スチール板、フリクションプレートの状態
一部スチール板にフリクションプレート(ケブラー)から削られたレコード盤のような筋がつくようになりました。クラッチシェル側にも筋がついています。
布巾で拭けば取れるのですが、数十km以内走行しただけ不着する事が確認できました。
↑左上~上側のみ筋が濃いのですが、右~左下が薄いのは拭き取って撮影した後のためです。
筋は円盤状に均一についています。
やけに1,2枚だけフリクションプレートの色が変色して画像の状態になっています。
こちらも筋を拭き取った後です。
フリクションプレート単体でみますと溝がありそうなのですが、
こうなったら全交換した方が良いでしょうか?
貧乏性なので、もったいなくなかなか交換に踏み込めないのですが、
よろしくお願いいたします。
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回答が遅くなって申し訳無いです。
アジャストスクリューはクラッチの繋がる所を調整(繋がり具合)するものではないのですか?ノンロッカークラッチの場合、踏み込んで徐々に足を離していく繋がりポイントの調整と思っていたのですが、これは間違っていますか?
はい。この認識でいいですよ。ただし、その調整範囲にも決まりがあるのです。クラッチリレースフィンンガーの位置が適正であり且つ常に押していない範囲での調整となるんですが、コレがまたフットクラッチの場合だと難しいということです。
遊びの範囲が広がってアジャストスクリューがプッシュロットを押していなければなんでもいいっていつとちょっと言い過ぎですが、こんな認識でいいですよ。
ベルトのはりはまず温感の時に見てみましょう。この時に真ん中をもって上下2cm、ないし1cm程度動けばいいと思います。
調整後、冷えた状態でまた同じようにベルトの真ん中を上下に動かしてみてください。多分びっくりするほど動くはずです。ゆるくてまずいんじゃないかって思うレベルです。この時の感覚を覚えておけば冷えているときでも調整は可能です。
で、工具なんですが管理人は基本的につかっていません。ベルトの場合伸び率が極めて小さいためある程度力をかければそれ以上はそうそう伸びませんので、適当な力加減でも十分にハリの確認はできます。
まずは試しに冷えている時と温まった時のベルトの張りをかるーい気持ちで確認してみてください。
色々と詳しい解説ありがとうございます。
アジャストスクリューの戻しはハンドクラッチ以外は大きな影響はなかったんですね。
管理人さんの分かりやすい回答をみて勘違いして理解していた部分があるので、お聞きしたい事があります。
アジャストスクリューはクラッチの繋がる所を調整(繋がり具合)するものではないのですか?ノンロッカークラッチの場合、踏み込んで徐々に足を離していく繋がりポイントの調整と思っていたのですが、これは間違っていますか?
例えば、アジャストを緩めすぎると遊びの感覚が大きくなると思いますので、
クラッチの繋がりが緩やかに繋がる(足を最後まで離した所の遅めに繋がって余裕ができる)
逆に
締めすぎると遊びの感覚が少なくなると思いますので、
足をちょっとでも離した瞬間の最初の方で繋がる(繋がりが早めになる)
この繋がり具合を調整しているものだと思っていたのですが、誤りでしょうか?
それとも単純にクラッチを切れる所(ポイント)のみを調整してるだけでしょうか?この辺がいまいち理解していませんでした。
ベルトのハリ具合なのですが冷間時は、どのくらいの遊びが適切でしょうか?
2インチのオープンベルトになります。
下記の工具が手元にあったのですが、これと定規で計測すれば正確でしょうか?
ベルト中央の上から下に、この工具をあててゲージの0が入り込む所までの力加減で押せば良いですか?
よろしくお願いいたします。
クラッチのスプリングはまぁなんていうか…適当にテンションあればいいと思います。
セット長(実際に取り付けて使う時の長さ。クラッチを切っていない時)は25.4ミリが後期ショベルの指定値です。21ミリだと…縮めすぎだと思います。
アジャストスクリューは当たり面が平らなら大丈夫だと思います。プッシュロッド側の形状もありますが、どーもベアリング入のやつは斜めに動くことが多いので避けるようになっちゃいました。
あとはベルトですね。
4SPの場合だとミッションを動かして調整します。
これ、簡単かどうかって問題ですがどうしょ?特殊工具はいらないけど、ミッションを停めているネジを楽々回せるかどうかですねー
ちゃんとした工具がアレばそれほど面倒じゃないと思いますが、慣れないと苦労するかもしれません。
オープンベルトの場合クラッチの調整は結構シビアです。
ノーマルのチェーンなら適当にやってても切れるんですけどね。とにかく一つづつ潰していくしかありません。
この辺をすぐに調整完了とするのはまさにノウハウと経験がものを言います。自分でやるとなると結構なトライ・アンド・エラーを繰り返すことになると思います。
頑張ってやってみてください!
