スチール板、フリクションプレートの状態
一部スチール板にフリクションプレート(ケブラー)から削られたレコード盤のような筋がつくようになりました。クラッチシェル側にも筋がついています。
布巾で拭けば取れるのですが、数十km以内走行しただけ不着する事が確認できました。
↑左上~上側のみ筋が濃いのですが、右~左下が薄いのは拭き取って撮影した後のためです。
筋は円盤状に均一についています。
やけに1,2枚だけフリクションプレートの色が変色して画像の状態になっています。
こちらも筋を拭き取った後です。
フリクションプレート単体でみますと溝がありそうなのですが、
こうなったら全交換した方が良いでしょうか?
貧乏性なので、もったいなくなかなか交換に踏み込めないのですが、
よろしくお願いいたします。
スポンサードリンク
ギヤチェンジが渋いってかクラッチプレートを交換して渋くなったのであれば、クラッチがいまいち切れていない証拠です。シフトダウン時のガガガガガガガって音も恐らくですが、ミッションが入り切らなくてギヤとシフターギヤが擦れている音だと思います。ジャダー音なら発進時にも出るはずですしね。
温まると症状が顕著になるってことなので、一度オープンベルトのハリを確認してください。ベルトのハリは冷えているときじゃなくてそれこそ20km程度走行後のあったまった状態で、真ん中を持ち上げて1、2cmが適当な値になります。
あとフリクションプレートへのオイルですが、これはほんとに指でとって薄く塗る程度です。最近のは浸して染み込ませてから拭き取って使うって説明書に書いてあるのもありますが、要はフリクションプレートに染み込ませてあればいいんです。
また基本的には乾式クラッチ専用品ですんで、そこまでオイルを染み込ませて使うッてより、オイルが無い場所で使う仕様ですんであまり浸さないほうがいいと思います。
今回はパーツクリーナーで一度脱脂したようのんで、浸すのも面倒だし指でササッと染み込む程度にヌリヌリしてください。フリクションプレート自体がオイルをよく吸うのがわかると思います。
写真のスチールプレートに向きはありません。純正や、純正リプレイスタイプ、またそれの改良形であれば向きがあるんですが、写真のプレートに向きはありません。
エッジの形状ですが、恐らく作成のプレスのときにできるものだとおもいますので、気にしなくても大丈夫です。
んで、最後に調整ですね。
まずスプリングを押させている3本のナット、コレの強さは極端な事をしない限りクラッチの切れには関係ありません。年式にあっているスプリングが入っているようであれば、セット時に1inの長さにするのが純正のやり方ですが、軽量化されているカスタムバイクの場合もっとゆるくてもかまいません。
ここで需要なのはセット長がなんとか均一になるって事ですね。強さは2の次、なるべくスプリングが均一長さになるように調整します。そもそも3本のスタッドで10本のバネを縮めようって構造なんで、ちと大変かもしれませんが、まぁ適当にちょっと弱めに、なるべく均一に調整してください。
ここまでやったら次にクラッチを握って(切って)見ましょう。
その際にリレーシングディスクがに真っ直ぐ押され、全体的にちゃんと離れているかどうか確認してみたください。
おそらくですが、ここで斜めに押されディスクが離れていないんじゃないかと思います。
コレの原因はクラッチのプッシュロットとアジャストスクリューの当たり方です。ここが真っ直ぐあたってないとかそんな事が原因になります。ここでアジャストスクリューの交換であったり、なんとか真っ直ぐ当たるようにゴリゴリ手でリレーシングディスクを引っ張ったり叩いたりして(がばがばスタッドに刺さったのをスプリングで押し付けているだけなんで結構かんたんに動きます)真っ直ぐ動く位置に調整しましょう。コレが4速クラッチの切れない要因の第一位です。ちなみに第2位はベルトのハリすぎです。ちょっとやってみましょう。