バタフライのクシャミについて
お世話になります。
先日FLHを手に入れたのですが、バタフライキャブのクシャミに悩まされております。
当初エアクリも付いて無く、インマニからの2次エアもありセッティングも適当だった為、まずキャブを清掃して丸一日キャブクリに浸けておきました。ガスケットも変えられる物は全て新しく変えて、エアクリを付けてインマニからの2次エアも直してMJを180→175、SJを88→70に変更、手持ちで62もあったので試したら薄すぎでした。
で今アイドリングはかなり安定するようになったのですが、当初からあった1/8〜1/4開度のクシャミがほとんど変わりません、それ以降の開度は絶好調です。
ポートの詰まりも疑ったのですがスロージェットの穴からパーツクリーナー入れてみると上部のポートからちゃんと出てきていると思います。
何を疑うべきか良いアドバイスあればよろしくお願いします。
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写真で見ると初期型かもしくは2型ですねー。その頃のバタフライのくしゃみは持病とか言われていて、場合によっては直すのが難しいです。
この頃のバタフライってスローポート(上部の穴ですね)の並びの形が一直線になっていませんでしか?
このポートって後期のものや例えばS&SのEキャブなんかでもそうなんですが、普通はひし形に並んでいるのが多いんですよ。
つまりケイヒンバタフライの初期型はこのポートの並びが変なんです。この並び方でくしゃみ=燃調が薄いって現象が起きていると個人的には考えています。
取り敢えず普通のキャブのポートを適当に図にしてみました
こんなふうになっていて、スロットルを開けていくと①から順番にベンチュリーにさらされるってか、順番にガソリンを出せる場所にさらされていきます。
初期型バタフライとの一番の違いは2と3の並び方です。ちょっとずれいてるように見えますが、図の不備(いや、図の適当さは認めるが)ではなく現物もだいたいこんな風に並んでいます。
で、最後に4が出てきてスローのしごとは終了です。
でですね、なんで2と3がこんな形に並んでいるかを考えます。
①はミクスチャーポートから供給されるガソリンがまだあるし、スロットルもそれほど開いていないので空気が沢山はいらない=それほどがガソリンがいらないから1個の穴で十分。
④はかなりスロットルも開いてきてメインジェットも聞き出す頃合いです。故に一個で良し。
じゃあ、②と③はって言うとミクスチャーもなければメインもまだ効かない、ついでに巡航時に多用する開度って事で、ほぼ2個の穴を使ってガソリンの供給量に対応している…と思っています。
つまりここは本来であれば穴が2個無いとだめな場所なんです。
初期型のバタフライはここが1個しかないので、美味しい開度でどうしても燃調が薄くなり気味=くしゃみが出る
これが個人的に考えている初期バタフライの持病の正体じゃないかと思っています。
てことで、あまりにもひどいようであればスロージェットを大きくしてみてください。たまにメインジェットを気にする人もいますが、メインジェットはほとんど仕事をしていないので忘れても大丈夫です。
対策としては穴が全く詰まっていない場合はスロージェットを大きくしてみる、これだけに成ります…
どーしてもだめだ!ってことならいっそ後期型のバタフライに交換するのも方法です。
後期型になれば標準的なスローポート形状をもち、且つ中速ポートも付きますので、一気にパーシャル時のくしゃみ問題(それでもたまにでるんですけどね。)はほぼ解決されます。
てことで、多分解決は難しいんじゃないかと思います。
がんべってみてください