いつも分かりやすい回答ありがとうございます。
ご指摘の通り新品に交換してから暖気後のギアチェンジだけが渋くなってしまいました。オイルに浸した状態だと調子は良く脱脂後に極端に渋くなってしまったので、これがクラッチが切れていない証拠だったんですね。
恥ずかしながらベルトのはりは一度も確認した事がなかったので、次回乗る時に確認してみたいと思います。また新たなアドバイスありがとうございます。
後ほど調べてみたいと思っているのですが、仮にハリすぎていた場合は簡単に調整できるものですか?
改めてフリクションプレートにオイルを指でとって薄く塗ってみたいと思います。
スチールプレートの向きも関係なかったのですね。
スプリングを押している3本のナットはクラッチの切れとは関係なかったのですね。
これまでの経験から21mmがベストと分かっています。
おそらくですが、ここで斜めに押されディスクが離れていないんじゃないかと思います。>コレの原因はクラッチのプッシュロットとアジャストスクリューの当たり方です。ここが真っ直ぐあたってないとかそんな事が原因になります。ここでアジャストスクリューの交換であったり、なんとか真っ直ぐ当たるようにゴリゴリ手でリレーシングディスクを引っ張ったり叩いたりして(がばがばスタッドに刺さったのをスプリングで押し付けているだけなんで結構かんたんに動きます)真っ直ぐ動く位置に調整しましょう。コレが4速クラッチの切れない要因の第一位です。ちなみに第2位はベルトのハリすぎです。ちょっとやってみましょう。
ありがとうございます。アジャストスクリューが切れの要因一位とは・・・勉強になります。まさにご指摘の通りでして1箇所だけ明らかに出っ張ってナナメになっています。
アジャストスクリューはベアリングがないタイプなのですが、あたり方も関係していたのですね。手で触った時は段付きはなく真っ直ぐになっていた記憶があるのですが、少し前に分解した時の写真になります。
そして、10本のスプリングの長さも計測してみたのですが、
・42.8mm
・43.1mm
・42.9mm
・43.5mm
・42.6mm
・43.2mm
・43.3mm
・43.1mm
全てバラバラになってました。
ハブスタッドには段付きは全然ないです。
よろしくお願いいたします。
長くなったので分割ちゃった。
あとアジャストスクリューの戻しですね。
一般的に言われいる所謂戻し量ってのはあくまでもハンドクラッチの場合です。またコレをなんで戻すかって言うと奥にあるスローアウトベアリングを押さないようにするためです。
んで、この適正戻し量で問題がおきないようにはクラッチリレースレバーの位置がちゃんと調整されている必要があります。この適正位置の調整は…
ロッカークラッチであれば、リレースレバーとロッカー間のロット
ハンドクラッチであれば、ワイヤーアジャストナット
スーサイドのであれば調整方法なし
こんな感じですが、ロッカーもですね一応調整可能ですが、うーん…大体部品の組合わせと最近の社外品の粗悪っぷりから考えると恐らくそのままではちゃんとした調整は不可能かな。
なんでこの戻し値、あんまり当てにしないでください。クラッチを切ったときにアジャスタがプッシュロットにあたっていない、若しくは力がかかっていない状態であればOKです。
んで、アジャストスクリューですが直接ストローク量に影響を出しますので、当然切れに思いっきり影響します。
スクリューの戻し量が多ければそれだけストロークが短くなり切れなくなりますし、押しすぎれば握らなくても切れている状態になりますので滑ります。
ハンドクラッチの場合はこのストローク量があくまでのフットクラッチに比べてですが少ないため、調整はよりシビアになっていきます。特にオープンの場合は顕著になります。
この辺はすごく難しいところです。
めちゃくちゃ経験と構造を熟知している事が調整ができるかどうかのポイントとなってきますので、何度もトライして確認しながらやってみましょう。
基本は
- スプリングのあくまでもセット長が均一であること。
- 強さは気にしないこと。つーか強くしすぎないこと。
- アジャストスクリューとプシュロッドがしっかりあたって真っ直ぐにストロークすること
- ベルトはハリすぎない事
- アジャストスクリューの戻し量はハンドクラッチでの基本であり、カスタムバイクの場合無意味なことが多い
- 何度でもトライすべし!
