ダイナSの火花が飛ぶ領域(点火調整)
ダイナSでの点火調整手順は把握しているのですが、
以前から気になっている事があります。
タイミングホールより進角マークを丁度、真ん中に合わせています。
その後、ダイナSのプレートを最大限まで遅らせた状態にしてから
ガバナーを全開にした状態のままプレートを早める方向に回していき火花が出た所で調整しています。
後は乗りながらプレートを動かして調整したりしていました。
長年ここまでは通常通りなのですが、
ダイナSをもっと細かく調整していきますと
画像の赤い領域で火花が飛ぶことを確認できています。
https://d.kuku.lu/d0a3af37fe
ここからが本題なのですが、
走りに影響がなくケッチンがきづらい(エンジンに影響がない程度の遅角)に調整すると良いと聞くのですが、
ぎりぎりケッチンがきづらく走りに影響がない位置は赤い領域で例えると、どの辺りになりますか?
赤い領域の左端(進角)が10として右端(遅角)を0とした場合、
管理人さんの経験上の数値は、どの辺りになりますでしょうか?
※現状は画像の位置でいう大体2に設定しています。
点火を早めれば加速がスムーズで燃費が良くなりケッチンがきやすいという点は理解しています。
長年この状態で乗っており、ケッチンはきづらい点は満足していますが、燃費が悪いのが最大の難点です(笑)
よく走行しながら微調整と言われるのですが、過去に何度か走行→調整→始動を繰り返しましたが、
キックオンリーのためにケッチンで散々な目にあってからは自分でTRYするのが億劫になっています。
赤い領域から大体の数値が分かればTRYしたい気持ちが芽生えるため、
点火マークを真ん中に設定した上で、もし領域の数値で回答することが可能であればお願いします。
スプリンガーサカザキ(90年代) さんが回答
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赤い領域内で効果的な位置の出し方ですね
えーっと、非常に残念なお話なんですが、その赤い部分から見えるコーンカバー内のマークなんですけどダイナSのや他のポイントなどを取り付けるプレートですね、これが製品誤差が半端なく大きくて正直全く参考にする事ができません…
プレートを止めるためにねじを着ける所が長孔になっていますが、コレの位置とか長さ、あとそもそもダイナSのピックアップがついてる部分の角度などマジでなんで量産品なのにこんなにずれているんだってぐらい個々で場所が変わってきてます。
取り付けて適当に点火時期を出した後の微調整的なので使えることもありますが、点火のタイミングを出す際には残念ながらほとんどあてにならない状態です。
昔の製品だとそれなりに参考になったんですけどねぇ…
もしあてにするようであれば写真の位置よりもうちょっと早い方に回したぐらいです。
大体ですが、写真の位置が真ん中の5って感じですね。
そこから10まではできないにしても6とか7ぐらいの位置に持っていっても大丈夫かなと思います。しかしコレもあくまでの参考です。
ほんとにあてにならないんですよ。
んで、超慣れてくるとキックを踏んでキックレバーのどの位置でエンジンが始動したかを感じることで現在の始動時の点火タイミングが遅いか早いかをある程度(ほんとにある程度)わかるようになりますよ。
試しに今の位置からちょっと遅くしてみたください。
始動するタイミングが変わるはずです。コレがわかれば
ああ~コレ以上やるとケッチンくるなー
とかが感覚的にわかるはずです。
しかし上記方法は正攻法じゃないってのを頭にいれておいてくださいね。
こんなか感じでどうでしょう?
管理人 さんが回答
とても参考になりました。
ありがとうございました。
まさかプレートごとに製品誤差があったとは(驚)
6~7くらいの位置でも平気なんですね(参考までに)
慣れてくるとキックレバーの位置で始動したかどうかを感じる事が分かるとは…
勉強になります。
もう1点だけ疑問があります。
赤い領域内で火花が出る事が確認出来ている事が前提の場合、
これ以降の調整方法として、プレート位置を赤い領域範囲内にて動かす分には
毎回タイミングホールに点火マークを出さなくても平気なものですか?
追加で、すみません。
編集出来ました!
