ダイナSの火花が飛ぶ領域(点火調整)
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回答が遅くなりました。
まず、キックでエンジンをかけるときにどこにピストンがあるとかかりやすいかが何故か話題の中心になっていたかと思います。
んで、出した結論としてはリアの点火手前で踏めばフロントが爆発していい感じになりそうだとって事で一旦終わりかとおもったんですが、これだとハーレーの爆発タイミングが致命的に抜けた話となってしまってました。
ハーレーはフロントが爆発した一回転後にリア、リアが爆発した一回転後(正確には一回転ではないんだけど、便宜上ここはこんな定義にしておきます)に爆発をします。
で、ハーレーのキックの場合どんなに上から踏み降ろした場合でもせいぜい1/2回転、通常ってか大体の人がかける場合のキックレバーが地面に対してほぼ水平ぐらいからの踏み降ろしの場合、おそらく1/3回転とかその程度しかクランキングしません。
これでは今までの結論である、リアの圧縮上死点から踏み込んでフロントが爆発するって言うのはありえないってことになります。
ならどこでキック踏むとかかり易いんだ!ってなりますが、正直絶対だって結論はまだでていません。
ただしあれからトッポジョージさんによるさらなる検証によりある程度の推論を立ててみました。
まずキックを踏んで圧縮でキックレバーが重くなるところ、これはフロントでもリアでも一緒で圧縮上死点前のピストンが下死点から半分程度進んだところで止まるみたいです。
つまりこの程度圧縮が進んだところで人間の足では下ろし難いほど圧縮の力は強いってことですね。
で、ここから…
- キックを通常通りに踏む
- 中途半端な圧縮で爆発
- エンジン始動
と、なりますが一発打っただけで次の爆発までの2回転はとてもじゃないが回りません。そこで次の気筒の爆発の出番となります。
フロントで打った場合であればリア、リアならフロントです。
ただし、この次の気筒なんですがハーレーのエンジンの構造上の理由でフロントで爆発した場合リアバングが爆発するまでにフライホイールは1回転以下、360度以下の回転で圧縮上死点となり爆発しますが、これがリアバンクで一発目のキック始動となった場合、フロントバンクが爆発するには360度以上、一回転以上フライホイールが回らないと爆発に至りません。
これと以前に書いたリアがキック始動に合わないネガティブ要素を上げると…
- リヤバングの点火タイミングはポイントやダイナSなどのデュアルファイヤの場合、フロントでタイミングをとったおまけとしてタイミングが決まる。つまりいい加減。
- これも構造上の理由によりリヤバンクは圧縮時のピストンスピードが遅いため圧縮がフロントに比べるとゆるい。これは圧縮ゲージや身近なところだろプラグの焼けなんかでも確認できる。
- よわよわキックのヨワヨワ爆発で次の爆発(フロント)に繋げなければならないが、構造上フロントの爆発につなげるまでに1回転以上フライホイールが回らないと届かない。
となります。
で、これららのネガティブ要素ってあくまでもフロントとの比較なんで裏を返せばフロントでのキック始動にはこれだけのメリットがあるってことです。
ってことで、フロントとリアどっちの圧縮でキック踏むとエンジンがかかりやすいかは現在のところフロントに軍配を上げておきます。
おいおい!お前らなにってんだ!って思ったそこのバイク屋さん!ぜひツッコミおまちしております!