こんな感じです!単純な部分なんで、その文説明が難しいのですが何度かやってりゃわかると思います!
やってみてください
ギヤチェンジが渋いってかクラッチプレートを交換して渋くなったのであれば、クラッチがいまいち切れていない証拠です。シフトダウン時のガガガガガガガって音も恐らくですが、ミッションが入り切らなくてギヤとシフターギヤが擦れている音だと思います。ジャダー音なら発進時にも出るはずですしね。
温まると症状が顕著になるってことなので、一度オープンベルトのハリを確認してください。ベルトのハリは冷えているときじゃなくてそれこそ20km程度走行後のあったまった状態で、真ん中を持ち上げて1、2cmが適当な値になります。
あとフリクションプレートへのオイルですが、これはほんとに指でとって薄く塗る程度です。最近のは浸して染み込ませてから拭き取って使うって説明書に書いてあるのもありますが、要はフリクションプレートに染み込ませてあればいいんです。
また基本的には乾式クラッチ専用品ですんで、そこまでオイルを染み込ませて使うッてより、オイルが無い場所で使う仕様ですんであまり浸さないほうがいいと思います。
今回はパーツクリーナーで一度脱脂したようのんで、浸すのも面倒だし指でササッと染み込む程度にヌリヌリしてください。フリクションプレート自体がオイルをよく吸うのがわかると思います。
写真のスチールプレートに向きはありません。純正や、純正リプレイスタイプ、またそれの改良形であれば向きがあるんですが、写真のプレートに向きはありません。
エッジの形状ですが、恐らく作成のプレスのときにできるものだとおもいますので、気にしなくても大丈夫です。
んで、最後に調整ですね。
まずスプリングを押させている3本のナット、コレの強さは極端な事をしない限りクラッチの切れには関係ありません。年式にあっているスプリングが入っているようであれば、セット時に1inの長さにするのが純正のやり方ですが、軽量化されているカスタムバイクの場合もっとゆるくてもかまいません。
ここで需要なのはセット長がなんとか均一になるって事ですね。強さは2の次、なるべくスプリングが均一長さになるように調整します。そもそも3本のスタッドで10本のバネを縮めようって構造なんで、ちと大変かもしれませんが、まぁ適当にちょっと弱めに、なるべく均一に調整してください。
ここまでやったら次にクラッチを握って(切って)見ましょう。
その際にリレーシングディスクがに真っ直ぐ押され、全体的にちゃんと離れているかどうか確認してみたください。
おそらくですが、ここで斜めに押されディスクが離れていないんじゃないかと思います。
コレの原因はクラッチのプッシュロットとアジャストスクリューの当たり方です。ここが真っ直ぐあたってないとかそんな事が原因になります。ここでアジャストスクリューの交換であったり、なんとか真っ直ぐ当たるようにゴリゴリ手でリレーシングディスクを引っ張ったり叩いたりして(がばがばスタッドに刺さったのをスプリングで押し付けているだけなんで結構かんたんに動きます)真っ直ぐ動く位置に調整しましょう。コレが4速クラッチの切れない要因の第一位です。ちなみに第2位はベルトのハリすぎです。ちょっとやってみましょう。
管理人さん、何度もすみません。
ギアチェンジだけ渋い感じなので、お聞きしたい事があります。
発進時の半クラからギアの繋がりは問題なくジャダーも出ないのですが、走行しているとギアチェンジだけ渋い感じになってしまいます。
クラッチを切って1速にするとプレッシャプレートは、しっかり止まっています。
最初に新品のクラッチプレートをオイルに浸した状態で、そのまま拭き取らずに装着した時はギアチェンジもスムーズでした。
ただ、問題がありまして20km試乗してから気づいたのですが、足元にオイルが飛び散ってしまったので一旦バラしてパーツクリーナーでクラッチプレートとスチールプレートを脱脂してから乗ってみたのですが、どうもギアチェンジだけが渋い感じです。
冷間時の乗り始めは、すんなり軽くて調子が良いのですが、乗っていて暖気されるにつれて徐々にギアチェンジが重くなる感じです。ちなみにエンジンをかけない状態の時のギアチェンジはスムーズです(走行中にギアダウンする際にクラッチプレートとスチールプレートが稀にしっかり噛み合ってない?ガガガガガ音がします)
そこでお聞きしたいのですが、クラッチプレートをオイルに浸している時はギアチェンジの調子が良かったので、再度オイルを塗ろうと思っているのですが、管理人さんはクラッチプレートにオイルを薄っすら塗るという事だったのですが、オイルを手につけてクラッチプレート両面の全体に薄っすら塗る感じでしょうか?これだとオープンで飛び散らないですか?装着後は問題があるまでは、ずっと拭き取らなくても問題ないものでしょうか?
