでず、また 非常に落ち着かない回り方をするので、信号待ちなどで不安になるレベルだった。
今までの点火タイミングになれているユーザーにとっては相当に不快なもんであったと思う。

他にも耐久性は申し分なかったが、壊れると非常に高額でこれも旧型の点火システムに戻すのを後押ししていたと思う。

こんな感じで出たばっかりの時は何かと評価が低かった完全電子制御だけど、今となっちゃなくてはならない物になった。

最後に

こんな感じでエンジンやキャブに比べて方式が少ない点火システム。
なんで少ないかっていえば正確な点火のタイミングを取るのには集積回路の登場を待つしかなかったからじゃないかなと思う。
あと、種類が少ないってもECU持ってるやつの多機能っぷりはECU点火のひとくくりでいいのかって感じもする。それだけ完全電子制御点火が優れてるっとことなんだろうけどね。

点火の話はここまで!


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