画像が分かりづらく申し訳ありません。いつも▲の右端を基準としてマークをいれています。
下記画像の現状設定が黄色い部分の2とした場合、5までいかない3、4までは早めても良さそうという事ですね?
https://d.kuku.lu/fdfe49b76c
スプリンガーサカザキ(90年代) 編集した質問
正しい方法としてはタイミングホールから覗いてそこになんちゃらホイール(名前ど忘れした…)とかタイミングライトなどをあてて正確なタイミングを出しますが、これはあくまでもハーレー社が指定した正しい位置ってだけです。
なんで、自分好みで出したいのであればいちいちタイミングホールを開ける必要も無いですよ。
早めるののその認識でいいと思います。
でも…多分です。あくまでも多分。
ケッチン食らったらごめんなさい。
管理人 さんが回答
管理人さん、すみません。
キック始動で疑問に思う事があります。
(1) R点火マーク
(2) F点火マーク
(3) 圧縮上死点
上記の順番で表示されると思うのですが、
これからキックするぞ!っといった時には、
(1)の少し手前にきているのが理想的なのですか?
以下の投稿を見かけたのですが、
>よくリヤバンクの圧縮上死点前から踏んだらあっけなく掛かるよ。
>始動性が良くないって人達の話し聞いたら大抵フロントバンクの上死点前からかなり勢いつけて踏んでるからね。
>で、バフって言わして燃料吹き飛ばすから全然掛からなくなる。
Rバンクの圧縮上死点前とは、(1)のR点火マークであっていますか?
もし違っていれば1-3の位置でいうと、どの辺りになりますか?
確かにこれまでの経験上キックして拍子抜けするくらいに軽いキックで掛かる場所が稀にあります。
あっさりペダルを下がるだけで始動するといった位置です。これが非常に気になってました。
この理由が理解しきれていないです。
火花は(1)~(3)の間しか飛ばないで合っていますか?
2回に1回キックすると重くなる所があると思うのですが、
この重くなった瞬間はタイミングホールのマークで言うと
どの辺りにきているものですか?
点火調整した際に実験してみたら、(1)のR点火辺りにきてました。
キックの振り幅が下人だと思うのですが、これよりも前?後?なのかも不明だったりランダムでした。
それだと重くなった所=R点火時期なので、あっさり掛かる所とは違うような気がするのです。
一般的に圧縮上死点の重くなった所からキックと言われていますが軽くキックして掛かるRバンクの位置があるのでしたら、そのキックが正しいのではないか?と疑問に思っています。
Rバンクの圧縮上死点が1-3のどの位置辺りなのかと管理人さんの見解をお聞きしたいです。
ショベルには絶対シングル50!といったように誤った情報だけが一方通行しているだけなのかどうか気になっています。
よろしくお願します。
スプリンガーサカザキ(90年代) 公開するステータスを変更しました
えーっとキックのブログのところにもちょろっとかいたんですが、確かにキック使って何回かクランキングして重くなる所でもかかりやすい場所とそうじゃ無い場所があります。
コレをからキックしながら出しています。足に伝わる感覚が違うんですね。
ここを出してイグニッションをONにしてそこからキックスタートって感じでやるとたしかによくエンジンが掛かります。
んじゃそこはなんなんだっていうと…
正直今まで確認した事が無いんです。
リアかフロントの上死点近くだとは思うんですがそれがどっちかまでは確認していません。
個人的にはフロントの上死点なのかなと思っていました。
これはEVO以前のハーレーの点火のタイミングって基本フロントバンクでしか取らないんですよ。
ポイントにしろダイナSにしろEVO純正のピックアップローターにしろ全てフロントバンクで点火を取ってリアはそれぞれの仕組み、例えばポイントであればヒール部分、ダイナSであれば磁石、ピックアップローターで有れば切り欠きといった塩梅であくまでのフロントが基準でリアのタイミングはそれを作ったメーカーや製品の制度でバンバン変わるという特性があります。
またこれまた説明が難しいのですが、圧縮ストローク時はフロントのほうがピストンスピードが早い…らしい。
これ、理屈はわかるんですがきっちり図面ひいて確認していないんで絶対ではないです、が!理屈的にはまぁ合う話なんでありえると思っています。
このおかげでフロントバンクのほうがキック程度のスピードであれば圧縮に有利ってのもあります。
なんでキックなんてクソシビアな条件でかかるなら正確にタイミング出したフロントだろ…と勝手に思ってました。
で、これも記憶なんですがRの点火マークってフライホイールにあったっけ?って感じです。年式によってあるのかな…
BTDC(何度だったかは覚えてない)、フロント上死点、と高年式になるとRの上死点マークがあったぐらいだと思います。
つまり点火のマークはフロントのBTDCしかなかったはず。ちょっと記憶に自信無いけど。
で、どこでキックを踏むのが正しいのか、というよりどこでキックが踏めます?