スチールプレートは切り欠きの角が丸みがある面と
↓切り欠きの角が尖っている面があるのですが、
丸みがある方が車体側の向きになりますか?
最初に質問した時に手でプレッシャープレートを回してみたら硬かった問題については
ちょっと実験して判明したのですが、クラッチプレートやプレッシャープレートを外したハブ単体ではスラスラ回る事が確認出来ました。クラッチプレート4枚とスチールプレートを3枚まではスラスラ回るのですが、残りの2枚を入れると回転が渋くなる事が確認出来ました。
↓動画になります
https://34.gigafile.nu/0826-baeb49c1377e18a39a4e91e9bba113c6a
ちなみに教えて頂いたクラッチを切ったままキックをした感じでは引っかかりもなく問題なくスラスラ回っています。手で回す際には3本のナットを少し緩める事で、最初より回転はマシになりました。
ただ、BDL製品の独特の問題なのか?最初にオイルを浸した状態のまま取付した時の方がギアチェンジもスムーズでした。
そして、プレッシャープレートを見てみると回転が少し平行ではなく1箇所だけ出っ張りがある感じがありました。ナットは平行に締めているのですが、この場合はスプリングを交換した方が良いというサインでしょうか?
もう1つ気になっているのですが、アジャストスクリューの戻しはクラッチの繋がりだけでクラッチの切れの良さには関係してこないですか?例えば、1/2回転戻しから1/4戻しにする事で切れが良くなるといった事はないですか?プレッシャープレートは純正タイプではないシルバーの物なのですが、管理人さんの経験では何回転戻しが多かったですか?
よろしくお願いいたします。
これまでは手でスルスル回すだけしか試していなかったのですが、改めて解説して頂いたお蔭で良く分かりました。本当にありがとうございました。
原理が理解出来ましたので、今後はキックも活用しようと思います!
ちなみにサビなどでクラッチが張り付いた場合でも、この方法で無理矢理引き剥がすことも可能な場合があります。出先とかで張り付いたらとりあえずニュートラルに入れてクラッチきってキックです。
↑の情報も目からウロコでした。
ありがとうございました!
基本的にはニュートラルに入れてクラッチを切ってキックを踏んでみます。
スプリンガーさんも組んだ後に手で回していましたが、原理的にはあれと一緒の効果?があります。
手で回す場合もキックでの場合も基本的にはミッションのメインシャフトが回るんですが、コレを足でやってしまえって感じです。
でも足の場合のほうがより力が強いので、どっちかって言うと走行状態に近い…ってかより力強く回せます。
手で回した場合でも重くて回らない場合でもキックならスルスル回る場合があります。これなら切れていると判断ができます。んで、クラッチがきれていない場合はキックの場合だとエンジンがクランキングしたり、ギヤを入れている状態であれば車体が前に出たりするんですね。なんでより効果的?ってのかな、手で回す場合より切れているか切れていないかの判断が付きやすいのです。
なんで、手でスルスル回れば最高にOK!
でも手で回らない場合はキックふんでまぁスルスル回るなら及第点!
みたいな感じで順序で渋さの判断をしたりするんですよ。
ちなみにサビなどでクラッチが張り付いた場合でも、この方法で無理矢理引き剥がすことも可能な場合があります。出先とかで張り付いたらとりあえずニュートラルに入れてクラッチきってキックです。
キックってエンジンの始動に使うものなんですが、プッシュロットから点火時期、腰上組む場合やクラッチのメンテなどについていると非常に便利なものなので、メンテナンスの必須装備とも言えます。
クラッチを組み終えた後に
クラッチを切りながらキックして確認すると見かけるのですが、これは何の確認をしているものですか?この時、ニュートラル状態でクラッチを切れば良いのですか?そして、クラッチを切りながらキックして何が分かるものでしょうか?
よろしくお願いいたします。