フロントドラムブレーキの効きについて
いつもご回答ありがとうございます。
フロント片ハブ・ドラムブレーキの効きが悪く悩んでおります。
ドラムは純正ではなくレプリカです。シューもVツインだと思います。
ブレーキケーブルもドラム強化用に変更したのですが効果はありませんでした。
ブレーキレバーの遊びをなくせば効くのですが、
車体を手押しした際に抵抗が相当掛かってしまい、引きずっているような状態になってしまいます。
パンヘッドはインナースロットルでしたが、問題の車両はアウタースロットルになっています。
インナースロットルのように引きしろがもう少しあればいい感じになりそうなのですが、
ブレーキレバーがアウタースロットルに当たってしまい、これ以上引くことができません。
スロットルが変更になっている原因が考えられますでしょうか。
またはドラムブレーキのあたりを研磨等でしっかりさせるなど、何か良い解決方法は考えられますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
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フロント片ハブ・ドラム
これってあれですか?初代ナローフォークとかに着いていた今となっては貴重なブレーキでしょうか?
それともパンヘッドってことなので、普通のグライドフォークに付いているドラムのことかな?
ともかくハーレーの機械式ドラムブレーキは基本的にシングルカムで同じ構造をしていますので、それが何故効かないときがあるのかを説明していきます。
ただ書かれているようにスロットルホルダー等にあたってレバーが十分にストロークしないなんてのは論外ですよ。この場合はレバーを変える、スロットルホルダー等の障害物の位置を変える、削るなどの基本的な対策を取ってください。
んじゃちょこちょこ説明します。
1,シューが当たっていない
これは新品のシューにした場合に起こることがあります。さっき書いたようにハーレーのドラムブレーキはほとんどがシングルカム=シューの片側しか開きません。そうするとどうしてもカム側のシューが先にドラムにあたります。
これのお陰でシューの面積のうちほんのちょっとしかドラムと接触せず制動力が落ちます。
これを防ぐためにシューを任意の形に削ってなんとか全面、ってか多くの面積をドラムに当たるようにすることで効きを改善することができます。
2,バックプレートがドラムに対してまっすぐ着いていない
これはシューがついているプレートがドラムに対してまっすぐについていないケース。どのドラムブレーキもこうならない用にマウントにそれなりに工夫がされているけど、やっぱり斜めになっちゃうことがあります。
症状としては一度握るとカチッとしたタッチなんだけど、車体を揺するとどんどんレバーが握れるなんて症状が出たりします。
3,レバーやワイヤーがプアーである
純正規格のものをつかっているならまず問題ないでしょうが、旧車用のレバーや格好重視のもの、ほっそいワイヤーを使うとせっかく握った力がこの辺ですべて分散してしまい肝心の力がシューに伝わらないってパターン。
ブレーキ握ったときに各部をよく見てみると、力が分散されるところは微妙に動くのでよくわかる。特に細いワイヤーは効果的に握った力を吸収するので要注意です。
4,ロングフォークだったりする
通常の角度のフロントフォークはフロントブレーキをかけた時に前進する力を効率よく地面に押し付け分散させるのでよく止まる。
しかしロングフォークの場合これができないので、前進する力をそのまま真っ向勝負で受け止めるような感じなる。これがロングフォークのブレーキが効かない理由。
異常がドラムブレーキが効かない主要因です!要するにシューが当たってないか力が真っ当に届いていないかだけなんですけど、原因としてこれだけです。
ちなみに純正のドラムブレーキであればディスクと比較すると止まらないけど通常使用では十分頼りになる程度には効くはずです。
参考にしてみてください。