管理人は圧縮によってキックレバーが止まった所から以外ではキックを踏み降ろす事ができません。
どこで踏むっていうよりこの止まった所が絶対の基準です。
恐らく普通の体格とパワーの人であればこれは絶対だと思います。
このキックが重くなって人が乗ってもレバーが降りない場所、恐らくですが上死点前の更に点火のタイミング前なのでしょう。ただしバイクのコンディションによって位置は変わるはずです。
なんせ圧縮によってキックが重くなっているんですから、圧縮が抜けかけたエンジンとパリッとしているエンジンではそれなりの差が有るでしょう。
て、ことはフライホイールのマークというよりピストンの位置自体は絶対の基準がなくて非常に曖昧なものだと思ってください。
意味が有るとすれば先程書いたフロントかリアのどっちかって所でしょう。
軽くまとめます。
- キックを踏める場所は決まっていて、それは圧縮でピストンが止まる所
- 上記のピストンが止まる所はバイクのコンディションによって大きく左右される
- これらの理由によりフライホイールのマークでの位置は意味を持たず、かかりやすく重くなる場所はフロントかリアのどっちかという感じで考えていい
- フロントは点火タイミングをしっかり取れて、リアはおまけ
- 上記理由と圧縮時のピストンスピードの優位性から管理人は勝手にフロントがかかりやすいと思っていた
管理人 公開するステータスを変更しました
いつも細部にわたって詳しい解説ありがとうございます。
本当に勉強になります。
管理人さんのおっしゃる通りでして、
確かに重くなった所以外では掛けないですね。
マークでの位置は意味を持たないと思うのですが、
Rの圧縮上死点の位置は、この画像マークで言うとどの辺りになりますでしょうか?
楽しいショベルヘッドさんより抜粋の画像
http://harley-shovelhead.com/ig_tim/ig_tim_02.jpg
下の画像80年以降でお願します。
管理人さんの言う通りでRの圧縮上死点マークはないのですが、
位置で言うと、どの辺りになるのか気になっています(笑)
F点火マークを基準に考えますと右下にある画像の
315度と書かれている位置辺りがRの圧縮上死点にあたるのか?
気になっています。
それで、さらに疑問に思ったのがこちらです。
OH直後のキック始動の軽さの疑問
クレイジーオレンジさんの動画を見てもらいたいです。
エンジンOH後なのに、このキックの軽さがヒジョー気になっています。
よくOH後はキックが重いと聞きます。
自分の車両も距離を走り込んで気づいた頃にはマシになってきたのですが、
OH直後は物凄く重かった記憶があります。特に暖気後は異常なキックの硬さでした。
エボ、ツインカムのキックと変わらない硬さでした。
動画のショベルはOH直後のローコンプでもなく(コメントにありました)、圧縮抜けでもなさそうなのに
どうして、ここまで軽くする事ができるものなのですか?
何か隠された秘訣があるのでしょうか?
この方も重くなった所からキックしていますが、
管理人さんの言う通りでF/Rを気にしているような感じではなさそうです。
スプリンガーサカザキ(90年代) 公開するステータスを変更しました
http://harley-shovelhead.com/ig_tim/ig_tim_02.jpg
これ凄いですね
コレを書いて公開されている所と他の記事も見入ってしまった。
Rの上死点は多分フロントの点火タイミングのあたりなのかな
こうやって表ってか絵にして並べると本当に色々参考になります。面白い
んで動画ですが、確かにキック軽そう
で、キックが圧縮状態から振り下ろしやすいのは
圧縮が低い、若しくは抜けてる、
低回転じゃバンバン抜けるイケてるカムが入っている。
この2つです。他には無いです。
こっそりデコンプが入っている…は、無いでしょう(笑)
あとはキック動作部分のローフリクションってのかちゃんと組んであるのは必須です。
見た感じローコンプっぽいですね。FLHじゃなくてFL仕様だと思います。
動画自体に説明がなにも無いんで排気量もなんもわからないんでなんともですが…
これで200キロ走行後でしかもほのかに温そうなんで、まぁこんな感じなんかなと思います。
バイク屋さんってみんな容赦なくバンバンキックけるんですよ。
しかもいろんな理屈を知った上で容赦なく踏みまくる。どうせキックするんだから踏みまくれ!的な勢い。
人がヒーヒー言ってるのを横目に人間セルスターターと言わんばかりにキック踏みまくる人多いんです…
個人的にはあまり面倒はしたくないんで、ちょっと慎重にキック踏む派なんですけどね。
バイク屋のこうやってやるんだよ!ほど怖いものはない
管理人 さんが回答